リアクションボールという文明の利器
バレーボール初心者に、パスの仕方を教えたら、その次は、この凸凹ボールを使ってみましょう!
その名も
リアクションボール!
スーパーボールが凸凹してるようなイメージです。
高校女子のコーチをしていた時、監督である先輩が取り入れて、しばらくやっていた。
どうやって使うか、気になるでしょ?
これはまず、下からふわっと放り投げて、キャッチボールします。
両手で取ってもいいし、次第に、できれば片手で取るように言います。
みんな片手で取れるようになったら、今度は下からふわっと放り投げて、ワンバウンドしてから、両手または片手で取れるか?をやってもらいます。
こんなに凸凹してるんだから、想像どおり、どっちに跳ねるかわかりません。
跳ねる高さ的には、最大で落差の半分くらい。
ただし、跳ね方は運次第。
投げる方は回転させた方が、よりわかりにくくて面白くなる。
それでも、1週間くらい練習してると、ほとんど取れるようになる。
攻略法は、できれば、自分で見つけ出させた方がいいけど、お教えしましょうか?
攻略法
①落下点を正確に把握し、近過ぎず遠過ぎず、両足を肩幅くらいに開いて膝を曲げ、両手のひらを上に向けて、重心を真ん中かつ低めに置いて、落下点の正面で早めに静止する。
②落下点で弾んだ瞬間をよく見て、行く先を予測しながら、手足を動かしてキャッチする。
これだけなのだが、これにはバレーボールでのレシーブの極意が全て詰まっている。
ボールの放物線を手がかりとして、落下点を正確に予測。
落下点にボールが落下する直前までに、レシーブ体勢を完成させる。
落下点ではどちらに跳ねても対応できるように、正対した上で両膝を軽く曲げて重心を落とす。
ボールの行方を視覚情報から正確に予測して、そちらの方向に近い方の足を出す。
最後に、キャッチする手を出す。
つまり、リアクションボールが跳ねた瞬間を、ネットの向こうで相手がボールをスパイクした瞬間に見立てるのである。
相手スパイカーの手から放たれるボールがどの方向に飛んでも、対応できるように予測しながら、準備を整える。
スパイカーに正対して重心を落とし、静止して、あらゆる方向への動きに備える。
それができさえすれば、誰もが優れたレシーバーになれるはずなのだが。
これは結構、自然と笑顔が出る楽しい練習になる。
自腹で買おうとAmazonで検索までしたが、中学校の部室にフツーにあったので、助かった。
初心者ならずとも、中学生ならば、確認のために一度はやっておいた方がいいリアクションボールでのトレーニング。
バレーボールのレシーブの基本だけでなく、反射神経も養えます。
本当に手軽に、そして楽しく。