Uber Eatsのドライバーを始めてみたら、色々な気づきがあったので話してみる
今回は、今日、初めてUber Eatsのドライバーを体験してみたのですが、その感想とともに、色々な気づきがあったので、話していきたいと思います。気づきよりも実際1日でどれだけ稼げるのかという方が気になる人の方が多いかもしれませんが、そちらは最後にお伝えしますね!笑
Uber Eatsのドライバーになろうと思った経緯
先ずは、なぜUber Eatsのドライバーになろうとしたかですが、単純に民泊事業も5月末まで休業し、広告制作の仕事も延期やキャンセルも多かったので、まとまった時間が取れるようになったということが大きいですね。
実際にnoteを始めたタイミングもちょうど先週くらいのタイミングでしたし、今回のコロナ騒動で、色々と動き出すチャンスかなと考えたからです。
ただ、このnoteでも口酸っぱく言っていますが、自分の労働力を資本に変えるというのは、資本主義の世界では生産性があまり良いとは言えず、労働力以外の資本、すなわちビジネスモデルや自分だけの商品を持つ必要があるという考えに対して、Uber Eatsのドライバーって、労働力をお金に変えてるから言ってることと反対のことしてるじゃんってツッコミが入るのは重々承知しています。
それでは、労働力をお金に変えるバイトのようなUber Eatsのドライバーをなぜ始めようかと思ったのか?
それは、シェアリングエコノミーに今後のビジネスモデルのチャンスが眠っていると思ったからです。
今まで、私はAirbnbのホストやAnycaのオーナーを経験する事で、自分が使っていないモノや場所を提供して資産にしてきました。これが口酸っぱく言ってきた労働力以外の資本ですね。
シェアリングエコノミーとは、インターネットを介して個人と個人の間で使っていないモノ・場所・技能などを貸し借りするサービスです。
また、提供する側だけでなく、Airbnbではゲストとして、他の人が提供してくれた場所に宿泊したこともありますし、Anycaでも他の人が提供してくれた車を使わせていただいたこともあります。
そういう意味では、喩えばビジネスモデルを作る側だとしても、必ず一度は、そのサービスを享受する側だったり、他の人のビジネスモデルを手伝うことで、新たなビジネスモデルを描けたり、自分が今持っているビジネスモデルのチューンナップができるのではないかと考えて、Uber Eatsのドライバーをやってみようと思ったのです。
Uber Eatsのドライバー登録の方法
Uber Eatsのドライバーの登録について、細々書いていこうと思いましたが、すでに以下のサイトで色々とまとまって情報としてありましたので、こちらを参照してもらえればと思います。
このサイトからUber Eatsのドライバー登録すると5,000円もらえる招待ボーナスキャンペーンもやってるみたいですね。
私の場合は、Uber Eatsのアプリから普通にドライバー登録をしていったので特にこういったキャンペーンには参加していなかったので、もう少し調べてから5,000円を取りにいけば良かったです。残念。
実際に、登録をしたのは、noteを書き始めたのと同じく、先週だったのですが、ここまで始めるのに時間がかかったのは、Amazonで購入したUber Eatsのバックが届くのに時間がかかったからです。登録が受理されてからUber Eatsからバックを買えとAmazonのURLが送られてきて、バックを強制的に買わされます!笑
ちなみに、Uber Eatsのロゴ無しは確か2,000円で売っていたのですが、単純にロゴ入りの方が格好良いなと思って、ロゴ入りにしました。
Uber Eatsのドライバーとしての1日
個人情報などの登録を済ませ、Amazonで配達用のバックを購入し、それが届き、Uber Driverというドライバー専用アプリをダウンロードし、昨日の夜には諸々準備が完了。今日は不要不急の仕事がある訳ではなかったので、noteのネタにもなるかなと思い、ドライバーデビューを果たしました。
最近では、週に1,2度行くか行かないかのオフィスへも、自転車で1時間くらいかけて出社していたのですが、その道中でUber Eatsのドライバーを何人か見かけていたり、家の近くの飲食店でUber Eatsのステッカーが貼られてるお店をいくつか見たりしていたので、流石に一度も配達できないまま終わるというのはないと思ってましたが、どれくらい稼げるのかも含めて皆目見当もつきません。
ただ、飲食店の宅配が多いのは昼のランチの時間だろうと思って、11時からスタートさせました。
スタートと言っても、11時からドライバー専用のUber Driverというスマホアプリを立ち上げ、オンラインにしただけです!しかも、自宅で部屋着で…笑
すると、数分もしないうちに、配達依頼がありました!
