【勝手に言わせていただきマス❗️】#03:Amazon配達ドライバーらが労働条件改善求め労働組合結成の件
この件の概要
神奈川県横須賀市内で働くAmazonの配達ドライバーらが、
労働条件の改善を求めて労働組合を結成したと言うものです。
この中のドライバーは取材の中で、
「働きながら死んでいってしまうかもしれない、
と言うほどの物量が今来ています。我々が人間らしく働ける、
環境、宅配業界を今後作ってい行けたらいいなと思っっています。」
と語っています。
物量業界ではネット通販の急速な拡大にともなって、
宅配の物量が増加しています。
また、宅配を担うドライバーのほとんどは、個人事業主として開業して、委託を受けて宅配をおこなっているため、一般の労働者に適用されるような法律が適用されません。
実際はどうなのか?
今回この件を取り上げたのは、現在、私は宅配ドライバーとして、稼働しており、Amazonさんの配達を受託しているからです。
配達の料金はAmazonの場合は1枠(時間帯)で幾らと言う設定です。
私の場合は1枠(18時〜22時)の料金をいただいています。
物量が多くても少なくても料金は同じです。
私が受託している配達は、
「ナイト便」と言われる18時〜22時の時間帯の配達です。
午前や昼間の配達に関してはわかりませんが、配達の内容や物量に
大きな違いがあるとは思えません。
配達しているエリアは伏せたいと思います。
配達の前に配達する荷物を受け取りに配達基地にまず行きます。
私がAmazonの配達を始めた頃は17:45分に基地に着くように言われていました。(早すぎても、遅くなってもNG)
しかし、現在は物量が増えたこともあるせいか、17時にはもう受け取りの受託者の車が列を作っています。
まず、現象だけ見てもわかるように、物量が増えたので、
少しでも早く配達を始めたいのがわかります。私もそうです。
私の場合は、昼間は違うところで別の案件の受託をして配達をしています。
そのため、それが終わってからになるので、
前の案件の終了が押すとあせります。
配達はスマホでAmazon専用の配達アプリで行います。
そのアプリに配達先のリストと配達順とそのルートなどが
出るようになっています。
そのアプリに配達する軒数と個数も出ます。
基地に到着する前にそのアプリを起動し、ログインするのですが、
大抵の場合割り当てが決まっています。その割り当てられた数を見ます。
その割り当てを見て、あまりの数の多さにため息をつく日が増えました。
配達のペースとしては3〜4分に1個のペースで配達します。それが4時間です。
次の配達先への移動時間も含んでの時間です。
対面手渡しで配達する時の流れはこうです。
移動する→車を止める→アプリで配達先を確認する→車の荷台から該当の荷物を探す→配達先に行く→チャイムを鳴らす→宛名の確認をしてもらう→お渡しする→アプリで配達完了の操作をする→次の配達先を地図(アプリ)で確認→移動
私は宅配の経験もある程度あるので、配達できる個数の検討もつきますし、
ある程度の個数を配達する自信もあります。
ですが、4時間で配達し終わるのはかなりのダッシュが必要です。
Amazonの場合は玄関前の置き配ができる(注文時の配達設定のデフォルトが「玄関前置き配」になっています)ので、配達にかかる時間が短いこともありますが、不在の場合はお客さまに電話をし、SMSでメッセージを送り不在票を書く。ここまでやらないと、お叱りが来ます。
配達の所要時間が短い順に並べると、
①マンションやアパートへのポスト投函可能品のポスト投函
②一戸建てやオートロックのないアパートやマンションのお宅の玄関前の置き配
③一戸建てやオートロックのないアパートやマンションのお宅の対面
④宅配ボックスへの配達
⑤不在時の持ち戻り
⑥オートロックありの巨大マンションの玄関前の置き配
①〜⑥で1分ずつ加算で見ていただくとちょうどです。
⑥の場合1つの配達で10分かかることもあります。
Amazonの割り当てはこれらの要件が全く考慮されておらず、
区域と荷物の数を単純に配達員の数で割った数量になっているとしか
思えません。
Amazonの方はAIでやっていると言いますが・・・
委託元のAmazon側の立場に立ってみる
アマゾン側の立場に立ってみてみると、
「そんなの当たり前でしょ!」と言う声が聞こえていきます。
それはなぜか?
お客さまに配達日を「この日にお届けします」と言って、
お知らせして商品を販売しお届けしているのですから。
しかも、最短でお届けすると言うのが売りなんです。
それを配達するのは自社の社員でもなければ、自分のところで雇って、
雇用契約したアルバイトでもないんです。
配達は配達請負業者との「個人事業主との委託契約」なんです。
ここがポイントです。「委託契約」
全てにおいてのリスクを受託先に投げることができると言うことです。
交通事故や荷物の紛失、誤配(配達先を間違える)等々。
Amazon側からすれば
「お仕事あげてるんだからちゃんとやってよ!」
「できない、やらないって言うんだったら他探すよ」
と言うことです。
とは言うものの、昨今の社会情勢などで注文数は増える。
一方で、ドライバーは取り合いになっている。
Amazonは直接ドライバーと委託契約をする「Amazonフレックス」という
システムを導入していますが、ドライバイの不足が続いているので、
ドライバー募集の広告、DMは止まりません。
最近ではインセンティブまでついています。
この業界は非常に出入りが激しい業界です。
今回のこの件に関してドライバーとAmazonの双方に向けての個人的な意見
【ドライバーに対して】
委託元に交渉をできる窓口は必要なので、今回の行動はある程度理解できる。
しかしながら、個人で受託してるのだから、
物量が増えてアップアップするのは、ある程度予見していないとおかしい。
嫌なら辞めればいいし、他の現場や案件を探せばいいのでは?
宅配の個人事業主(宅配ドライバー)が加入できる組合(ユニオン)は
すでにあるが、おそらく、ほとんどのドライバーはその存在すら知らない。
新しく組織を作ってそこから交渉する手間ヒマを考えたら、
あるものを利用した方が断然早い。今もうすでにヤバいんでしょ?
だったら即行動に移さないと、先手を取られるよ。
相手は世界と超トップ企業なんだから!
【Amazon】
いくら注文が増えたからといって、AI任せですからと頭割り風な数を
配達させるのはいかがなものか?
アメリアの会社らしく効果効率や生産性を追求するあまり、
どこかにしわ寄せがきてはいませんか?
システムだけアメリカのものを入れたって、ロジスティックスとして、
包括的に運用できていないのではないですか?
配達員の確保と配達業務そのものは日本の従来の方式の上に
乗せただけですよね?
アメリカらしく「Cool」にできませんかね?
と今回の【勝手に言わせていただきました❗️】
最後まで読んでいただきありがとうございました。