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【雑記】純粋な読者として小説を読む時のことを考えてみた(4)
名前がカタカナだったり、設定の場所がカタカナだったりした場合には、私の場合、先を読む可能性がかなり低くなる。
ジークヴァルトがノルトライン=ヴェストファーレン州のベルギッシュ・グラートバッハに着いたのは午後二時だった。
はい、完全死亡。その場で続行断念間違いなし。
これは自分がカタカナを覚えるのが苦手という個人的な理由による。
漢字で書かれていれば、すぐに覚えるのに、「山田」を「ヤマダ」と書かれていたら、一気に辛くなるのだ。
極論を言えば、「ヤマダ」ではなく「八馬打(やまだ)」のほうが断然覚えやすい。
高校時代社会の選択科目で、世界史は絶対に無理だった。ササン朝ペルシアで、火を神とするゾロアスター教というところで、私のカタカナ記憶許容量はMAX値を超えた。
銀河英雄伝説あたりは、カタカナの名前しかないのだが、ビデオを少し観ていたうえに内容が面白かったので、抵抗なく入っていけた稀有な例なのかもしれない。
いつまで経っても話が始まらない小説も、途中で読むのをやめる。
どうでもいいような内容が続き、我慢して読み進めても、なんの変化もなければ、「枚数稼ぎじゃないの?」と疑ってしまう。
やはり冒頭部から、ある程度興味を惹かれないと、先には進まないのだ。
かといって、冒頭部で人の死体を発見、みたいなシーンがあっても、いまとなっては「使い古された冒頭部だな」と思ってしまう。
たしかに現実で人の死体を見るのは、非日常の極みではあるが、ミステリにおいて、死体登場はもう陳腐と言うべき冒頭部になってしまった。
よほど興味深い(?)死体発見でなければ、そっ閉じ、になる。
もちろん一番初めに死体が出てくる冒頭部を書いた方には、尊敬の念しかないが。
あと、いくら書き出し部分がつまらなくて読みにくくても、読み進めることがある。それは自分がその作家の小説を何作も読んでいて、面白いと思っている場合だ。
その場合には作家に対しての信頼感があるから、知らない作家に比べて、かなり耐性(?)がある。
書き手側で考えると、新人賞応募の場合は、当然この効果はゼロになると考えたほうがよい。
(続く)
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