何かを選ぶということは何かを選ばないということがどうのこうのの話
恋と嘘の最終巻を読んだので、色々それっぽい言葉や感想に触れて感情が化石化する前にどこかに書いておこうと思って今を迎えています。
※※※ネタバレを含みます※※※
恋と嘘は、「政府が化学的に演算した結婚相手がみんなに通知されるよ(政府通知)的な世界で、主人公根島くんとその片恋(両想い)相手高崎さん、根島くん15際の時に通知された相手である真田さんとの三角関係を描いたラブコメ」という感じの物語です。
三角関係って言っていいのかわかりませんが、まあ内容としてはそうです。根島くんと高崎さんは両想い、けれど政府通知の相手でないためしがらみや踏ん切りがつかない。通知自体の信頼度は高くてなんなら踏み躙るとペナルティがある。一方真田さんもとてもいい子で、根島くんはその2人の間でああでもないこうでもないと悩みながら制度を捨てるのか否かというのを11巻かけて成長とともに描いて今回12巻でフィナーレと相成りました。
いやーもうネタバレしていくけど今回マルチエンディングでした。12巻が2冊あります。高崎さん編と真田さん編。漫画だと珍しいですよね。ギャルゲーで鍛えられたので違和感は思ったよりなかったです。そしてこの形でよかったんじゃないかなーと。
まず読む前にどっちルートかを選んでちゃんと読んだほうがいい。中途半端に梯子すると認知がバグる人もいると思う
その上で僕はどちらも読みましたが、まず誰かを選ぶということは誰かを選ばないということを選ぶということなので、その分を引き受けなければいけない
だからここから逃げるということは何も生まないというか、召喚条件が満たせてないのにアドバンス召喚する感じなのでルール違反でジャッジキル
ただめちゃしんどいもんだよね、追い込まれないと中々覚悟決まらないっすよね
やっぱここから逃げるとそれ即ちダラダラずるずる浮気ルートというか未精算ルートなので召喚コストはしっかり払わないといけない
で今回しっかりそれぞれ選ばれなかった側がしっかり痛みを伴ってるし、根島くんもそのしんどさをがっちり受け止めてるのでいいですね
案外大丈夫なんすよね。立ち直るから人は
で僕はりりな派ですね
あとこのストーリーの裏というか全然表なんですけど政府通知とかいうものが罰則付き、信仰心付きの神話として機能しているのが結構エグい世界観なんだよなと思いました
自由恋愛を封じてるので内心の自由を犯してるところはあるんですが、現代の恋愛観だけ前時代的なお見合い措置で、もう人口に膾炙した議論ですが「自由恋愛は幸なのか不幸なのか」救済措置としてのお見合いが果たしていた役割や少子化対策としての概念が云々
自由恋愛の象徴高崎さん、お見合い結婚の象徴真田さんという二元論
この2人はエグいくらい美人に描かれていますが、それ故にタイプも描きわけが発生しているので、どっちがよいかは好みです
まあでもさあ、割と人間はお手軽に幸せになるんだと思うんだよな
やってみたら上手くいく。行うも案外易し
繰り返しますがこれどちらもえぐい美人でいい子だからフィクションになってるけも、現実でもどちらもいい子なんだけどみたいなことは起こるよね
選択を正解にしていくのが結婚という大博打には必要なんよね知らんけど
カタログスペックであーだこーだ選ぼうとすると一生選べないので、最後は腹を決めることが必要です
ストーリーを通して描かれたのは幼馴染vsぽっと出のアイドルとか、そういうのとまあ一緒と言えばそう
巨大な政府という存在が、ここの本筋とブレますが中々重いテーマなんだよねとは感じます
勝手に幸せになる神の一手なんてないからちゃんと選んだものを正解にするように努力しような
まあちょっとよくわからなくなりましたが、ゆっくり片方ずつのシナリオとして読んでほしいですね。最後の展開の対比はわかりやすく示されてますね。無謀に2人で飛び込むか、引き上げて堅実な土台に帰ってくるか。
最終巻には特に絡みませんが仁坂くんのシナリオも大事なんだよね。色んな好きがあるよな。純ってなんだろうねとは感じますわ。
はーまあいいか、終わりです。
推敲もしませんがメモでした。
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