あの頃。
松坂桃李さん主演、劔樹人さん原作の映画
「あの頃。」を見たのですがとても良かったので語らせて下さい。
ネタバレを含むのと、俺は歴8年くらいの
にわか初心者の在宅ハロヲタvtuber(推しのグッズめっちゃ集める)という事を踏まえた上での感想なので嫌と思う方は見ない事をお勧めします。
今作はハロヲタでもありバンドのベーシストでもあり神聖かまってちゃん元マネージャーでもあり
漫画家でもある劔樹人さんの実体験を元にした
本が原作で、ある意味ドキュメンタリー?な
映画作品となっております。
主役もご自身の名前で、それを松坂桃李君が滲み隠せない陽キャオーラで演じてらっしゃるのです
あの頃。というタイトル通り2000年辺りに降臨なされた伝説のアイドル松浦亜弥や藤本美貴、当時幅広い年齢層に愛され人気を博していた
モーニング娘。とそのアイドルの追っかけをしていた駄目なおっさんどもの話なんです。
自分の推しがどうのこうのとかハマったきっかけ
なんて話は今は置いておくとして、今作はそんな
小学生当時しっかりと沼にハマってなかった俺ですら毎日のようにテレビで見ていて誰もが
好きだったハロプロメンバー達の魅力と懐かしさを伝えるべくして作られた作品なんですけど
自分も35歳のハロヲタvtuberとして分かる分かるっていうところが多過ぎてとても楽しくあの頃の
思い出に浸れて楽しい映画でした。
主人公がまず桃色片思いから松浦亜弥に
ハマって、人生が変わる所から始まります。
今でこそ多くは語られませんが当時の
松浦のあややさん、びっくりするほど歌が上手すぎて可愛くて正に逸材と言うに相応しいアイドル
でしたよね。
自分は藤井隆さん演じるマシュー南というキャラがパーソナリティを務めるMatthews Best HitTV
って番組がこの世で一番好きなバラエティ番組だったんですけど知ってる人いるかな?
その番組に出てた松浦亜弥や藤本美貴はとんでも無く可愛くて、プロ意識も歌唱力も高くアイドルになるべくして芸能界にいる。そんな印象の強いアイドルでした。うたばんとかも凄かったよね
ハロモニとかさ
すっかりあややの虜になった主人公は同じ
ハロヲタ仲間達と出会い、溜まり場のような部屋でDVD見たりハロプロを語るイベントを自分達で開き、コピーバンドとしてハロプロの楽曲を
歌って楽しく過ごしていくんです。
またこの溜まり場のタコ部屋に飾ってあるグッズが恐ろしく懐かしくて懐かしくて!大学の文化祭かな?会場に飾られたBerryz工房の清水佐紀さんの眉太めなデビュー頃のポスターとか
すんごいマイバースデイの実物大パネルとか
うわぁwwって思いながら笑って見てました(失礼
主人公を取り巻く仲間も側からみたら社会不適合というか、風俗の為に借金したりハロプロに人生捧げ過ぎてそれ以外を犠牲にしまくってるような
変なおじさん達ばっかりで、でもハロプロの曲を歌いながらヲタ芸してる彼らを見ると懐かしくてたまらないんですよね。おしおきキボンヌ
当時はアイドルヲタに厳しい風潮だったのでそんな姿を見られていくうちに、もれなく主人公も
好きな女の子を取られちゃったりこのままオタクを続けて良いのかなと葛藤するんですけど
そんな時に松浦亜弥との握手会に当選するんですよ。(ちなみに松浦亜弥さん役を演じられていたのは現在ハロプロの1グループでもあるBEYOOOOONDSの山崎夢羽ちゃん)
いや、山崎夢羽ちん演じるあややめっちゃ見上げる角度似てるし可愛いなww
自分は握手会に行った事が無くて、これからも無いと思うんですけど(アイドルは崇高で遥か遠くの存在であって欲しい。自分なんかのシコったり
ウ○コ拭いた汚れた手を触らないで欲しいという考え)
もし現場で推しを目の当たりにしたら主人公と同じく何も伝えれず顔も見れず何も記憶に残せないだろうな…握手会あるあるなんでしょうねきっと。
握手会で会ったあややの存在によってヲタはやめれない、むしろ前よりズブズブになっていく事を再確認した主人公はそれでもずっと夢だった
バンドも諦める事ができなくてヲタ仲間に楽器を演奏してもらい、みんなでハロプロの曲をカバーしたりするんですけど
いきなり劇中歌でながれる名曲、「恋ING」
いやぁズルいっすわ。
