毎日悪夢を見る (7)
治療の経過ⅴ、最終回です。残念ながら暗いけどできれば読んでほしい。
治療
前回から、良い話で全てを終わらせられたらよかったんだけど、残念ながらそうもいかなかった。
永遠に人に会わないことは、できない。随分久しぶりに勇気を出して人に会ったところ些細なトラブルが起きた。久しぶりに人に会ったことにトラブルが掛け合わさって、かなり寝込んでしまった。鬱病も悪化する。
極端に悪化すると、もう認知行動療法で習ったことを自分で実行する気力もない。毎日寝たきりで悪夢を見て、不調の濁流に飲まれるがままになる。
ストレスのない世界で暮らし続けるとストレス耐性が弱くなって、ほんの些細なストレスでも大打撃になると今更気がついた。本当は少しずつ慣らしていくべきだったのだ。
主治医に認知行動療法を再開できないかと伺った。しかし一度終わったプログラムは最低でも半年再開できない決まりらしい。主治医からは入院して投薬治療する方法を勧められた。入院していれば投薬の副作用にすぐに病院で対応できるからと。入院するなら最低でも1ヶ月。最低でも30万円。なかなか厳しい.... 財政的にも、1ヶ月病院で過ごすのも...。
でも背に腹は変えられない、諸々諦めて入院しようかと考えていた。考えていたら、コロナがやってきた。
病院での集団生活、外来患者も沢山来ることを考えると感染が怖かった。入院をやめて、家でしばらく何の仕事もせずに、ただただ利己的に過ごすことに決めた。本当になんにも頑張らずにいたら徐々に普通の生活を送れるようになった。
それがこれを書いている今です。結局完治していなくて、歯切れが悪くて申し訳ない。
体調を心配してくれる方々、どうもありがとうございます。これからもこの奇妙な病気とともに無理せずやっていきます。
また、追加でなにかわかったことがあればお伝えします。私の治療の話はここまでですが、もう少し悪夢について書きたいことがあるので次回に続きます。
近況ですが、実は4月から台東デザイナーズビレッジというところにアトリエを借り始めました。とはいえ、半年も前から申請や審査をしていたものだから、入居のタイミングで現在のコロナ禍となるとは想像もしていなかった。まだ機材の引っ越しもできていないのでしばらくは自宅作業となりそうです。
皆さま、どうかお身体にお気をつけてお過ごし下さい。医療職、運送業、ライフラインに関わるお仕事にご尽力くださっている方々に心より感謝申し上げます。
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※現在新型コロナウイルスの流行によって、通院中の病院に行きにくい状況があると思います。病院によっては電話受診が可能で、指定した薬局まで処方箋をfaxで送ってくれます。私のかかっている病院の場合は電話受診の翌日に処方箋が送られる仕組みだったので、今日飲む薬が無いんだという場合には注意して訊いてみてください。
※実名や仕事と紐づく形で闘病のことを明かすのはおすすめしない。弱っている人のところへは悪い人が寄って来やすくなる。あと仕事と結びつけると仕方ないけど信用が下がる。精神疾患への偏見は根強く、親しい人だって離れていくかもしれない。
けれどこの悪夢障害はあまりにも治療の方法が確立されていない。同じ境遇の方に少しでも改善への踏み台が届いてほしいと思い、一連の話はこのような形で投稿します。
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