マンション購入 気を付ける3つのポイント

一見すると周辺のマンションより格段に安い・・・と感じる物件は多くあります。
同じエリア、年数、面積であっても安い物件は存在しますが、もちろん理由があります。
売れにくい物件=価格が低い、ということにもなるのですが、それらの物件にはいくつかの共通点があります。

①総戸数10戸以下のマンション
総戸数が極端に少ないマンションは、1戸あたりにかかる負担割合が大きくなります。
マンションの維持・管理にかかる経費というのは、マンション各所有者が支払う管理費でまかなっています。総戸数が多い大型マンションの方が経費自体は増えます。しかし、1戸当たりで負担しなければならない負担割合でみるとどうか・・・これは、明らかに総戸数が少ないマンションのほうが、負担割合多い傾向があります。修繕積立金についても同じことがいえます。
逆に総戸数10戸以下で修繕積立金が低いマンションだと、修繕積立金が計画通りに積み立てられているのかどうかも気になるところです。近い将来大幅な値上げ予定があるかもしれないので、そのあたりも慎重になる必要があります。
積立金が足りない=大規模修繕が出来ない となると、マンションそのものの資産価値にも影響します。

② バス便エリアで駐車場100%ではないマンション
バス便のエリアでも良いマンションはたくさんあります。
駅近よりも郊外で静かな環境を求めて、あえて、そういったエリアでマンションを探す人もいます。
ただし、バス便であれば、バス亭が目の前にあって、バスの本数も非常に多いというマンション以外は、1世帯あたり駐車場1台確保されているかどうかは見ておくべきポイントです。

③エレベーターのないマンションの4階や5階
昔の団地や昭和40年~50年代の規模の小さいマンションなどを想定されると分かりやすいです。
エレベーターがないマンション自体は結構多くあります。
エレベーターがないこと自体よりも、所在している階数がポイントです。
エレベーターがないマンションの4階5階だと、最初は、健康に良いから階段で大丈夫といっていた方も、年齢とともにストレスがかかってくるという声はよく聞きます。
マンションの場合、一般的には下層階より上層階のほうが価格としては高くなりますが、エレベーターがないマンションだと逆になります。
そのため、エレベーターのない4階5階は、一見すると低い価格で売りに出ていることが多く、内覧するお客様自体は結構います。
しかし、内覧される方は、当然、他の物件も見て比較します。
その際、エレベーターがあるマンションと比較すると、仮に室内をリフォームしていても、階段で毎日4階を昇り降り、という印象のほうが強く残ってしまうものです。
実際に、お客様と一緒に見に行った際のお声でも、室内はリノベーションされていて綺麗、且つ眺望も良い、しかし毎日の階段が・・・という声は本当に多いです。
室内はあとでいくらでもリフォームで変えられますが、エレベーターはあとから設置というのは物理的にも費用的にもかなりハードルが高いです。

ちなみに、エレベーターがないマンションでも、1階や2階のお部屋であれば懸念事項にはなりませんので気にされることはありません。

永住する・いつか売却するなど将来設計は人それぞれなのですが、ご自身が住んでストレスになる可能性を秘めた物件は、価格だけに惑わされずに、慎重になったほうが良いかもしれません。

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