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写真で見る : 2023年コルカタ滞在。初めてのインド旅

粉塵、行き交う人、クラクションを鳴らして逆走する車、大気汚染で曇った空。コルカタで最初に感じたのは混沌だった

 コルカタ(カルカッタ)はインド西部、バングラディッシュとの国境から50kmの位置にある大都市だ。イギリス統治時代の中心都市であったコルカタは首都がデリーに移された後も経済発展を遂げ、「喜びの都市」とも言われたが、インド独立後はバングラディッシュ(東パキスタン)から多数の難民が流入するなど多くの苦難に見舞われ、未だ経済停滞の中にある。

 19日間のインド旅行においてコルカタを訪れたのはいくつかの理由があるが、その一つが、西ベンガルの素朴な都市をこの目に焼き付けたいと思ったからだ。しかし1400万人の経済圏を有するこの都市は、私の想像よりはるかにカオスで4日間の滞在では計り知れない未知の世界だった。 


 コルカタについたのは深夜である。空港のベンチで3時間ほど仮眠をとる
空港横のタクシー置き場。タクシーの多くがインドの国民車アンバサダー
空港近くの駅に行くも工事中であった。バイクタクシーで、パークストリートに向かう。コルカタではゲストハウスが多く立ち並ぶエリアである
パークストリート。外食チェーン店も多く都会的な雰囲気がある。歴史的な英国植民地時代の建築も多いが、保存されるでもなくひび割れ汚れたまま使われている
ゲストハウスの薄汚いベッド一つを押さえ、屋台の20ルピー(32円)の雛豆カレーを食べる
午後、中心地から離れ、閑静な住宅街を歩いてみる
池で体を洗う人々
コルカタでの交通手段としてメトロと並んで安いのが路線バス。15ルピー(24円)程度でどこまでも行ける。決まったバス停はなくバスが止まったのをみて飛び乗らなければならない


翌日、ハウラー橋へ向かう。コルカタのランドマーク的なこの橋は1940年台に完成し、コルカタの生活を支えてきた
ハウラー橋の袂にはフラワーマーケットがある。ヒンドゥー教の祭壇や儀式に使う花を扱う市場だ
橋の下という立地もあり、スラムの中の市場という雰囲気である。内部は蒸し返すような熱気と喧騒で頭が痛くなるが、治安の悪さは感じない。外国人観光客やそれを相手にする客引きの姿などは見られず、ローカルな雰囲気であった
フグリー川の上の小舟で生活する人々。コルカタは難民の流入と長期間の経済停滞に加え、周囲を湿地帯に囲まれているため人口の過密化が進み、住宅不足が起こっている
ガンジス側と同様、フグリー川もヒンドゥー教徒にとっての聖なる川であり、石段(ガート)では沐浴やプジャ(ヒンドゥー教の儀式)も行われる

別日、ダッキネーシャ寺院へいく
知り合った地元男性宅でバターチキンカレーをいただく。6畳2間のアパートに一家6人が暮らしていた
夜になると喧騒はすこし落ち着く。治安は決して悪くはなく、場所を間違えなければ日没後も出歩ける

コルカタレールウェイステーションでコルカタを後にする


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