ソルトルアーフィッシングの竿とリールの選び方。

測量士/測量士補についてのnoteを書いている八重樫です。こんにちは。

またまたまた、測量とは一切関係のない趣味の投稿です。

ソルトルアーフィッシング

なんかダサい書き方ではありますが、海でのルアー釣りを対象とした竿とリールの選び方について書きます。
また、基本的にショア、陸からの釣りを対象とします。船は船酔いするし高いし。
釣り場は、堤防や漁港、浜、磯の3パターンを想定しています。

1,狙う魚種からルアーの重さを選定する。

先ず最初に、狙う魚種から使うルアーの重さがある程度絞られます。
軽い方から順に

●アジ・メバル・ハゼ等の小さい魚

アジ・メバルを釣るルアーはソフトルアー(ワーム)では0.6~3g程度の軽いジグヘッドを使います。ハードルアー(プラグ)でも、せいぜい5g程度まででしょう。

ハゼのルアー釣りでは、クランクベイトというハードルアーの3~4cm程度の小さい物を使います。(ハゼクラと呼ばれる釣り)
ハゼクラで使うルアーは2~5g程度です。

●イカ・シーバス・小型青物等の中位の魚。

イカは餌木という日本発祥の漁具による釣りです。エギングと呼ばれています。(ルアー釣りでは何でもingを付ける傾向があるング。)
エギングで狙うイカにも、数種いるのですが、ヒイカ等の小さいイカを対象とする場合は1.6号(4g)~2.5号(10g)を使います。ライトエギングと呼ばれます。一般的なエギングと比べて、地域や時期が限られるので専用タックルを用意するよりも、他の釣りで使うタックルを流用で良いと思います。
一般的なエギングでは主にアオリイカを、時期によってはヤリイカ等のツツイカを狙います。
これらのイカを狙う際には3号(14.5g)~4号(26g)の餌木を使います。

シーバスを狙う際に使うルアーの重さは多岐に渡ります。
と、言うのもシーバスはバチ(ゴカイ等のニョロニョロした虫が産卵の為に水面を漂うやつ)だったり、小魚だったり、甲殻類だったりと食性が広いので、その時々で使うルアーが様々です。
ルアーの重さは大雑把に5~30gぐらいが多いです。

サバワカシ(小さいブリ)、ショゴ(小さいカンパチ)、ペンペン(小さいシイラ)等の小型青物は主に小魚を食べます。
この、捕食対象にされる小魚も時期によって大きさに差はありますが、使うルアーは15~40g程度のメタルジグが主な物でしょう。
ペンシルやポッパー、ミノー等のルアーで釣る事も出来ますし、楽しい釣りですがメタルジグを中心に考えて良いでしょう。

●大型青物

ブリカンパチシイラカツオ等の大型青物を対象としたルアーフィッシングではショアジギングと呼ばれる釣りが人気です。
この釣りでは60~100g程度のメタルジグを使います。
海流が強かったり、凄く深い所ではもっと重いルアーを使う事もあります。

2,使うルアーの重さから竿(ロッド)を選ぶ。

竿は専用の物が用意されている事が殆どです。
アジを釣るならアジングロッド、メバルを釣るならメバリングロッド、イカを釣るならエギングロッド、シーバスを釣るならシーバスロッド等。

それぞれ、その釣りに適した特性で設計されています。
使えるルアーの重さや、竿のしなり方、ガイドセッティング、グリップエンドの長さなどなど。
最もやるであろう釣りを基準に選んで問題ありません。

もちろん、専用の竿と言っても他の釣りに全く使えないという事はありません。
アジングロッドでメバルを狙ったり、メバリングロッドでアジを狙ったりは当然出来ます。

余りお勧めは出来ませんが、私は軽いルアーを使う釣りではチニングロッド(黒鯛のルアー釣り用。適合ルアー2~15g)を使っています。
チニングロッドは黒鯛の繊細なアタリを取る為にティップ(竿の先っぽ)が柔らかく、黒鯛の強い引きと対峙する為にバット(竿の手元側)が強く作られているので、軽量ルアーを使いつつ不意にかかる大物も釣り上げられるというメリットがあります。
しかし、メバル等を釣る際には専用ロッドではない為、わずかなアタリにビッとアワセを入れてフッキングしなくては釣れないというデメリットもあります。しかも掛かった魚が小さいとバレ易い
ちなみに、チニングロッドを使っている癖にチヌを釣ったことはありません。

また、エギングでは私は3.5号を最も頻繁に使うので、適合餌木2.5~4号(10~26g)の強めなロッドを使っています。
エギングロッドの特徴は、エギングのジャーク(竿をビュンビュン振る)する為に軽量に作られている事が多いです。(私のロッドは古い事もあって重い)
また、シャクりの操作をロスなくエギに伝える為に張りの強いロッドが多いです。多分。最近のはあんまり知らないけど。
アオリイカは秋~冬の小さい時期で600~1000g、春には1~2kg程度になる為、大きく重いアオリイカの引きに耐えられるバットの強さも備えます。
軽く操作性に長けた特性から、他の釣りへの流用もし易く、私はシーバス用のルアーや、根魚狙いのソフトルアーを投げる際にも使います。
根魚や太刀魚を対象としたワインドと呼ばれる釣法には適しています。
しかし、エギングロッドには感度や操作性を優先したガイドセッティングによって遠投性が犠牲になっている物もあります。(私のはコレ)

ショアジギングロッドライトショアジギングロッドについては、主に遠投性とパワーに長けています。
これらは魚種に最適化しているのではなく、釣りのスタイルに最適化されている為、適合ルアーウェイトの範囲内のルアーを使うのであれば狙う魚種を気にする必要はありません。
青物ってだいたい強いもんだし。

