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出逢いと別れ
オギャーと裸一貫で生まれ、まず母に出会う。
その後、多くの人々と関わりながら人生を歩み、今、喜寿を前にして思う。
母はすでに他界し、友人たちも少しずつ去っていく。そしてやがて、自分もまた、生まれる前の世界に戻っていくのだろう。
これは、自分ではどうにもできない「理(ことわり)」の世界である。
一方で、「物」について考えると話は少し異なる。
世間で流行している「断捨離」が示すように、物はあの世へ持っていくことはできない。
だからこそ、生きているうちに、しかも元気なうちに整理するしかない。
著名人たちも口をそろえてこう言う。「物と別れることは、人生の荷を軽くすることだ」と。その通りだと思う。思い入れのある物や愛着のある物との別れは確かに寂しい。
しかし、そうすることで人生を身軽にすることにもつながるのだろう。まずは不要な物、つまり「ゴミ」から始めよう。
きっとその大半は、ゴミのはずだから。