チベットをチームで越える話その3:相棒瀕死の巻(世界一周ネタ)
はーい、続き書くよ、チームで超えるチベット第3段。
前回の話(その2)はこちら↓↓↓。ゴルムドで新11人パーティ結成の巻
チームビルディング理論で言うと、チームはメンバー編成の変更(増減、入れ替え)はゼロ状態からの再スタートになるねん。
つまり、ゴルムドまで日韓混合6人パーティで結束したのも束の間、新パーティは日中韓の11人。新しいチームビルディングの始まり始まりやねんで。
新パーティで向かう、ラサへの道
巷で流行りのグラフィックレコーディングの練習。という名の元に
(iPad Proのアップルペンシル使いたいだけ)
よけい分かりづらいわ!
じゅげむで力尽きたやーん(全く思い出されへん)
兄弟が看板ハンマーブロスやーん(他のメンバーより強そう)
メンバー再掲、以下11名。
・マリオ:韓国人の大学生青年・イケメン・エリート
・ルイージ:韓国人の若い青年・弟ぶん・ひょうきん・優しい
・ピーチ:日本人大学生・中国留学中・中国語で日常会話ができる・控えめ
・デイジー:日本人大学生でピーチの友人・夏休み中国旅行に来ている
・ニーサン:クリボーのアイボー(相棒)。マリオとルイージにそう呼ばれる
・クリボー:私。
・ヨッシー:日本人バックパッカー青年(中国旅で前に会ってて面識あり)
・ジュゲム:日本人バックパッカー青年(ゴルムドで初めて会った)
・ハンマーブロス:中国人(香港)ミニバス輸送首謀者のお兄さんたち
・ゲッソー:中国人ミニバスドライバー、香港の2人が雇った中国本土の人
快適すぎるミニバス旅
早朝のゴルムド(格爾木)を経つこと、3時間。
小さな集落にたどり着き、食料や水を調達。
「急な出発で心配したけど、これやったら楽勝そうやなぁ〜〜」
と日韓パーティーメンバーの目が語っている。
なんせ、覚悟してた2万円の移動費が3300円の格安プラン。
どんな旨い話やねんな〜!めちゃボロいバスで怪しい話ちゃうんかいなと半信半疑やったに違いない。(うちらがそうやったしな・・・)
それが、新しいミニバス2台に11名。余裕のよっちゃんや。
一人2シート以上確保して横になれるわ、同乗者の盗みを心配する必要もないわ、水も食料もたっぷり調達したわで、もうこれラサまで楽勝やんな!みたいな感じ。
目的地 ラサ まではバスで約30時間らしい。
超豪華!寝台バスでラサまで一気に行くで〜〜〜〜!や。
はい!
人生 そんな甘ないんやで〜〜〜〜〜
標高5000mの世界
ゴルムドからラサへ向かうバス旅の途中の標高はこんな感じ。
ゴルムド(格爾木) 2800m
↓
4500-4800m の山地移動
↓
タングラ峠 5206m ※一番高いところがココやったはず
標高4000mを越えるあたりから、頭痛と吐き気に見舞われる。
招来、真正・高山病
体験したことのない激しい頭痛が止まらない。あと吐き気。
水を飲んだり横になったり誤魔化し続ける。
豪華寝台バスどころか、高山病との徹夜戦闘態勢バスである。
高山病の症状は個人差が大きいらしく、早めにダウンするメンバーと結構元気なメンバーが途中まで入り混じっていたものの、標高5000mを越える頃には、パーティ一同黙り込む。
ウキウキだったハイキング楽勝ムードから一転、早くラサに着くことを祈るばかりー!
私はなんとか夕方には頭痛のピークを過ぎ(酸素の薄さに慣れたらしい)症状緩和に安堵する。残雪が残る8月の日暮れ〜闇を縫って走る高山。低気温に縮む身体を寝袋にねじ込み寒さを凌ぎつつ、うつらうつらと夢心地な頭痛を枕にまどろむ。
午後9時、ふと、相棒ニーサンが動いた気配で目を覚ますと
泡吹く蟹のごときニーサンがそこにいた
泡を食ってるんじゃなくて吹いてる!!
名前を呼んでも意識朦朧、返事がおぼつかない。
焦点定まらぬ目で何か探す様子、そしてリバース(お食事中の方のため詳細記述は避けとく)
緊急事態発生、しかしバスは止まらず、闇夜を疾走する。
だってとどまる場所なんかないんだもん。
次号続く。
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