これだけ知ってれば何とかなる!!建築学生のための白地図作成手順
今回は、建築学生が必ず通る白地図作成の方法について解説します。
設計課題に取り組む中で、マッピングやダイヤグラムを作成する過程で
必要となってくる白地図作成ですが、色々ステップを踏むので、意外と
つまずく学生さんが多いようです。
なるべく簡単に記録しておきたいと思います。
尚、ここではWindowsでのみ利用可能な、VectorMapMakerというソフトを
使用する方法を紹介しますので、Macの方は対象外とさせていただきます。
地図アプリVectorMapMakerのダウンロードと準備
VectorMapMakerアプリをダウンロード
こちらからZip形式のファイルを任意のフォルダに
ダウンロードしてください。※無料ソフトです。
尚、VectorMapMaker以外にも、開発者さんが
○○MapMakerというツールを作成されています。
ご興味のある方はお試しあれ。(課題に役立つと思います)
http://moritashin2.s1010.xrea.com/index.htmlダウンロードしたファイルを解凍
ダウンロードが完了したらダウンロードした場所に
移動し、vmm.zipファイルを解凍(右クリック→すべて展開→
展開)します。解凍データの確認
vmmフォルダの中にVectorMapMakerフォルダが
できていればOK。
地図データのダウンロードと準備
地図データのダウンロード
VectorMapMakerには地図データは含まれていません。
国土地理院の基盤地図情報ダウンロードサイトより、
作成したいエリアの地図データをダウンロードします。
この地図データのことを基盤地図情報と呼ばれています。基盤地図情報ダウンロードサービスのユーザ登録
ページ中央より少し下にあります新規登録リンクより
ユーザ登録を行う。※無料です。基盤地図情報基本項目の[ファイル選択]ボタンをクリック
入手したい地図データを検索
ページ上部にある検索BOXに入手したい地図の住所を入力。対象地図データを選択
見つかれば青色の旗がたちますので、そこをダブルクリック。
左下の選択リストに地図データ番号が入ったら[ダウンロード
ファイル確認へ]ボタンを押す。地図データのダウンロード
[このページをまとめてダウンロード]ボタンをクリック。
保存先に~¥vmm¥VectorMapMaker¥基盤地図情報を指定し
[保存]ボタンをクリック。以上で、地図データの準備は終了です。
VectorMapMakerを起動
~¥vmm¥VectorMapMakerに移動し、VectorMapMaker.exeを
ダブルクリックすると、VectorMapMakerが起動します。VectorMapMakerの設定
地図データの解凍
先ほどダウンロードした地図データはZip形式で保存
されているため、地図データを解凍します。
[基盤地図情報(国土地理院)タブ]を選択します。
[基盤地図情報フォルダ]ボタンをクリックし、先ほど
ダウンロードした地図データのフォルダ
(~¥vmm¥VectorMapMaker¥基盤地図情報)を指定し
[OK]をクリック。続いて[解凍]ボタンをクリック。
新たな画面が表示されますので、[処理開始]ボタンを
クリックします。処理が完了したら、[完了]ボタンを
クリックします。表示項目の選択
ここでは地図に表示したいモノを選択します。
表示項目は多ければいいというわけではありません。
表示項目が多いとその分処理やデータが重くなりますし、
出来上がった地図に情報が多すぎて何を伝えたいのか
わからなくなってしまいます。
ここでしっかりと必要となる情報を精査し、必要な
ものだけを表示させることができるかが、伝わる
マッピングデータを作成するポイントとなります。
【参考】
標準設定をベースに下記を追加、除外することで
比較的イラレなどで加工しやすい白地図データが
作成できると思います。
[追加項目]
道路縁の016(軽車道)
道路縁の017(徒歩道)
道路構成線の020(歩道)
道路構成線の022(分離帯)
建物外周
水部構造物線
水域
[削除項目]
水域輪郭
行政区名
町字名
描画設定
描画設定タブを選択します。
変更する項目のみ記載します。
書込フォルダ:作成した白地図データの保存先を任意で指定。
プリンタ:ご自身の使用するプリンタや
印刷アプリ(AdobePDF等)
用紙サイズ:基本はA4Small以下で大丈夫かと思います。
卒制のときのパネルなどでは変更必要かも。
用紙方向:成果物のレイアウトに合わせて変更。
ペン割当:ペン設定をAutoCADのデータから引き継げます。
必要に応じて選択してください。通常はそのまま。
縮尺 :表現したい内容に合わせて変更。~1/5000くらい
までが妥当かともいます。
ファイル形式:DXF Adobe Illsutrator
初期表示:レイアウト
地図名 :任意
地図で指定:表示したいエリアを選択
表示レベルを”道路”にすると詳細が表示され
範囲の選択がしやすい。
[範囲決定]ボタンをクリックし決定。
閲覧ソフト:すでにインストール済みのCADソフトで作成した
地図を閲覧する場合は”CAD等“に変更。
地図データをdxf形式で書き出し
描画設定タブの[処理開始]ボタンをクリックする。
処理が完了すると、書込フォルダで指定したフォルダに
dxf形式の白地図データが保存され、プレビューが表示されます。Adobe Illsutrator(以降Ai)への取り込み
Aiの起動
dxf形式の白地図データを開く
左上の開く
縮尺率に下記の計算結果を入力
100÷(VectorMapMakerで指定した縮尺)
ex) 100 ÷ 1500 = 0.067
Aiでの加工方法