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「おおたみ落ちてくる?」
例年、梅雨入りと同時になぜか青空を見せることが増えるこちらの空にやっぱり天気予報は当てにならないと思うのだけれど、今年は意外と?ちゃんと?梅雨らしい表情を見せている。
それどころか今までに見たことないくらいの土砂降りと雷。そこから一部地域で竜巻まで巻き起こし、ニュースにまでなった。
なんだ、今年は張り切ってるじゃないか。
幸い、少しの被害はあってもケガ人はなかったようで、ひとつ息を吐く。
これだけ雨が降り続くからか、いつもより湿気を感じる時間も途切れ途切れで、風も心地よい日が多い。
ただ、過ごしやすくありがたい反面、クーラーの調節が難しく、変に鼻や喉をやられるという新たな悩みが生まれている。
さて、長い前置きはそろそろここで終わりにして、その激しい雨と雷の中で「おおたみ落ちてくる?🥺」と、雷を本気で狼だと思ってる娘が可愛過ぎましたという話をしたい。
ピカピカ、ゴロゴロと鳴り散らす雷を感じながら過ごしていると、お姉ちゃんに連れられて半泣き状態の次女がやってきた。
あ、そうだ、これはもしや…初めての雷?
絵本や保育園で聞いたかもしれない雷に初めて出逢った次女。
その口から飛び出した言葉が、「おおたみ落ちてくる?」
初めての光と音に怖いと泣く次女をなだめながら、ついついその可愛さに笑いが止まらなくなってしまった。
私があまりにも笑うから、次女も、隣にいた長女までもつられて笑いだし、怖さは吹き飛んだ様子。結果よし。みんな笑顔になった。
後日、夫へその一部始終を伝えながらまた家族で笑う。きっと今しか聞けない、たどたどしい言い間違い。
みんなが笑ったことが嬉しかったのか、次女は雷を認識した今も、「おおたみ」と呼ぶ。こんな小さな子でも、自分の言動でみんなが嬉しそうに笑っているんだということを感じているんだなと、また違ったところで成長を感じながら感心する。
子どもの心は本当に柔らかい。
本物の雷を知らなかった次女は、雷の音と狼の鳴き声を結びつけた。
雷と狼か…実際の音は違えど、その捉え方はきっと大人である私には出来ない。面白いなと思えても、感じるとは別だ。
子どもの見る柔軟な世界、憧れるな。
戻れないと知ってるからこその憧れなんだと思う。
そんな私に、雨の日も雷も悪くないなと思わせてくれた、次女との可愛い思い出。