2人で1本の極意
前回のソフテニ図書では
コースを予測する方法について話しました。
気になる人は読んでみてください
今回はペアの位置を考えると
コース予測の精度は高めるための展開の考え方。
についての話をしようと思います。
まず、動かずに打つのは簡単だよね
練習でよくある内容として
定位置の一本打ちをやった経験はあると思うのですが
2歩、3歩動かないままボールを思い通りに打つのは正直簡単ですよね。
ですが、ラケット出しなどで急に走らされてから
狙ったコースに打つとなると難しくなります。
その原因は単純で、自分の思い通りの
タイミングでボールを打つことができないからです。
当たり前の話だからこそ
後衛も前衛も関係なく相手を動かす
✔︎サーブ
✔︎レシーブ
✔︎ストローク
を打つことは戦術として取り入れられているし
練習も徹底的に行なっていると思います。
けど、展開になったら無意識に配球してない?
これも当然の話ですが
試合中に相手が1歩も動かないで打てるコースへ
ずっと打ち続けることってできないですよね。
例えば、
自分から右ストレート展開だった場合
ずっと『赤の斜線』の部分に打ち続けることはできないはずです
黒の斜線に落ちたりなり、コースが微妙にずれてしまいますよね。
要するに
常に試合中は相手は自分のボールによって
必ず動かされているということです。
これを意図的にやれたらどうなる?
まず、ロボットみたいに
ボール1個分ずらせ!など言うつもりはありませんが
2,3歩動かす配球を
ストレート展開の中で相手を動かすことができたら
相手は苦しいですよね。
ではそれを実行するために
こんな考え方を持ってみてはどうでしょうか?
『反面をオールコートと想定する』考え方です。
赤の斜線部分をそのまま
全面と考えた時に、後衛が動くエリアって
限られてきますよね。
その中で動かすとしたら
①のエリア
②のエリア
③のエリア
この3つしかありません。
『動きながら打つ』ことは難しいことから
半面の中でもずっと同じコースへ続ける必要はないので
✔︎①を打ったら次は③へ打つ。
✔︎③へ打ったら①へ打つ。
と毎回変化したらどうでしょうか?
そうなると後衛は同じストレート展開の中でも
左右に往復しながら返球しないといけないですよね。
仮に、
①を打ったら次は③に打つ。返球されたら①に打つ。
と繰り返す展開を作ったとしましょう。
すると前衛に触られやすいコースと
触られにくいコースが全く違ってくることがわかると思います。
こうなると対戦相手の後衛は
返球できる場所が毎回異なってくるため
状況としては”相手が後手に回ります”
つまり、あなたが有利になります。
これに前回の予測と組み合わせると…
あなた自身が③に向かってシュート打ち込み
相手後衛が無理やり回り込んだとしましょう。
そうなると当然、
相手後衛は余裕がないままフォアハンド打つことになるので
『打てないコース』が出てきます。
『赤の斜線』部分は、無理やり打っても
物理的に返せないコースとなります。
オープンスタンスで返球する場合は別ですが、
基本的な打ち方として考えると死角になるということです。
さらに、あなた自身のストロークの球速が速く
鋭いボールを打てたと仮定しているので、
相手はタイミングが遅れて『振り遅れ』になります
すると自分のバック側になる
『赤の斜線』はサイドアウトになるため
良くて、自分の定位置に来るボールになりますよね。
つまり、
✔︎相手の選手に余裕がない
✔︎無理やり回り込んで振り遅れた
✔︎身体が邪魔して打てないコースがある。
✔︎前衛のポジション取りで3歩で取れるコースが2つしかない。
この条件が整った瞬間
前衛は選択肢がほぼ2択になるということです。
トップ層の選手はこの状況下で
ロブやバックハンドで返球をしますが
前衛は下がり方を工夫すれば潰すことも可能です。
一応バックで返球する場合も載せます
バックハンドは振り遅れたら
ネットを越すことができず打点の幅も狭いため
振り遅れたら流しにくる可能性が高くなります。
後衛に返球されたとしても
『フォアと同等のボール』をバックで打てる選手は
極端に少ないことから
優勢であることは変わらないため
前衛は『逃げ球』を潰すことを考えた方が
戦術としては精度が高くなります。
要するに・・・
良くある展開の構成として
ストレート展開と考えると闇雲に
後衛勝負として乱打をする人が多いのですが
意図的に、①〜③のコースを打ち分けると
相手後衛が返球できるコースを限定させることは可能だよね。
ということです。
前衛も無数に存在する返球パターンから
反応だけで取りにくことから、
2,3パターンの展開の中から
得点を取りに行きやすいコースを選択できるため
『ミスなく』ポイントを取ることが可能となります
✔︎物理的に打てないコース
✔︎相手が逃げたくなるコース
✔︎打たせてもいいコース
この3つを意図的にペアと作り
共有していくことが『2人で1本』の基本です
ぜひ普段の展開から使ってみてください
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by ソフテニ図書館オーナー,sho