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【雑記】THE NEW COOL NOTER 賞 小説作法について考えてみたら

一奥さんの小説作法。

第5回まであるが、とてもいいことを書いてあるので、小説を書く方は必読だと思う。

さて、三点リーダーと中線などの、小説におけるお決まりについて。
自分が小説を読む立場になった(純粋な読者の)場合、このあたりを気にするかと言うと、まったく気にしない。

特に、小説を書き始めの方の小説を読んだとき、細かい作法より内容を見る。面白ければ、作法などはあまり気にならない。

それでは、なぜ細かい作法も評価に入れるのか?
それは、出版社主催の新人賞などで、必ず突っ込まれることだからである。
だからTHE NEW COOL NOTER 賞でも評価項目に入れた。

出版社主催の新人賞においても、そんなに小さなことは出版時に直せばいいではないか、と個人的には思わないでもない。
ところが、いろいろ考えてみると、減点評価になるのも、非常に納得がいくのである。

まず出版社主催の長編賞の場合、受賞イコール作家デビューだ。
つまりプロを目指そうとする人が応募しているという前提だ。
プロになったら、新しいテーマを書くときに、取材しなければならないことも増えるし、様々な情報収集は当然のように必要になる。

当然応募者は「小説作法」のような本などを買って書き方を学ぶ。
(ちなみに私は小説作法だけで十数冊買って読んだが)
本を買わないにしても、小説作法ならネットで検索してもすぐに見つかる。
そんな簡単なことすら調べない情報収集能力のないような応募者は、元から作家には向いていない。よって大幅に減点される、ということになるのではないかと思う。

それでは翻って、THE NEW COOL NOTER 賞はどうか。
そこまで厳しく見なくてもいいのではないかと思ったが、一奥さんが第4回に渡って、わかりやすく詳しく説明してくれている。

よって、THE NEW COOL NOTER 賞においても、一奥さんの記事を読んで、作法に従って応募していただく人のほうを、より高く評価するのが妥当ではないかと思うのである。


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