【中学受験ネタ】国立附属小学校(5)
以上を踏まえたうえで、自分の息子の立場に置き換えて考えてみると、「やはり小学校受験してよかった」になるのだ。
息子は1年生で英進館に入塾したので、成長が早い子のほうが、息子よりずっといい点数を取っていた。宿題もなかなかできず、塾でも微妙な立ち位置だった。それなので、1年生の段階で(1)の選民意識は雲散霧消した。
(2)の公立トップ校を目指すことは一瞬考えたが、前述した内申書の問題で、公立を目指すのは早々と諦め、中学受験にシフトした。
しかも、中学受験する子は附属中学には進学できない。テスト日も久留米附設、ラ・サールと同じ。
頑張るしかない、となった。
(3)は、そもそも小学受験対策塾に行っていないので、勉強が嫌いになることはない。
つまり(1)選民意識、(2)公立トップ校幻想、(3)勉強嫌いになる、のデメリットさえなければ、国立附属小学校は基本的にいいことが多いのだ。
よって、私の結論としては、これらのデメリットを理解したうえで、附属を受験するならば、断然国立附属小学校はお勧めである。
親御さんも教育熱心だし、問題児もいない。むしろ毛色のいろいろ違う子がいて、刺激になる。授業も他の公立とは少し違っているみたいで、息子曰く「面白いときもある」らしい。あと、「縦割り」という仕組みもいい。
附属小学校の説明会でも「受験対策は一切しません」と公言しているので、学力が上がらないと文句を言うのは筋違いになる。前述のトップのM君のようにきちんとこなすか、塾に行けばいい。
前回、友達には小学受験を勧めないと言ったのは、その友達が比較的教育熱心な学区にいるからで、我が家とはいささか状況が違っていたからだ。
常に(1)、(2)、(3)のデメリットに気をつけていれば、小学校のうちから、やれることはいくらでもある。このデメリットを深く考えずに、小学校時代をのんびりと過ごすと、あとになって焦ることになる。
そのため、中学になって臍を噛んだ親御さんが、今までにも結構いたのではないかと思う。
今後附属小学校を受験する予定の親御さんがいらっしゃれば、一意見として参考にして欲しい。