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【英文法】不定詞と動名詞の違い

社会人の知り合いが英文法の勉強で以下の参考書【Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル】に取り組む中で「不定詞と動名詞の違いでつまづいた」という相談を受けました。

筆者は「不定詞は未来志向で、動名詞は過去志向である」と知り合いに説明したので、Noteの読者にも参考になると思い書きます。

簡単のために、不定詞と動名詞の違いを現在形を例に説明します。
まず一つ目の例です。

例1
①stop to smoke
 日本語訳 タバコを吸うために立ち止まる
②stop smoking
 日本語訳 タバコを吸うことをやめる

①では不定詞が用いられていますが、話し手はまだタバコを吸っておらず、これからタバコを吸うニュアンスがあります。すなわち、不定詞は未来志向です。
一方、②は動名詞が用いられていますが、話し手は既にタバコを吸っており、吸うことをやめようとしています。すなわち、動名詞は過去志向です。

もう一つ例を示します。こちらの例では過去形で説明します。

例2
①tried to open the box
 日本語訳 箱を開けようとした
②tried opening the box
 日本語訳 箱を開けてみた

①では、話し手は箱を開けようとしたが、実際に箱が開いたかは不明です。
②では、①と同じように話し手は箱を開けようとして、実際に箱が開きました。

例1と例2を見ると分かるとおり、不定詞に用いられた動詞は動作が完了していないです。一方、動名詞に用いられた動詞は動作が完了しています。

文法的には例1と例2の不定詞は副詞的用法と呼ばれる用法で、文全体あるいは文の一部を修飾する働きをしています。また、動名詞は文法的には名詞としての役割を果たします。

また知り合いから「文の中で不定詞の3つの用法の区別が難しい」と質問がありました。以降で簡単に説明します。

①名詞的用法
 不定詞が名詞と同じ役割をします。不定詞の位置は文の中で主語(S)や目的語(O)や補語(C)の場所にあります。


To work hard is very important .

②形容詞的用法
 不定詞が形容詞と同じ役割をします。不定詞の位置は名詞の後ろにあリます。


There is no time to study English .

③副詞的用法
 不定詞は目的や理由を説明します。この不定詞の位置は文の中で様々ですが、文頭や文末が多いです。


I go to bed to wake up early tomorrow.
(= To wake up early tomorrow , I go to bed .)

どこまでが不定詞句かは、いろんな文章を読んで慣れてくると感覚的にわかってきます。いずれは、文意が通る用法を3つから選択しながら、文を理解するようになります。不定詞の詳細な説明は冒頭で紹介した参考書をご参考ください。

今回は以上です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。今後も英語学習に役立つ情報を発信していきたいと思います。

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