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#20. なぜ、地方の個人経営のカフェがクラファンを達成できたのか。-vol.6
さて、前回の記事はこちら。
クラファンの目標金額は55万円。
これは、土壌改良工事、高麗芝の手配、植栽手配、カフェ手前に敷く砂利代、芝張り〜植栽までワークショップをしていただける方のプロデュース代までの原価、および上毛新聞への手数料などをふまえ算出した額です。
これに加えてリターンに掛かる諸経費があるので、目標金額55万円だと持ち出しが発生する感じでした。
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結果はご覧の通り、
述べ80人、総額68万1000円、達成率123%。
今振り返っても、本当に感謝です。
しかし、クラファン開始当初は全くの鳴かず飛ばず。facebookで投稿しても無反応。
「本当に成功できるのだろうか…」と不安になりました。
以下の記事にも
「公開から5日間(=スタートダッシュ期間)に13%以上の支援を集めると90%の確率で達成している」
とのことですが、5日時点ではまだ数件…。
自分が支援者の立場で考えても、人気ないプロジェクトの支援はしたくないよなぁ…。だから、スタートダッシュが重要なのか!
また、この状況を、土壌改良工事の手配〜芝張り&植栽ワークショップまでプロジェクトのプロデュースをしていただき、クラファンのアイデアをくださった、地元群馬の仲間でもあるサイトウグンマさんにも相談。グンマさんは目標金額100万に対し、155万達成したすごい先輩です。
「私の場合は、クラファン開始前に色んな人に直接会いに行ってお願いしたり、SNS投稿たくさんしたり、とにかくやれることやりました。」
その話を聞いて、
「自分はまだまだ何もやっていないのに支援が無いと嘆いて…。全然ダメじゃないか」
…と反省。
一回のfacebook投稿を見てくれる人なんて限られる。
何回も投稿すれば、見てなかった人にも届くかもしれないし、届いている人には必死感が伝わって支援してくれるかも。
「何回も投稿してウザい」という人もいるかと思うけど、その人に配慮していたら目標達成できない。
よし、やろう!
そんな決意の矢先に、嬉しい誤算が。
上毛新聞の付帯記事(クラウドファンディングの特典)を見て、地元の建設コンサル会社の社長が自費で支援してくれたのです。
しかも、全く期待もせずにネタとしてリターンに盛り込んでいた「cafe tonakaの庭ネーミングライツ権」、支援額は10万円。
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最初は
「お、新しい支援が入った、やったー」
くらいな気持ちでしたが、よく見ると桁が多い。「ん?ネーミングライツ権じゃないか!」
最後まで「売れない」と思っていたネーミングライツ権がまさかの序盤にSOLD OUT。
商店街福引の1等賞ハワイツアーがいきなり売れてしまった感じでしょうか。いや、そんなガッカリ感ではなく、むしろ、これからの勢いをもたらす神風になりました。
「これは、絶対に達成しないとダメだ…」
グンマさんからの激励と共に、この支援により自分自身の心に火がついた瞬間でした。
(vol.7につづく)