テーマ「そのプラスポイント」

6,「残された、実はとっても大切なもの」


私たち日本人が忘れてきた大事なものは実は中国にあります。中国は儒教の生まれた国なのですが、今ではその儒教の精神は、お隣の韓国や私たち日本人の方が多くを引き継いできています。大陸は70年前に国家統一された時に、その本来の儒教の心得をなくしたのです。しかしそれでも、いくつかの習慣は今でも残っています。


7,「命より第なものがある」


この国では、親兄弟、祖父母、親戚、友人を最優先に大切に考えることです。

若者が成長し、彼氏彼女ができ、ラブラブな熱い時期を迎えたとしても、デートの真最中でも、離れた家族や兄弟、そして自分の友人に何かが起これば、直ぐに目の前にいる愛する恋人を捨てて、家族兄弟友人の元に駆けつけるのです。


これは常識です。何よりも大事なものはその人たちなのです。

そしてその目の前のトロケルような恋人も、捨て置かれたとしても、

実はひとつも怒りません。

それは自分も同じだからなのです。逆に「自分のことはどうでも良いから自分を放ったらかして早く行け!」と背中を押すのです。これが常識です。


8,「家族しか見えていないことを理解しよう」


例えば空港で、多くの家族を連れた中国の方が、年末の忙しい空港の公の場所で、1人で多くの座席を占領して、大きな声で「おじいちゃんこっち!おばあちゃん早く!」と、そして子供は、野放しで走らせてその座席に土足のまま立ち上がらせても何も言わない。そんな光景を見ます。


「欧米的な公共エリアでのルール」で育った我々からすると、公の場所で、「何でこんなに勝手にすべての席をおさえて、わがまま勝手に行動しているのか?」

そんな風に誰もが感じるでしょう?

しかし怒ってはいけないのです。彼らの目には、地球上に自分たちの家族しか見えていないのです。その果てしない広過ぎる大陸で、多すぎる人々の中で自分たちの家族がなんとか生き延びてこれたのは、そんな先祖の命がけの努力だったのです。

誰も人を気遣ってはくれません。あまりにも人が多く競争が激しい国だったのです。食べ物もそうやってこなければ、自分たちの手に取ることができなかったのです。そうした歴史がそう何千年も続いてきた国なのです。


だから我々も、そういう場面に出くわしたら、笑顔で同じように走って座席をぶん取りましょう!我々だって、自分たちの家族のことしか考えなくてもいいんです。

これを理解していれば皆さんもけっして嫌な気持ちにもならないと思います。


9,「その2,家族との良い話」


そしてさらに家族の良い話があります。

遠い田舎で育った兄弟は、北京や上海や広州など大都会に出て、苦労して成功をつかんだとします。お互いの年はもう60歳を過ぎた兄弟になっていたとしましょう。

彼らのどちらかが仕事の関係で、どちらかの大都会にやって来ると決まれば、例えば弟が来るとなれば、ものすごいお金持ちになっている兄は自分の街で小さな汚い旅館を予約します。2人はそこで、その部屋がたとえベットが2つある部屋でも、2人はひとつのベッドに一緒に寝るのです。小さい頃そうやって育った兄弟は、その頃の話を朝明けるまで話しながら、涙を流しておじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんの話をするのです。


それが彼らにとって最高に幸せなことなのです。こうやって離れていても元気に会えて、同じベッドに寝て昔の話ができることこそが最高の幸福なのです。

これっていいでしょう~!

いつの時代からか、我々日本人が忘れてしまったこれが家族愛なのではないでしょうか?


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