しん劇の小噺・名前
おはようございます。
しん劇でございます。
あたくしのnoteにお越しいただき、ありがとうございます。
せっかくですから名前だけでも覚えて帰っていただけたらありがたいです。
芸人役者に限らず、名前を覚えていただくってのは大切なことで、営業マンの方とか会社、お店、商品、みんな名前を覚えてもらうところから始まります。
ですから商品名なんかは名前をつける段階で、インパクトのある名前、愛されるような名前をつけようってことになりますね。
例えば伊藤園が缶のお茶を発売したとき、伊藤園のお茶じゃなくて、「おーいお茶」として売ったらめちゃめちゃ売れた。
ネピアが花粉症の時期にあわせて、柔らかいしっとりした肌触りの高級ティッシュを発売したとき、高級保湿ティッシュじゃなくて、「鼻セレブ」として売ったらめちゃめちゃ売れた。
お米。
昔はコシヒカリとかササニシキぐらいしかわからなかったですけど、あきたこまち、ひとめぼれあたりから、いろんな名前の米が出回りましたね。
ご存知ですか?北海道のお米で、ゆめぴりか。
コマーシャル流れてましたよ。
「ゆめぴりかって何ですか?」
こっちが教えてほしいよ!
だいたいぴりかってなんだ?
ゆめひかりならわかるけどゆめぴりか?
聞いてみたら、ぴりかってアイヌ語で美しいって意味らしいですよ。
へーっと思いましたけどね。
群馬のお米でごろぴかり。
群馬は雷が多いからってことですけど、米に雷の名前つけてもねえ。
でも、これだって企画会議であーだこーだやって決めたんでしょうね。
「今度群馬のおいしいお米を売り出したいんだか、何かいい名前はないかね?」
「群馬のお米、ぐんまいってのはどうでしょう?」
「安易だねきみ」
「じゃあ、売上ぐんぐんアップするのとかけて、ぐんぐんまいってのはどうでしょう?ベリーグッドとかけてベリーぐんまいってのも…」
「ぐんまいから離れろ。もっとインパクトのある名前はないかね?」
「ごろぴかりってのはどうでしょう?群馬は雷が多いですし、コシヒカリとも響きが似てます」
「ごろぴかり!いいじゃないか!インパクトあるよ。この名前で興味を持って買ってくれたお客様が、美味しいからまた買おうってことになる。相乗効果で1足す1が2じゃなくなるよ!」
「2じゃないとしたら何ですか?」
「雷だけにさんだー」
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