この違い説明できますか?Part4
このシリーズは誰向けなのか?と聞かれました。
うーん。理科が苦手な子供から大人向けですかね?(笑)
今回は中学理科の範囲から・・・。
電流と電圧
違うってことはわかっていても、どう違うのか説明できないって人は多いと思います。
自分が思うに、電流と電圧を比較するから難しいのです。
そこで、先に抵抗について説明します。
抵抗とは電気の流れにくさのこと。抵抗が大きいほど電気は流れにくくなります。
雷雲から地上へと空気中を電気が流れる。これが雷ですね。空気は抵抗が大きいけれど、電気が流れる(雷が落ちる)のは、雷雲のもつ電圧が大きいからです。
電圧とは電気を流す能力のこと。電位差ともいいます。
落としてひっくり返った袋からこぼれ落ちた坂を転がるリンゴに例えてみましょう(笑)
地面のざらざら感が抵抗、坂の勾配の大きさが電圧みたいなものです。
ざらざらがあるほど(抵抗が大きいほど)、坂の勾配が小さいほど(電圧が小さいほど)、転がり落ちるリンゴの数は少ないです。逆に、ざらざらが少なく、坂の勾配が多きければ、転がり落ちるリンゴの数は多くなります。
というわけで、このリンゴの数が電流。
電流とは(1秒間に)流れる電気の量です。
電流の大きさは、抵抗に反比例し、電圧に比例します。これがオームの法則。
震度とマグニチュード
これは、日本では大きめの地震がたびたび起こるし、そのたびに話題にもなるので、説明できる人も多いのでは?
マグニチュードは地震の規模
震度はその場所の揺れの大きさ
耳のそばで手を叩いてみてください。
次に、腕を伸ばしてなるべく遠くの方で、同じ力で手を叩いてみてください。
同じように叩いたなら、手に感じた衝撃も同じですよね?
でも、耳との距離が違うから、聞こえた音の大きさは変わります。
手に感じた衝撃がマグニチュードなら、あなたの耳に聞こえた音の大きさが震度に相当します。
同じマグニチュード5の地震でも、その震源が深かったり、遠ければ震度は小さくなります。
余談ですが、雷といえば、光ったのが見えてから、音が聞こえるまでの秒数を数えると、落雷地点までのだいたいの距離がわかります。
これは光はとても速いですが、音は条件にもよりますが秒速340 mほどなので
秒数×340 m≒落雷地点までの距離
となるわけです。ちなみに、花火でも同じことができます。花火が爆発してからドンッという音が聞こえるまでの時間で地上何mくらいで爆発したのか知ることができます。
これと同じ理屈で震源までのだいたいの距離を知ることができます。
地震には縦波と横波があって、縦波の方が速いので先に到達します。
突き上げるようなドンッという揺れからしばらく小さな揺れ(初期微動といいます)が続きます。
その後遅れて横波が到達しますが、こちらは主要動と呼ばれる大きな揺れです。
なので、揺れを感じてから主要動を感じるまでの時間(初期微動継続時間といいます)が長いほど、震源地は遠いということがわかります。
初期微動継続時間(秒)×13 km≒震源までの距離
となります。ただ、震源とは地下深くなので、地表上の距離とは異なります。
雷、地震・・・・・・・・・地震・雷・火事・親父・・・もう死語ですね(笑)
何か質問がありましたらお気軽にこちらへどうぞ