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キングオブコント2024を振り返る

今年もキングオブコントが開催され、昨日無事に終了しました。皆さんご覧になりましたか?私はというと、今年もリアルタイムで視聴し、大会を楽しむことができました。今年も全組面白かったですね。1点レベルの接戦が続き、最後まで誰が優勝するかわからない、非常に痺れる3時間半だったと思います。

今年のOPもかっこよかったです。流石梅田サイファー。1組ごとにスポットが当てられた、リスペクトに溢れたリリックが秀逸。もうこれがないとこの大会が盛り上がらないですよね(笑)

ここからは、昨日の素晴らしいコントの数々を振り返りたいと思います。自分が面白いと感じたそれぞれの魅力を、皆さんと共有出来たら幸いです。



①ロングコートダディ

花屋さんのコント。1本目からめちゃくちゃ面白くてびっくりしました!兎さんが演じる嫌な客の感じが最高でした。絶妙な顔と声で嫌なことを言う迷惑客w
それに対応する堂前さんも上手い。花言葉とか、ちょっとした一言でやり返す感じがたまらなかったです。兎さんへの返し刀が全部決まっていたのすごいなぁ。2人の演技力とセンスがさく裂していたように思います。すごかった!

②ダンビラムーチョ

4発しか叩けない太鼓、という設定がすごく面白かったです。そしてそれをする大原さんのキャラも最高!嫌らしい時計をつけていたり、音響さんへの当たりが強かったり、他人のりんご飴を勝手に胸に入れちゃうし(笑)何より、いきなりリズムよく3発太鼓を叩いてしまうのがめちゃくちゃで面白かったです。
こちらが欲している以上のツッコミを心地よく挟んでくれるフニャオさんも良かったです。太鼓を4発以上叩いたところも良かった。順番次第ではもっと高い点数になっていたかもしれないですね。


③シティホテル3号室

よくある通販番組のコントかな、と思ったらすごい仕掛けが待っていてびっくりしました。見事な裏切りでした!そうきたか!という。種明かしがあってからのあの小芝居はズルいですよね。
社長もタレントも実在しそうでリアリティもあったし、ストーリー性がものすごく高いコントだなと感じました。


④や団

3年連続ファイナリストのコントは流石のクオリティでした。一万円札がなくなって、それの犯人捜しだけでここまで面白い状況を作れるのか、という驚き。
アメリカの刑務所のくだりとか、バースデーグッズが沢山カバンから出てくるところが好きです。3人のキャラが光る良いコントでした。2本目観たかったなぁ。


⑤コットン

子どもの人形劇に夢中になっておじさん。膨大なセリフを完璧にこなす西村さんも、劇にどんどん引き込まれていくきょんさんの熱量もすごかった。これも好きなコントです。夢中になっちゃって劇に割って入ってしまうおじさんも、冷静に防犯ブザーを鳴らす子どもも面白かった。
審査員の方も仰っていましたが、2人の絡みがもっとあったら、結果が変わっていたのかもしれないです。決勝で求められるコントのレベルの高さを改めて感じました。


⑥ニッポンの社長

野球部なのにめちゃくちゃ声が小さいケツさん(笑)辻さんの一発目のツッコミでめちゃくちゃ笑いました。面白い割れ方するバット、あれすごいですよね。その数も沢山で。めちゃくちゃいい発明!
監督な過激なツッコミで爆笑をさらう、観たことあるようで新しいコント。5年連続決勝に残るコンビの実力を見せつけられた気がします。最後どうなるかなと思ったら、くしゃみはめちゃくちゃデカいという最高にくだらない裏切り。これももっと点数伸びてもいい気がしましたが、難しいところです。


⑦ファイヤーサンダー

1本目でいちばん面白かったコント。設定も抜群に面白いし、裏切りに裏切りに重なっていく展開が素晴らしかった!毒舌芸人役のこてつさんが自分の才能に気づき、それをどんどん開花させていく様が最高でした。
最後までこのコントがどこに向かっていくのかがわからず、ずっと面白い時間が続いていく。理想的なコントではないでしょうか。どうやって思いついたんだろう(笑)