なんだかんだ言ってどの曲が好きか聞かれたら絶対あげちゃう曲、俺の想い入れが強いのもあるけど笑(恋INGをコイングとか読んでた癖に)
その恋INGが流れるんですよね。
当時自分も池袋で働いてた頃
人生つまんないって思ったり、恋愛なんてできないなって思ってたりしてた過去とか
懐かしい気持ちがリンクしてしまったりして
もうここでグッときちゃうんですよ。
いやほんまええ歌やねん、大好き(誰
そんなこんなで過ごしていく内に仲間同士で女取り合って喧嘩したり、2ちゃんねるや掲示板でのネット弁慶と戦ったり、缶バッチ一杯Tシャツにつけたおじさんとか石川梨華への愛が溢れた痛車とか、特攻服とか。凄く懐古主義な俺にとっては懐かしくてたまらなかったんですよね。
参加してた訳じゃないのに、その場を思い出せるような熱意とか汗くささとかこんな人居たわーって。
そして自分達は何ひとつ変わってないのに時代は変わっていって、主人公が石川梨華こと
チャーミーの卒業公演に行くんですけどそこに
流れるはめ込みの当時の映像…笑
いや、チャーミーは本当に愛されてたんだなと
思うし、今でもスレが立つくらいなんだから凄い事ですよね。
主人公は夢を追い東京へ上京し、ライブハウスでバイトしたりする生活になっても
地元では仲間達がいつもとおんなじ制服…
間違えた、場所でハロプロ談義してる。
そんな男同士の友情というか
俺もこんな友達欲じい…!(血涙)てなりました。
しかし卒業のようにいつか別れが訪れるのと一緒で、主人公が一番お世話になっていた(同時に嫌がったりもしていた)ハロヲタの仲間の一人が
末期ガンになってしまい、亡くなってしまいます
これまた癖の強くて、卑屈で攻撃的で変な
おじさんなんだけど何処か憎めなくて不思議な人
旅立っていったその人を、主人公含めハロヲタの仲間同士で笑って見送るんですけど
病室で髪の毛が落ち、呼吸器で喋れない中
最後の最後までイヤホンで聴いていた曲
「恋ING」がまた流れて
スタッフロールに行くんですけど…
なんか、弾けたようにアホ程号泣しまくっている
自分がそこに居て気持ち悪くて仕方なかった…!
頭痛がする程泣いた…思っていた作品と違くて
こんな泣かされると思っていなくて…!
恋INGって人生を歌った歌詞だと個人的に思っていて、まだまだこれからだよって前向きな曲で
「パンが一つなら分け分けね」って歌詞があってそれが凄い好きなんだけど
ある意味このヲタ達は苦しみも楽しみも分けあってて、そんな中同志が一人欠けてしまったんだなと思うと凄く悲しくなってしまって
俺なんかよりよっぽどハロプロが好きなのに
これから新曲が追えなかったりOGがYouTuberになったりBEYOOOOONDSを知らない事や
研修生の成長を見守れない事等が
とても辛くて寂しくて35歳のこんなおっさんが
嗚咽しながら泣いてしまった。映画館で見なくて良かった。(地元で放映してなかったんだけど)
ダイノオトナガー!
てな訳でとてもヲタにとって俺的には
良い作品でした。篤姫NO1と並ぶほど(?
本当に細かいとこに飾られたグッズが細かくて
ぱいぱいデカ美がAV女優のマネージャーしてたり
アイドル三十六房みたいなセットでみんながハロプロ談義してるの良いなぁとかその頃独特の
空気感を感じてみたかったなぁとか
きっと同じような気持ちの人もたくさんいて
同じように病んだり悩んだりしてる時に
ハロプロにハマって救われた人がいて
同じように亡くなった方もいて
この先何度もあるかはわからないけど
オタ同士の出会いもきっと待っていて
2ちゃんねるであーでもないこーでもないとか
AAで表現したメンバーの顔とか張りながら
話し合ってた人らが居たんだなと。
今まさに進行形なのかもなと。
そんな事を思いながら楽しく見れた映画でした。
初めての日記なので色々見難い所もありますが、ここまで見てくださった方がいらっしゃいましたら有難う御座います。
以上、シャボン玉の後から少し離れて
プラチナ期で戻りthe摩天楼ショーから本格的に
ズブズブ沼っていった亀井絵里と鈴木香音推しの塚地修でした〜!
(後でちょいちょい修正するかもです。)
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