バズった記事の反応をエゴサして反論してみる(【緊急事態】新NISAで日本は浮上する可能性すらなくなります )

この記事が結構ばずったので、記事に対する反応をいろいろと眺めていたら面白かったので、この記事の反対意見に対して反論を書いておこうと思います。

おそらくすでに新NISAをやっているもしくは楽しんでいる方には不愉快な内容だったんだと思います。新NISAは個々人については株価が下がらない限りにおいていい仕組みですよ。そう書いてるじゃないですか。
責めているのはこの仕組みを作って宣伝しまくっている政府であって、新NISAをやっている個々の方々ではないんですよ。

記事の反応に対する反論

んなわけあるかw日本経済停滞について調べたり考えたりするのが私のライフワークであり、趣味なの。そのために数百本の論文読んだし、本棚が一杯になるぐらい本買った。あと、これは本業じゃないし、note記事書いても一円にもならん。

この反論が1番に多かったですね。つまりNISAで儲かったらその金を国内で使うから景気浮揚するのでは?という話。
あのね、あなたの言っているのは個々人のミクロな話であってそれはこの記事では特に言及していない(例えば株価が上がるか下がるかとかそれで個々人が儲かるかのような話。そんなことはどうでもいい)。

記事では日本対世界というマクロレベルでの金の流れが新NISAがあることによって

新NISAで海外に流れる円の総額 > 新NISAで利確もしくはやめることによって国内に還流する円の総額

に現になっている、ずっとなる可能性が高いといっているんですよ。その根拠も示しているが、新NISAで儲かった円が逆流して上記逆の不等式になるロジックも根拠も彼らは示していない。消費が新NISA前と後で後の方が増える根拠もなし。(今消費は名目実質いずれもマイナスです)

家計調査報告 ―月・四半期・年― 総務省

また、民間銀行の信用創造を政府が政策的に抑制しているのが問題と記事冒頭に書いてるんだから(むしろ私がずっと主張しているのはこれ)「預金が死蔵されているよりいい」も反論になってない。

(本来、銀行は死蔵されている預金をリスクテイクのプロとして有望な事業に融通して有効活用しつつ利ザヤを稼ぎ預金に利息を付けて一部を預金者にも還元するのが仕事です。これがすでに日本では忘れ去られているようです。)

そうその通り、まさに日本株に人気がないのは日本企業が国内投資しない(できない仕組みになっている)ので日本経済が拡大均衡しないからですね。

拡大均衡できないような仕組みに経済を縛り付けているのが政府自身であるにもかかわらず、資産運用立国なんて言って嬉々として新NISAを通じて国外に金が流れる仕組みを国民に推奨しているのであほかといっているのです。

不動産バブルが発生した理由は、内需拡大の圧力を米国がかけてきて自民党がOKしてしまった、その後内需拡大の為に日銀が窓口指導で過大な貸し出し目標を各民間銀行に課したからです。(つまりこれも政府の失策です)


貸し出し総量規制=BIS規制を持ち出して国際的な約束事にしたのもアメリカ、金融ビッグバンも不良債権処理の強要もアメリカの要求なんですけどね。

1800万って日本人の貯金額の平均ですけど。つまり日本人の貯金が全部新NISAで海外に流れる想定ってことじゃないん?

預貸率が98年から急減しているのは、金融ビッグバンの目的の一つである急速な不良債権処理政策によって引き起こされたから自明なんですよ。全く関係のない事柄をむすびつけているわけではなくて、むしろ自明な事柄の影響度の強さを示しているんだけど、、、

記事の内容と全く関係ないw こういうのとか単なる罵詈雑言は記事に反論できない証拠。正しいこと言ってるんだなという自信になる。

申し訳ございません。

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