また、ロッド全般に言える事ですが、「長い方が飛ぶ」です。
ロッドは腕の延長であり、より遠くに投げる為にはより長い方が良いとい事です。
長い事のデメリットとしては、取り回しの悪さがあります。
人の多い釣り場や、障害物の近い釣り場、磯等の足場の悪い釣り場では大きく振りかぶる事が出来ない為、その長さがデメリットになる事があります。
逆に、浜や広く人の少ない堤防では、長さを気にせず大きく振りかぶる事が出来る為、沖の魚を狙う事が出来ます。
長さについては、釣りたい魚が岸寄りでも釣れる飛距離を必要としない釣りなのか、遠浅の浜や磯で沖の駆け上がりを攻める為に飛距離が必要な釣りなのかといった事を基準に選ぶと良いでしょう。
私は単に「長い方がカッコイイ」と思うのでロングレングス派です。

3,使う糸(ライン)からリールを選ぶ。

ラインには材質が主に4種あります。
・ナイロン
  
安価。伸びるので感度が悪い。柔らかいので糸癖が付きにくい。
・フロロカーボン
  
ナイロンより高いけどPEより安い。ナイロンよりは伸びない。硬い。
・PE
  高価。繊維糸のように複数の糸を撚っている。引張強度は強いが、擦れにはめっぽう弱い。長持ち。フワフワなので結び目が出来たりトラブル多い。
・エステル
  
伸びの少ないナイロン的な感じ。繊細で高感度だけど、引張強度が弱いので扱いが難しい。アジングで人気。私は使った事ないのでよく知らない。
といった感じ。

アジングやメバリングではナイロン、フロロカーボン、エステルが使われる事もありますが、他の釣りに関してはPEラインを使う事が多いです。
PEラインの魅力はなんと言っても、強度と飛距離。
同じ強度でも細く出来る為、圧倒的な飛距離です。
しかし、PEラインは擦れに弱い為、ショックリーダーとしてフロロカーボン等の糸を結束する必要があります。
この、ショックリーダーの結束が「高い結束強度を維持しつつ、ガイド抜けの良いよう結びコブを小さく」しなくてはならない為、ちょっと面倒。
私はFGノットという結束をしています。

リールにはそれぞれラインキャパシティが設定されています。
巻く糸の量は、ラインキャパシティの100~80%程度が許容範囲と考えておきましょう。それよりも少ないとラインがスプールエッジに当たる抵抗から飛距離が落ち、摩擦に弱いラインは強度が下がる原因になります。
必要なラインキャパシティは、その釣りに必要な飛距離の倍以上ぐらいが適正でしょう。
アジングやメバリングでは、遠投したとしても30m程度なので、60m以上巻ければ問題ありません。
エギングでは60m程度なので、120m以上。
ショアジギングでは80~100m程度なので200m以上。
これに少し余裕を持つ程度が良いでしょう。

ここまでに紹介した釣りで用いられるリールのサイズは
アジング/メバリング 1500~2000番
エギング ダイワ2500番 ダイワLT/シマノ2500~3000番
ライトショアジギング ダイワ3000番 ダイワLT/シマノ4000番
ショアジギング ダイワ3500番 ダイワLT/シマノ5000番

が一般的です。多分。

これらのリールを検索してみると、番手に対してラインキャパシティが大きい物があります。
ルアーフィッシングでは、浅溝スプール(シャロースプール)を使う事が多いです。
理由は上記の通り、「必要な糸の量と、ラインキャパシティ」のバランスから、必要以上のラインキャパシティを持つリールを使う場合に捨て糸を下巻きしなくてはならなくなる為、それなら溝を浅くすればいいんじゃね?的な感じです。

また、リールには巻取り長さが設定されています。
これは、ハンドル1回転で巻き取る糸の長さです。
アジングやメバリングでは、ゆっくり巻く必要がある為、小さいリールが適しています。
ショアジギングでは、ルアーを速く動かす必要がある為、大きいリールで、ハイギヤの物が適しています。(めっちゃ強い魚が対象の時は逆にパワーギヤを使う事もあります。)

私の好みで言うと、アジングやメバリング、エギングではノーマルギヤを。
ショアジギングではハイギヤを。です。

まとめ

基本的には「万能タックルはない」です。
が、「いきなりそんな何本も…」ってなると思うので、あえて最初の1タックルをお勧めするとしたら…

アジやメバルが釣れる釣り場が近い人は、アジング/メバリングのような軽量ルアーを扱えるタックル
シーバスやイカが釣れる釣り場が近い人は、エギングタックル

です。
シーバスタックルではなくエギングタックルを選ぶのは、単に私の好みであるのと、シーバスタックルって幅広いので選びかねる&シーバスロッドでエギングするより、エギングタックルでシーバスも狙う方が楽だからですね。

釣りって、ハマりきった後なら釣れなくても何度も行っちゃうんですけど、最初って釣れないと全く楽しくないので、最初は釣果優先で軽量ルアーを扱えるタックルの方が良いかなと。
アジやメバルが釣れなくても、アナハゼやカサゴなどなど小さいワームであれば何かしらが釣れる事も多いですし。

個々の釣りについては、カンパリプラスというサイトで連載をしていますので、そちらを見て頂ければ。(2018年7月25日現在まだ未掲載だけど。)

ツッコミどころも多く、「こっちの方がいいだろ!」って意見も沢山あると思うので、コメント頂けると有り難いです。

最後までお読み頂き有難う御座います。モチベーション維持の燃料にサポートいただけると有り難いです。