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【第7話】リスク管理

お久しぶりです。
先日、何年かぶりに本気で体調を崩し3日ほど寝込むということがありました。腹が減っても喉が乾いても、しんどすぎて外に出ることができない。同じアパートにチームの先輩がいて助かりました。しかしそんな危機的状況にありながらも悲しいかな人間は感じてしまうのです。デブな男に看病されるのは嫌だと。身体はウイルス、心は寂寞感に侵されながら過ごした3日間。彼女の必要性をこれ以上ないほど実感させられました。

体調を崩すと彼女が欲しくなります。あとはどんな時に欲しくなるか考えました。
洗濯物を干している時。洗い物をしている時。家に帰ってきて飯がない時。
あーなるほど。だから僕には彼女ができないのだと再確認。

そんな僕でも遊園地デートがしたいななんて思う時があります。おもんない飾りを頭につけて、しょーもない写真を撮りたいなと思うのです。
しかし、そのためには1つ大きな課題が存在します。

まず言わせて下さい。決して怖いわけではありません。
理由は危ないから。どう考えても危険だからです。
あんな細いレーンをあんな速度で移動して安全なわけがないからです。間違いなくスピードオーバーです。
馬鹿は言います。じゃあ電車も新幹線も乗れへんやん。
馬鹿です。あれは、目的地まで移動しているのです。人生の限られた時間の中で徒歩では到底辿り着けない距離、速度である一定の場所まで移動できる乗り物にはリスクを冒してでも乗る価値があります。しかし、これに関してはどうでしょう。あんな爆速で走って走って上がって下がって途中でひっくり返って出発した場所に帰ってくる。意味がわかりません。リスクと成果のバランスがぶっ壊れています。

子供の頃見た大人はスーパーマンでした。
なんでも出来るし、優しいし好き嫌いもない。
理解できないと同時に、僕も歳を取れば自然とこうなっていくのかなと楽しみでもありました。

いつからが大人かという問題はありますが、仮に今回は日本の法律に則り20歳からが大人であるということとすると、僕は残念ながら嫌いなものが増える一方です。

高いところが嫌いです。理由は落ちたら死ぬからです。
暗いところが嫌いです。なにか起きたらなにも見えず死ぬからです。
狭いところが嫌いです。なにか起きたら身動きが取れず死ぬからです。
水中が嫌いです。溺れたら死ぬから。
刃物は自分が持つのも近くの人が持っているのも嫌いです。腹に刺さったら死ぬからです。

ジェットコースターも同様です。事故が起きたら死ぬから嫌いです。
そしてその事故が起こる確率が極めて高いと感じるし、実際に何度も起きているからです。
乗り物がレーンをはみ出してジ・エンド。上下逆さまの時にシートベルトが緩んで落下してジ・エンド。爆速で走ってるところに鳥が突っ込んで来てジ・エンド。
パッと想像するだけでいくつもの死に方が思い浮かびます。あれに乗れるやつは自分の時には絶対に事故が起きないと思える脳内お花畑ポジティブくそ野郎です。彼女とバイクで2人乗りするタイプです。
再び馬鹿は言います。全部考慮して安全に造られてあると。
馬鹿です。大馬鹿です。なんでどこの誰かもわからないあんな頭のおかしな乗り物を造るやつのことをそんなに信じられるのか甚だ疑問で仕方ありません。あんなリスクしかない危険な乗り物を造ろうとするやつはまともじゃないに決まっています。一切信じるに値しません。

遊園地デートにおける1つの大きな課題。
ジェットコースターを断固拒否することではありません。拒否するのは大前提です。大事なのは、いかにして彼女に僕はジェットコースターが怖いから乗れないのではなく危ないから乗らないのだと伝えられるかです。
この戦いはまさに天下分け目。彼女との今後にとてつもなく大きく響いてきます。
ここでジェットコースターごときをビビって乗れないやつだと認識されるのか、あっなんかようわからんけど色々考えてるしこの人について行っとけば間違いないなと誤認させられるのかでは2人の未来は大きく変わってきます。
持ち前の無駄に豊富な語彙力と国語力を生かした詭弁により、彼女を上手く言いくるめること。これが遊園地デートにおける唯一にして最大の課題です。

今回は以上になります。ありがとうございました。
ごたごた書きましたが、今体調を崩しても熱中症肥満男性が看病にくるという事実は何も変わりません。現実を直視し、彼女を作るという僕の人生における唯一にして最大の課題を解決できるように頑張ります。

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