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IT介護 -ITを扱えない人たちの介護-(旧版)
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※こちらの投稿は、2020/12/27の大規模な改版にともなう旧版の保存記事になります。最新は↓
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今日は最近思っていたことを投稿。
「何もしてないのにパソコンが壊れました」、「添付メールってどうやってやるの?」、「インターネットをみてたら変なのがインストールされました」etc.
noteにアクセスするような人だとこのような質問をされたことを一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
パソコンやスマートフォンをうまく使いこなせないという人はどの職場にも一定数存在していますよね。
私はこういった方に対して、使い方を説明したり代わりに操作したりしてフォローを行うという行為に対して『IT介護』という言葉を広めていきたいと考えています。
IT介護という言葉が最初に出てきたのは以下の記事。こちらの記事では『IT介護』について、特に定義をしていません。なので、この投稿で定義させて頂くと、
『IT介護』とは、
「ITリテラシーのない人へ、パソコンやスマートフォン等のIT機器の操作方法、ExcelやWord等のアプリケーションの操作方法、ITを使った業務運営を教えること、そしてITリテラシーのない人の代理として行為を行うこと」
を総称した概念となります。
『IT介護』という言葉が生まれる背景として「デジタル・デバイド(digital divide)」という状況があります。
「デジタル・デバイド(digital divide)」とは、個人のITリテラシーの差により生じる格差のことをいいます。
パソコンやスマートフォンといったIT機器が急速に発展したのはここ20年ほどであるため、物心ついたときから日常生活でパソコンやスマートフォンを使っている20代、30代よりも上の世代でこのようなIT機器をうまく扱えない人がいるのは当然ではあります。デジタル・デバイドは当然発生します。
しかしながら、企業での仕事において、パソコンを使った作業が当たり前になりつつある中で、IT機器をうまく扱えないというのは致命的なものがあります。Windows OSの端末であれば、ExcelやWordを用いた資料作成は一般的なことであるし、電子メールでのやりとりも日常的なものです。
そのため、パソコンやスマートフォン、そしてその中にあるこれらのツールの基本的な操作を知らないとなると仕事に大きな支障がでるわけですが、そのような支障が出るたびに、IT機器に詳しい若手や情シスがそのフォローを行うことになります。
IT機器を扱えない人たちに対して、まるで介護のように彼らを支えること、これこそが『IT介護』と呼ぶ所以です。
IT介護とは、言葉を変えれば仕事や日常生活上で必要となる最低限のIT機器に対する理解ができていない人たち(デジタル・デバイドの最下層の人たち)に対するフォローのことになります。
このIT介護、フォローする側からすると、「えー、そんなことで?!」という内容にも関わらず、介護される人によってはけっこう対応に時間がかかり、生産性はかなり低いです。
日本の経済にとっても、デメリットでしかないので、より大きな議論がされることを望みます。
※2020/11/23に本文を一部改版しました。