今まで聞いたこともないポップアップの音がなり、配達するかしないかの選択を迫られます。まるでウルトラマンのカラータイマーみたいです…。こんないきなり始まるんだとテンパりつつも、宅配物の受け取り先が自転車で2分くらいの割と近いところでもあったので、スマホをタップし、依頼を受理します。
すると、宅配物を受け取る飲食店の住所が出てきました。まるで、早くここへ行けとばかりに…。
急いで着替えを済ませ、専用のバックを背負い、自転車で飲食店まで向かうと、店の前には普通に宅配用のバイクが置いてありました。あれっ、普段宅配しているお店なのになんでわざわざUberに頼むんだろう…と思いつつ、中に入ると店主が既に待っていて、何も言わずに、ビニール袋に包まれた物を手渡してきました。
えっ!初めてなのに、こんな何の説明もないまま渡されるの?
習うより慣れろとはまさにこのことですね。商品を受け取ると、スマホ画面のチェックボックスにチェックを入れ、配達スタート、注文した人の住所が表示されます。
おっ、あのスーパーの裏の方ね!意外と近いな!
配達先が家の近所だったこともあり、特に道に迷うことなく到着。注文者からの要望が玄関前に置いといてくださいということだったので、玄関前に置いて、その場所の写真を撮って、注文者へ送付。それで配達完了です。
家を出てから10分くらいでサクッと終わりました。初めての配達で稼いだお金は424円。割と楽に稼げるんだなと思いつつ、とりあえず、家が近かったので、帰ろうと家まで向かっていたら、次の注文のオファーがありました!
Uber Driverのアプリ画面は通常、普通の地図画面で、自分の位置情報を伝えてるだけなのですが、注文のオファーが入ると、ポップアップが出てきて、オファーを受けるか拒否するかの判断をいきなり迫られます。これがドラクエで外を歩いていてモンスターに遭遇するのと似ていて、ちょっとしたゲーム感覚が楽しめます。
次のお店はマクドナルド、ただ4駅くらい離れた距離で、少し逡巡するもnoteのネタになるしと思い、オファーを受け、ひたすら自転車のペダルを漕いで4駅先のマクドナルドまで向かいました。
20分くらいかけて、マクドナルドに到着すると、急いでUber Eatsの受け取り口に行き、受け取り番号を伝えたのですが、店員はキョトンとしていました、というのも、まだ商品はできておらず、当然お呼出中の番号にも入っていなかったからです。Uberの受け取り番号も通常の注文と同じくディスプレイに表示されるという仕組みを理解していなかったので、単純なミスで恥ずかしい思いをしてしまいました…。
急いで入ってきたと思ったら、お呼出中の番号でもないのに、テンパって店員に声かけるなんて素人かよ!
