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小千田物語・11
昔さあ
山の仕事終わって帰ってきて
荷物下ろすのに近所のガレージの前にダンプ止めたんだ。
一方通行でさ、邪魔にならないようにほんの少しの時間だよ。
荷物下ろして家にダンプ移動して下ろした荷物を片付けに行こうとしたら、さっきダンプを止めていた所のヤツが怒鳴り込んで来たんだ。
人んちの前泥だらけにしやがって‼️さっさと掃除しやがれっ‼️
⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️
オレ急いでバケツとほうき持って掃除しに行ったよ。
でもさ、他の人には親切ないい人なのに
何でオレにはそんな風に言うんだろうな。
その人の仲間はいつも
オレんちの屋敷から草がはみ出てる。単管がはみ出てる。刈った草が落ちてる。屋根から落ちた雪が入ってる。なんだかんだ言ってくるんだ。
その度に夜も眠れないよ。
でもさそれはオレの事で子どもたちには関係ない。
また凧の季節がやってきた。
オレの好きな季節だ。
オレの名前は節男だ。
節句に産まれたからな。いい名前だろ?
浅間さんはこんなオレを可愛がってくれたんだ。