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制度融資やってみた話。

タイシン合同会社 代表 八重樫(@tkc_exp)です。

弊社は令和元年6月24日創業と、まだ創業して半年も経っておらず経営なんたるかは暗中模索の新米経営者ですが、創業してすぐ制度融資の申込みをやってみて、融資実行されたのでその際のアレコレを書いておきます。

制度融資とは

先ず、制度融資について。
制度融資は、国や県、市といった自治体が主導している融資制度の事です。
制度融資は法人のみではなく、個人事業主でも利用できます
自治体ごとに様々な融資制度が設けられています。
弊社は新創業支援資金という融資制度を利用しました。

最初にした事

特に必要に迫られていたというわけではなかったのですが、創業に伴う諸手続きで市役所に行った際に「駐車券の免除スタンプ押して貰えないかな?」程度の思い付きで、申込みに必要な書類を貰おうと産業振興課の窓口に行ってみました。
すると相談員の常駐する相談ブース?に案内され、面談となりました。

相談員の方とお話した感じだと、信金さんからの紹介だったりで行くのが一般的なようですが、色々とお話したところ「最初にここに来て正解だったよ!」と言われたので、どちらでも良いと思います。
(地元信金さんに口座があるのであれば、信金さんに先ず相談した方がスムーズかも知れません。)

信金さんでの経営ワークショップ受講

弊社所在の市では、新創業支援資金の申込みの条件に表記のワークショップの受講があったので、事業所から徒歩で行ける信金さんを産業振興課から紹介して頂き、ワークショップを受講しました。

ワークショップは全4回。
内容は「経営とは何か」だったり「より良い経営をする為に」だったりな感じの事を、テキストを交えてお話しました。
それと併行して事業計画書の作成を行いました。

事業計画書

事業計画書については、殆ど信金さんに頼る形で作成しました。
ただ、信金さんは当然ながら弊社の事業について精通しているわけではないので、面談で事業について様々な事をお話し、こちらが記載した内容の校正をして頂きました。

事業計画書で重要なのは
●開業動機・目的(私はここに苦戦しました。)
●市場調査
●販売計画
の3点です。

開業動機・目的については「特にないんですよねぇ~ぶっちゃけ事業内容は何でも良いですし、単に資格あるからってだけで…。」と、空っぽな所をスタートラインに、上手いことやって頂けました。プロ凄い。

市場調査については、以前投稿した減少し続ける測量業者。をそれっぽくリライトして提出した所、大変褒めて頂けました。
政府統計のような資料、具体的な数字、見易いグラフなんかがあると良いと思われます。

販売計画についても、弊社の事業は公共事業の受託を主としている為、なかなか書くのは難しいのですが、県や他の市の履行実績を作り受託を増やす事と、従業員の練度に重きを置き直営で利益率を確保する的な事を書いた気がします。

上記3点の他に、事業に関わる資格や検定があるとより印象が良いようです。
特に検定は他業種からは難易度が解らず、講義の受講だけで貰えるような物であってもそれなりに効きます。

信用保証協会との面談

業務計画書が完成し、融資の申込みをした後(だったと思う)に信用保証協会との面談がありました。
弊社事業所に信用保証協会の方に来て頂き、事業計画書の内容についてのお話や、事業内容について補足説明といった感じ。
その際に、事業所内の写真を撮影されていました。(多分、事業の実態調査)
面談自体は特に痛い所を突かれるような物ではなく、サラッとお話する程度。

融資実行

信用保証協会との面談を終えて、信用保証協会の審査が済むと融資が実行されます。
ワークショップを受講した信金さんの口座じゃなくても大丈夫らしいのですが、お世話になって弊社の事も知って頂けたので、信金さんの口座を開設しました。(ネットバンクと比べて口座開設が早く驚いた。)

お金の流れ

融資自体は信金さんから融資を受ける事になるので、信金さんに対して利息の支払いが発生します。
また、上記の信用保証協会の利用に伴い手数料が発生します。
これらの利息や手数料を、市が補填する形で実質0円みたいな感じになります。なので、融資実行されたからといって全額すぐ使うとマイナスになるので気を付けて下さい。
市からの補填は年に2回、信金さんに書類を作成して貰って自分の判子を押印して提出。

制度融資やってみて

以上です。
実際にやってみると、ワークショップや面談の面倒はありますが実際にかかった時間はトータル8時間程度?で、窓口に飛び込んでから2ヶ月程度で融資実行と、想定よりは軽く済んだと思います。
ただ、融資金額は事業規模から返済能力に見合った金額になるので、創業からすぐだと大きな金額にはなりません。
また、この制度融資で2年程の返済実績を作る事で次回以降の申請が楽になったりもするようです。なので、当面必要でない場合でも金銭的な負担のない制度融資を受ける対象にある場合は、受けておくのも経営の安定には良いと思いますし、弊社も今の融資が完済になったらまた受ける予定です。

ちなみに、何だかんだ融資されたお金にはまだ手を付けていません。
この調子で手を付けずにいれば1円も増減する事なく返済実績だけ手に入る予定。

制度融資の利用に伴い信金さんの口座を開設したのですが、信金さんは口座維持手数料もかからず、信金利用者(会社さん)同士のビジネスマッチングや協業のお手伝いもしてらっしゃるらしく、関わりを持てて良かったなーと思っています。
税理士先生も信金さんに紹介して頂きました。(忙しくてまだお願いするに至ってないけど。)

実際に融資実行されてから更に3ヶ月ぐらい経っているので、印象が薄くなっている部分もありますし、実際に知りたい方の知りたい事を書けている気はあまりしないので、Twitterでリプライ頂ければ答えられる範囲で答えます。ではでは。

最後までお読み頂き有難う御座います。モチベーション維持の燃料にサポートいただけると有り難いです。