「論点思考」を読んだのでメモ
そもそもなぜ論点思考が大事なのか?
上図にもあるように、問題解決のスタートラインは問題設定です。つまり問題設定が間違っていたら、問題解決はありえないわけです。じゃあ間違いがないように、一般的な問題である「収益があがっていない」的なものを問題設定とすべきか否か考えましょう。答えは否です。
なぜなら、一般的な問題ばかりを解決しようとしても、短所も長所もない会社になってしまい、結果問題解決に繋がらないことが多いからです。たとえばリクルートを考えた時に、「離職率が問題」とし、問題解決のためのアクションを起こした場合どうなるでしょうか?おそらく起業家志望のようなモチベーションの高い従業員は減り、今のようなリクルートは存続しないと考えられます。
つまり一般的な問題を解こうとせず、あなたの会社にとっての本当の問題を設定(すなわち論点の設定)し、課題解決を行う必要があります。
どのように論点を設定するのか?
論点を設定するために必要なアクションは以下の4つです。
ここでお伝えしたいのは、2つです。
1つ目は「論点候補を拾い出す」が非常に重要なアクションです。論点設定が下手な人は、すぐに本当の論点だかわからない「論点を確定」してしまう傾向にあります。
2つ目は各アクションは言ったり来たりするということです。「論点候補を拾い出す」の後に、「論点を絞り込む」を行い、適宜「論点候補を拾い出す」に戻る必要があります。
論点候補を拾い出す
ここでは現象から論点候補を拾い出す必要があります。
たとえば、
「会社に泥棒がはいった」という現象から
■論点1:防犯体制に不備がある
■論点2:損害は発生した
■論点3:報告体制に不備がある
■論点4:会社の評判が落ちた
といった形で、論点候補を拾い出す必要があります。
論点を絞り込む
論点を絞り込むときは以下2アクションが必要です。
■当たりをつける
■筋の良し悪しを見極める
まず「当たりをつける」です。
これは今ある情報から仮説を設定するということです。そして立てた仮説を少しブラしてみることで、論点候補に漏れがないか確認します。例えば「夕飯は何にすべきか?」という論点があったとして、「夕飯は餃子にすべき」と仮説を立てたとします。そしてなぜ「夕飯は餃子にすべき」と考えたかというと「冷蔵庫に餃子があるから」「あすは休みだからにんにくの匂いを気にしなくてもいいから」の2つの理由からだとします。ここで立てた仮説をブラしてみます。
「夕飯は三ツ星フレンチにすべき」とした時、「お金は!?」と考えるかもしれません。つまり「お金」という観点が非常に重要なのであれば、「夕飯はいくらにすべきか?」という論点になるかもしれないです。このように当たり(仮説)を立てて、その仮説をブラしてみると、よりよい論点がでるかもしれません。
次に「筋の良し悪しを見極める」です。
筋の良し悪しを見極めるためには以下3つを考えてください。
■解決できる論点か
■解決できるとして実行可能か
■解決したらどれだけ効果があるか
上記3つを十分に満たしているような論点は筋が良いと言えます。
論点を確定する
論点を確定する過程では以下3つの方法があります。この3つの方法すべてを実施しなければいけないわけではなく、自分にあったスタイルをみつけましょう。とのことです。
■質問して相手の話をきく
■仮説をぶつけて反応をみる
■現場をみる
ここで大事だと思ったのは、相手の立場で考えるということです。いくら正しい論点だとしても、相手がワクワクドキドキしない論点設定では、現場への落とし込みは難しいです。なので「相手の立場で考える」を常に頭に入れておく必要があります。
全体像で確認する
これはいろいろやり方あるらしいですが、読んでいて良いなと思った方法を記載します。
■論点と思われるものでマインドマップみたいものを作成する
■虫食いピラミッドストラクチャーを作成する
■論点のレベル感を意識しながらピラミッドストラクチャーを埋める
以上