失敗しやすいビジネスの共通点を考えてみる
こんばんわ!今回は、失敗しやすいビジネスの共通点を考えてみる、というテーマでお話していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
新しいビジネスを始める際に成功は星の数だけあるけど、失敗はほぼ似たようなパターンと言われることが多いので、失敗しやすいパターンをある程度知っていれば、成功の確率がグッと上がるのではないでしょうか。
そんなことで、私がビジネスを立ち上げた時に意識したことを踏まえて、3つほど挙げていきたいと思います。
あくまでも私の考えで、失敗しやすいとか、失敗しにくいという判断をしているだけなので、私が失敗しやすいと思ったことをやって成功した人もいるということだけ最初に言っておきますね。
その1.胴元が勝つためのビジネス
ここではFXや株、債券、仮想通貨などの投資が挙げられますが、結局売り買いすることで手数料を胴元となる証券会社が一番儲かるようになっているのです。
FXや株などの投資で儲かるために色々な書籍や自動売買のソフトなどが出ていますが、本当に儲かる金のなる木であれば、売る必要はないですよね。
特にFXの自動売買ソフトの勧誘で、Instagramなどのストーリーで、ほったらかすだけでこんなに儲かりましたみたいな投稿をされる人もいますが、そんなに儲かるなら自分だけでやるか、自分の仲の良い人だけに教えてこっそりやれば良いのです。
FXや株などの投資は儲かる人がいれば損する人もいるという中、わざわざ儲かる人を増やすことで自分の取り分が減ってしまうことに矛盾を感じてしまいます。
機関投資家と呼ばれる大口の投資家が大量の資金を使って売買していても損することがあるような生き馬の目を抜くような世界に、少ない資金で片手間で始めても直ぐに身ぐるみ剥がされてしまうのがオチです。
大きく儲けを得ようということではなく、20年とか長期スパンでの投資であれば、以下のようなドルコスト平均法というものも良いかもしれませんが、今回はあくまで新たなビジネスを始めるという前提でのお話であるため、参考程度にしていただければと思います。
その2.人のふんどしで相撲をとるビジネス
これは広告制作や商品をPRするビジネスですね。私の前職が広告制作で、今も映像を作ったりしている中、このビジネスモデルを否定するのは忍びないですが、あくまで新たにビジネスを始めるという前提です。
自分で商品を持っていて、それを売れるようにした実績がない人が、ただ映像が作れますとか、良い文章を書けるのでPRできますとか、インスタグラムやツイッターのフォロワーが多いので、SNSで商品を紹介しますとかは、宣伝をお願いする立場としては、心許ないですよね。
私もゲストハウスを運営するようになってから、色々な会社さんから営業の連絡をいただくようになりました。新たにWEBサイトを作ってSEO対策しませんか?と提案を受けたこともありますが、その際にSEO対策のSEOって何の略って知ってますか?と逆に質問をしたところ、全く答えられなかったです。そんな浅い知識では広告PRはできません。
その3.自分のスキルや時間を切り売りするビジネス
これが独立開業、新規ビジネスで一番多いのではないかと思うので、丁寧にお話していきますね。
具体的には、飲食店、美容室、整体マッサージなどの業種かなと…。
こういう自分の手に職を武器に新たにビジネスを始めようとする人は、元々飲食店で働いていたとか、美容室でスタイリストだったとか、整体師で雇われてた人たちが自分のお店を持つということで独立開業を考えることが多いと思います。
雇われてた際に、自分が提供したサービスに顧客が満足してくれて、リピーターが増え、これだったら雇われて搾取されるよりも自分でやった方が儲かるという理由であれば、少し思い留まった方が良いかもしれません。
というのも、自分が提供しているサービスという、商品の機能だけでは、差別化が図れなくなってきているのです。
インターネットのお陰で情報が共有化されるようになり、不味いラーメン屋さんや不味いコーヒー屋さんは少なくなってきた今、自分が提供するサービスの機能面の良さだけを理由に独立開業するのは注意が必要です。
ちなみに私の周りでもコーヒー屋さんをオープンした人が何人かいるので、近くに寄った際に買いに行くようにしているのですが、コーヒーが美味しいから飲みたいと思って買いに行ったことはありません。
美容室も今まで通っていたお店で働いていた人が独立したので、独立した人のお店に通うようになりましたが、毎回カットしていただいた髪型がめちゃ気に入って通っているわけではありません。
本当に美味しいコーヒーを出すお店やすごいカットスキルを持ったお店があることも否定しませんが、そこまでのものを求めて通いたいとも思わないです。
ここで、自分のスキルで独立開業しようとしている人に言いたいのは、お店に通っている皆んながあなたのスキルに惚れ惚れしている訳ではなく、そこそこ美味しいコーヒーを提供してくれるから通ってくれているというのを理解しておいた方が良いということです。
確かにコーヒーの豆にこだわって、豆の挽き方にもこだわっているかもしれません。
しかし、そのこだわりに共感して、お店に通い続けてくれている訳ではないのです。
じゃあ、なぜそのコーヒー屋さんに通うのでしょうか?
それは、お店の店主とコミュニケーションをとりたいからです。自分がやりたいと思っていたコーヒー屋さんの夢を叶えている店主を助けたいとか、そういう思いもあるかもしれません。
自分としてはコーヒーにこだわって、それに共感してくれて、コーヒーの美味しさだけで通ってくれていると思ってても、そこは違います。
セブンイレブンだと100円程度で購入できるコーヒーに対して、わざわざ数倍以上のお金をかけたコーヒーを買ってくれているお客さんに対して、コーヒー以外に信用を切り売りしていることを頭に入れておかなければならないのです。
分かりやすいようにコーヒー屋さんで例えましたが、自分のスキルを切り売りするという意味では、ハンバーガー屋さんなども同じです。
ハンバーガー屋さんだと、自分はマクドナルドより美味しいハンバーガーを作れるからハンバーガー屋さんをオープンしたいという人もいるかもしれませんが、マクドナルドはハンバーガーの美味しさで売っている訳ではありません。
マクドナルドは世界中どこでも同じような価格帯で、同じサービス、同じ美味しさを提供できるという、商品の流通やサービスのマニュアル化、フランチャイズビジネスというところが優れているのです。
ちなみに自分が手に職つけたというサービスですが、何年かけてそのスキルを身につけたのでしょうか?
例えば10年ほどその仕事に従事して35才で独立するとした場合、65才まで働くとしたら10年で身につけたスキルで残り35年同じスキルで働き続けるって結構大変じゃないですか。
自分のスキルを切り売りしたとしたら、スキルによって時給の単価は高くなるかもしれませんが、結局自分の時間をかけていかないと大きく稼ぐことはできません。
仕組みを作るまでの過程で時間をかけるのは良いですが、常に時間を切り売りしていくビジネスは、続けていくと飽きてきたり、老化によってそのスキルを維持できなくなったり、時間の切り売りが前提なので、定年によってあっさりその仕事ができなくなったり、長い目で見るとメリットは少ないように思われます。
長々と書いていたら3,000字を越えてしまいましたので、今回はこれくらいで終わりたいと思います。
次回は、上記のことを踏まえて、どういう経緯でゲストハウス事業をしようと思ったのかをお話できればと!
それではまた!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?