03. ひひめみをうむとののあや

もろかみの　たかまにまつり
かかるのち　つわものぬしが
ふたかみの　ひひめみをうむ
とのゐつつ　とえわかなさき
こたふるに　むかしふたかみ
つくばにて　みめぐりとえわ
めかみにわ　なりなりたらぬ

めもとあり　をかみのなりて
あまるもの　あわせてみこお
うまんとて　みとのまぐばい
なしてこお　はらみてうめる
なわひるこ　しかれどちちわ
すすよそほ　ははわみそひほ
あめのふし　やとれわあたる
ちちのおゑ　をのこわははの

くまとなる　みとせいつくに
たらざれど　いわくすふねに
のせつつる　おきなひろたと
にしとのに　ひたせわのちに
ふたはしら　うきはしにゑる
おのころの　やひろのとのに
たつはしら　めくりうまんと
ことあげに　めわひだりより

をはみぎに　わかれめぐりて
あふときに　めわあなにえや
ゑをとこと　をわわなうれし
ゑおとめと　うたひはらめと
つきみてす　ゑなやぶれうむ
ひよるこの　あわとながるる
これもまた　このかずならす
あしふねに　ながすあはちや

あるかたち　あめにつくれわ
ふとまにお　あぢわえいわく
ゐよのうた　ことおむすばず
ことあけも　めわさきたてず
とつぎとわ　めのにわなぶり
おゆれなく　をとりなきさる
またあるひ　をとりよそおふ
めがしりて　あひましわれわ

あめよりそ　とりにつけしむ
とつぎのり　さらにかえりて
ふたかみわ　あらたにめぐり
をはひだり　めわみぎめくり
あひうたふ　あめのあわうた
あなにゑや　うましおとめに
あひぬとき　めかみこたえて
わないやし　うましをとこに

あいきとぞ　やわしてあわの
ゑなとして　やまとあきつす
あはちしま　いよあわふたな
おきみつこ　つくしきひのこ
さとうしま　うみてうみかわ
やまのさち　きをやくくのち
かやのひめ　のつちもなりて
あわうたに　をさむはらみの

みやにゐて　すてにやしまの
くにうみて　いかんぞきみお
うまんとて　ひのかみおうむ
そのみなお　うほひるぎとぞ
たたえます　くにうるわしく
てりとほる　くしひるのこわ
ととめずと　あめにおくりて
あめのぎと　みはしらのみち

たてまつる　かれにはらみお
おおひやま　とよけかがえて
わかひとと　いみなおささく
ふたかみわ　つくしにゆきて
うむみこお　つきよみのかみ
ひにつげと　あめにあげます
これのさき　おゑくまにすつ
ひるこひめ　いまいつくしに

たりいたり　あめのいろとと
わかひるめ　そさくににうむ
そさのをわ　つねにおたけび
なきいざち　くにたみくじく
いさなみわ　よのくまなすも
わがおゑと　たみのおゑくま
みにうけて　まもらんための
くまのみや　かくみこころお

つくしむむ　ひひめみをかみ
うみてよの　きみとみのみち
とのをしゑ　さかりもとらわ
ほころばす　このふたはしら
うむとのわ　あまのはらみと
つくはやま　あはちつきすみ
くまのなりけり