⑧cacao

また野球のコントか、と思いきやすごく不思議なコントでびっくりしました。2人しか部員がいない野球部という設定がすごく面白かったし、仕方なく始めた室内での練習で監督含めすごく上達してる展開も良かった。言葉や設定のセンスではなく、動きで笑わせるコントでしたね(笑)
野球部を舞台にしたコントは色々ありますが、また1つ名作が誕生したように思います。3人の他のコントももっと観てみたいと思いました。


⑨隣人

去年と同じチンパンジーが出てくるところでめちゃくちゃ笑いました。また!?大胆な挑戦だなぁ(笑)
チンパンジーの成長に人間が恐怖を覚えるのが面白かったです。おじいさんよりも早く起きてテレビを観ていたり、音声入力を完璧に使いこなしていたり、語彙力が高かったり。関西の電車の事情にも詳しいのも好きでした。


⑩ラブレターズ

引きこもりの息子が実はどんぐりユーチューバーだったというトンデモ設定。でもその中に哀愁があって、それが抜群に面白い。すごいコントでした。
突然見つかった1つのどんぐりからどんどん展開が生まれて、大量のどんぐりが部屋にぶちまけられるところで爆発が生まれた気がしました。10組目での滑り込み、痺れました。これが賞レースの面白いところでもあり、残酷なところでもあり。



ファイナル1組目 ラブレターズ

個人的には1本目よりも好みのコントでした。設定も展開もすごくいい。外国人は日本語ペラペラだし、語彙力めっちゃあるし、ナンパされた女性は坊主で、その理由も、突然とった行動も変で。2人の演技力といいますか、人の力も相まって強烈なインパクトのあったコントだと思います。
これやられちゃうと後2組が霞んでしまうよなぁと思ってしまいました(悪いことではないですが)めちゃくちゃな展開の中にも、ちゃんと鋭いワードもあって、オチもそれで終わり!?という感じで。2本目で自分たちがやりたいコントを選んで勝った。かっこよかったです。


ファイナル2組目 ロングコートダディ

このコントもめちゃくちゃ面白かったです。人間と石像の行動のミスマッチ感がすごく良かった。2人が結局意思疎通できないまま終わってしまうのもズルいなぁと思ったり(笑)
どこかで兎さんが出てきたらコントの印象が変わったのかな、とも思いましたが「結局出てこない」というのも1つの面白さなのかなと思います。最後、石が台座に乗ったらどうなっていたのかな。


ファイナル3組目 ファイヤーサンダー

2本目も最高でした。2人の約束が現実味を帯びてきて、不良も全裸マラソンにむけて特訓を始めるという。サングラスをスポーツ用に買い替えたり、全裸マラソンに特化した走り方を研究したり。なんだそりゃw
最後のオチセリフも秀逸で良かったです。野球部のコントは色々な作り方や見せ方ができるんだなと思いました。みんな野球好きなんだなぁ。他のスポーツよりもなじみがあってわかりやすいんでしょうか。


余談(審査について)

点数に驚いたりすることはありますが、審査員の方々の審査に不満を抱くことはありません。というか、あってはならないと思います。私たちはお笑いが好きなだけで、専門的なことはわからないですし。

なので、ネット上での審査員批判には驚きました。確かに、点数にばらつきがあまりなかったのは事実。でも、5人の審査員にはそれぞれの審査基準があって、それぞれの見方があって、それぞれのコントに関する価値観があります。それによって導き出された得点にケチをつけるようなことはしたくないし、するべきではないと思います。審査員の方々はチャレンジャーの人生を背負って審査に臨んでいるわけですから、そこへのリスペクトは常に持っていたい、と思う私なのでした。


おわりに

毎年面白いコントを届けてくれるキングオブコントには感謝しかありません。レベルが上がり続けているコントを審査する審査員も大変だなぁと感じたり。あと、今回の大会を松本さんならどう見るのかな、というのも気になったり。とにかく、今年も素晴らしい時間を過ごすことができました。

来年もキングオブコントが開催されますように。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお逢いしましょうね。





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