後ろで自分のオーダーを待っている先輩Uberドライバーたちには、こんな風に思われていたことでしょう…。
素人感丸出しで恥ずかしい思いをしましたが、まだ注文の商品が出来上がってなかったので、マックの冷めたポテトの配達は免れたので一安心。自分の番号が呼ばれ、注文の商品を受け取って配達先の住所を確認すると、かなり近い場所へのお届けでした。最初と同じく玄関先に置いとく感じでしたので、特に対面することなく宅配終了。2度目は435円でした。
4駅先まで駆けつけたのに、最初の宅配料とほぼ変わらないなんて…と思いつつも、この2件の宅配で大体1時間くらい経過していたので、時給に換算すると859円。
時給859円は割に合わないと思いつつも、最初に宅配した物は餃子らしきもので、ビニール袋1つだけでしたし、マクドナルドでの宅配もバリューセット1つだけだったので、それぞれ高く見積もっても7〜800円くらいで買える商品に対しての送料でそれぞれ500円近くというと、事業者側のコストとして考えると、ちょっと高めなのかなと思いました。
Uber Eatsのドライバーとして勉強になったし、家に帰ろうと思い、4駅先の自宅を目指すも、Uber Driverのアプリは立ち上げたままだと、オファーがどれだけくるかなという興味もあったので、
宅配終わったら家に帰るけど、家に到着するまでにオファーがあるのを受けてたら一生家に帰れない説
という水曜日のダウンタウンでありそうな仮説を立てて、実行してみました。すると、
本当に家に帰れないまま、スマホの充電がほぼ無くなって帰宅
という結果になりました…。
しかも途中に雷が伴う大雨が降ったりもしたので服もびちょびちょ。まるでアンパンマンが顔が濡れて力が出なくなってジャムおじさんのところに戻るみたいな感じで帰宅したのです。
スマホは常にUber Driverというアプリを立ち上げっぱなしで、GPS機能を使っていたからか4時間ほどで充電がなくなってしまったので、無念のドクターストップという感じでした。
Uber Eatsのドライバーでどれくらい稼げるのか?
ということで、お待ちかねのUber Eatsのドライバーで今回どれくらい稼げたのか?というを発表したいと思います。今回のUber Eatsのドライバーとしての報酬はこちらになりました。
3時間26分で7つの宅配を完了させ、3,041円です!
それぞれの宅配の金額の内訳も入れておりますが、1件につき、大体400円ちょっとの報酬って感じですね。
ちなみに帰宅後、遅めの昼食を食べながらこのnoteを書き始め、スマホの充電がほぼ完了し、フル充電になってから、Uber Driberのアプリをアクティブにしてみたところ、また10分ほどで、配達依頼がありました。
とりあえず夕方の部ということで、再度スタートさせたところ、夕方は5件、これまた帰宅しようとしたらオファーがくるといった形で全然家に帰れなかったので、強制終了する形で終わらせたのです。
ということで、1日の結果は以下の通り。
5時間48分で12の宅配を完了させ、5,427円。
ただ、ここには帰りの移動の時間は勘案されていないので、実質は6時間以上の労働時間なので、やはり時給は1,000円に満たない感じです。
Uber Eatsはビジネスモデルとして成立するのか?
結果だけみると、時給1,000円にも満たないし、割に合わないかもなと思いましたが、正直運んだ商品も大体1,000円にも満たないものなので、ほぼ送料と商品の金額が変わらないことを考えると、誰がどこで儲けているのかが気になってきました。
通常、宅配サービスを行う飲食店では、自前のドライバーを雇って配達をする場合、3,000円以上で宅配料無料とか、宅配料は500円とかきちんと自分のお店で利益が出るようにしています。
今回Uber Eatsで宅配した商品は、通常宅配サービスを行なっているお店も多く、そう考えると、こんな商品1つに対しての宅配料を飲食店側が負担していたらめちゃくちゃ赤字です。
この疑問は最初の配達依頼で、近所の飲食店に商品を取りに行った時からずっと思っていたことでした。
マクドナルドは独自でマックデリバリーという宅配サービスを展開しているので、サイトを見て宅配の価格帯を確認してみると、驚くべき事実を目の当たりにしたのです。
注文方法は2通りとして、マックデリバリーかUbar Eatsを選べるようになっていて、マックデリバリーだと、1,500円から注文可能で、別途デリバリー料300円となってますが、Ubar Eatsでは、別途Uber Eatsの定める手数料がかかりますとだけ書かれていました。
