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和音ってなに?

・和音について

和音というのは異なる複数の音を同時に鳴らし、響かせる物を言います。
よくミュージシャンがコード(Chord)と読んでいるものですね!コードっていうのは多くの種類があり、各コードそれぞれ役割もあります。そして、コードそのものに備わっている役割が“楽曲に響きを与える”というところにあると思います。そして、それがメロディーに合わして変化していくものをコード進行(Chords)と言います。

では、バンド内でコードというのはどの位置にいるか考えてみましょう!
まず、バンドサウンドそのものを支えているのが、ドラムとベースです。この2つは低音楽器なのでバンド全体に厚みと迫力を足してくれます。しかし、ドラムは音階を現しにくくベースは単音で弾くことがほとんどなので(例外はあります)バンド内での顔や表情となる役割の“メロディ”というものに関わることが難しいです。その役割をしてくれるのがボーカル、ギター、キーボードの楽器陣になります。そして、コードはどんな役割かというと、メロディをバンドサウンドに“馴染ませる”“調和させる”というものになり、これをハーモニー(harmony)と言います。基本的にバンド内でメロディを担当するのはボーカルで、バンド内で一人であることが多く和音を奏でることが困難です。なので、そこを補助するためにコードは重要な存在になってきます。主にバンド内ではギターやキーボードが担当してますね。ここまでバンド内に支える担当(リズム)、明確な表現をする担当(メロディ)、調和する担当(コード)が明確になりました。それぞれの担当の役割を図で説明したものが下のものになります。

コード


そして、これらの関係をアンサンブル(ensemble)と言ったりします。その中でもコードは弦楽器や鍵盤、ボーカルとより深く関わってくるものになってきます。

・コードの考え方

コードには三和音と四和音がありそれぞれの音に役目があります。
ルート音の1度
メジャー、マイナーを決定する音3度
抜け感のある5度

そして四和音になると

四和音を決定音する音は7度

という風になります。

決定する音というのはそのコードの響を決めるものになります。
音のそれぞれの役割を理解しているとコードは理解しやすくなってきます。
そして、1度、3度、5度、7度はコードトーンと呼ばれコードを作る上で欠かせない音になっています。

・コード紹介(全てルート音はCです)
最後にコードの紹介になります
一旦は使い方を置いておいてどんな種類のコードがあるのか見てみましょう。
(コードの使い方は別記事で行おうと思います!乞うご期待!)

※紹介の時に出てくる難しい用語のまとめ
トライアド/三和音
ディグリー/音を数字で表したもの
M3/メジャーの3度
M6/メジャーの6度
M7/メジャーの7度
m3/マイナーの3度
m7/マイナーの7度
-5/♭5度(5度が半音下がる)
+5/♯5度(5度が半音上がる)

メジャーコード
表記CM.C△.Cmaj.
構成音C.E.G
ディグリー1.M3.5
三和音と呼ばれているコードで、全てのコードの基本の形です。響は明るい響をしています。ここから派生させて多くのコードを理解していきます。

マイナーコード
表記Cm.C-.Cmin.
構成音C.E♭.G
ディグリー1.m3.5
三和音で基本のコードになります。メジャーコードのEの音が半音下がるとマイナーコードが出来上がります。

サスフォーコード
表記Csus4.Csus
構成音C.F.G
ディグリー1.4.5
このコードはE音が半音上に上がったコードになります。E音はコードトーンの中でもメジャーとマイナーを決定する音でした。それが半音上がることにより判断基準がなくなるとメジャーでもマイナーでもない不安定な音になります。

メジャーシックスコード
表記C6.Cmaj6.CMaj6
構成音C.E.G.A
ディグリー1.M3.5.M6
メジャーのトライアドにメジャー6度の音を加えたコードになります。

マイナーシックスコード
表記Cm6.Cmin6
構成音C.E♭.G.A
ディグリー1.m3.5.M6
Cマイナーのトライアドにメジャー6度の音を加えたコードになります。注意点はマイナー6度ではなくメジャー6度の音を加えるというところです。

メジャーセブンスコード
表記CM7.C△7.Cmaj7
構成音C.E.G.B
ディグリー1.M3.5.M7
このコードは三和音のメジャーにメジャーの7度が加わり四和音になりました。響はどこかオシャレな雰囲気がします。

マイナーセブンスコード
表記Cm7.C-7.Cmin7
構成音C.E♭.G.B♭
ディグリー1.m3.5.m7
このコードCマイナーコードの三和音にマイナーの7度が入ったものになります。響は切なく悲しい響になります。

セブンスコード
表記C7
構成音C.E.G.B♭
ディグリー1.M3.5.m7
このコードの特徴は3度の音がメジャーで7度の音がマイナーになっているというところにあります。ジャンル問わずに出現頻度が高いコードになっており、不安定な響になっています。

ディミニッシュトライアド
表記Cdim.Cm(-5)
構成音C.E♭.G♭
ディグリー1.m3.-5
マイナーコードの5度の音が半音下がったものになります。基本的な表記はCm(-5)が多くdimで表記されるものは次に紹介するディミニッシュセブンスコードになることが多いです。

ハーフディミニッシュコード
表記C-7(-5)
構成音C.E♭.G♭.B♭
ディグリー1.m3.-5.-7
上記のディミニッシュトライアドにマイナー7度を加えた音になります。ジャズやポップスでよく出現します。

ディミニッシュセブンスコード
表記Cdim.Cdim7.C◯
構成音C.E♭.G♭.A
ディグリー1.m3.-5.M6
先ほどのディミニッシュトライアドのコードにメジャー6度がついたコードになります。ちなみにこれは憶測の範囲なのですが、この音はどの構成音をルートにしても絶対そのコードトーンで成り立つのでループの意味も込めて丸で表されてるのかな、と予想しています。主にポップスやジャズでよく見るコードになります。注意はディミニッシュのトライアドに加えられた音がメジャー6度であるところです。セブンスの音ではありません(フラット、フラット、セブンスと呼ばれることもあります)


オーグメントトライアド
表記Caug.C +
構成音C.E.A♭
ディグリー1.M3.+5
このコードの特徴は5度の音が半音上がっているというところにあります。この音もディミニッシュのコードと同じでどの音をルートでとってもコードの構成音が変わらないというものになります。

オーグメントセブンスコード
表記Caug7
構成音C.E.A♭.B
ディグリー1.M3.+5.7
このコードはオーグメントのトライアドにメジャー7度の音を足したものです。ポップスやジャズで耳にすることがあります。

この他にもあまり頻出頻度の高くないコードもあります。一度今回紹介したものを抑えておくとコード進行の理解にもつながります。
これらを組み合わせてバンド内にハーモニーを作るのがコードの役割になります。メロディーの聞かせ方や曲の雰囲気にも大きく関わってくるので選ぶときはその曲の部分がどういうところなのか考えながらコードをつけると面白いかもしれませんね!

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