要するに、実質宅配手数料はほぼUberの方で負担していて、これだと宅配すれば宅配するだけ赤字になっていくということを意味するのです。
これを裏付ける衝撃のキャンペーンがこちらになります。
これは私にメールで届いていたUbar Eatsからの特典で、初回のご注文が1,000円割引になりますというものです。
これで、今回のデリバリーでほぼ送料と同じくらいの価格の商品を、自分の家と、さほど離れていない飲食店から注文する人が多かったことが理解できました。
今回、私が宅配した12件のほとんどは、このキャンペーンを利用していたのでしょう。
Uber Eatsは今は赤字を出してでも利用者を増やす段階
確かに宅配サービスという分野のプラットフォームビジネスで本気で勝ちにいくために、先ずはサービスを利用してもらう必要があるため、赤字を出してでも利用者を増やそうというのは理解できますし、最近では、スマホ決済サービスのプラットフォームビジネスで、
・PayPay(ペイペイ・ソフトバンク、ヤフー)
・LINE Pay(ラインペイ・LINE)
・楽天ペイ(楽天)
・d払い(NTTドコモ)
・au PAY(au)
・メルペイ(メルカリ)
・J-coin Pay(ジェイコインペイ・みずほ銀行)
・QUOカードPay(クオカードペイ・QUOカード)
・りそなウォレットアプリ(りそな銀行)
・ゆうちょPay(日本郵政)
・ファミペイ(ファミリーマート)
など、様々な企業が参入していて、かなりの金額のキャッシュバックをして、赤字を出しながらも顧客を取り込もうとしております。
ただ、このスマホ決済サービスの分野では、まだどこが覇権を握るか分からない横並びの状態だからこそ、キャッシュバックという分かりやすいキャンペーンで利用者を増やそうとしているのではないでしょうか。
そう考えると、宅配サービスのプラットホームとしては、すでに色々な飲食チェーン店が自前で宅配サービスを行なっており、それ以外にも出前館という老舗の宅配デリバリーサービスを行う企業もある中、すでにある程度、業界のシェアが他で埋まっているにも関わらず、UberはUber Eatsという宅配サービスで、注文されれば注文されるだけ赤字を増やしながらも利用者を増やしていくというキャンペーンを打ち出したり、有名タレントを起用してのTVCMで認知度を上げていたりと、かなりのコストをかけ、リスクを取りながら事業を進めているのに対して、本当に大丈夫かなという疑問も残ります。
というのも、サービスの利用者だけでなく、宅配の総数が増えないと、ドライバーもお金を稼げず、最初の時点であまり儲からないとドライバーとしてリピートしてくれないという理由で、ドライバーに関しては、Ubarとしては赤字でも良いので働かせてあげているという状態だからです。
認知度を上げるために広告にお金をかけ、利用者を増やすために赤字になっても利用してもらい、ドライバーを増やすために赤字になっても働かせるというUbarとしては3重苦の状態から、どこまで裾野が広がるのか、これからがまさに勝負時だと思われます。
Ubar Eatsのドライバーが今後考えなければならないこと
Ubar Eatsを利用した人たちがその手軽さを理解し、多くの人がリピーターとなってくれれば、プラットフォームビジネスとして成功し、その時には利用者と同じようにドライバーも増えてくるでしょう。
ただ、ドライバーが増えすぎると、パイの取り合いになり、単価が下がる可能性は大いにあります。
しかもキャンペーンとかではなく、普通に注文する人が増えてくれば、1度に宅配する量も増えて、配達の手間も増えてきます。
そうなると、今以上に割に合わないと感じるドライバーも出てくるかもしれませんが、労働力を資本にしてお金を稼いでいると、他に労働の選択肢がないので、安い時給で甘んじるということにもなりかねません。
結局のところ、自分の労働力を資本に変えるだけでは限界があり、労働力以外の資本、すなわちビジネスモデルや自分だけの商品を持つ必要があるのではないでしょうか。
今回は、めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。私の方もこの分量になるとまとめるのがめちゃ大変で苦労したので、今後はもう少しサクッと読める記事を心がけたいと思います。
それではまた!
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