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『◯◯のおっさん、◯◯になる』『インド人をミキに』

※この記事は9月7日に更新しました。マガジンとしては「8月分の記事」のところ、更新が遅れてしまっており、大変申し訳ございません。


 

チャンピオンおっさん祭り

『チャンピオンBUZZ』は、連載6本のうち3本が「おっさんもの」という状態になっています。

『週刊少年チャンピオン』2024年35号 電子版内

無職のおっさんから始まるセカンドライフ』
『迷宮最強のおじさん、神配信者となる
運送屋のおっさんがなぜか副業で絶対無敵剣士を務めることに

3作品とも、主人公のおっさんは最強クラスの実力者だけど、周囲からはそう認知されていない、みたいな状況から始まっています。

いくらなんでも、半分がおっさんというのは異様ですが……。
同じ秋田書店の電子雑誌『どこでもヤングチャンピオン』で、『片田舎のおっさん、剣聖になる』が大成功しているので、

その影響があるのでしょうか?

個人的には、片田舎のおっさんの呪いみたいに思っております。

 

アニメ

「タイトルに『おっさん』を含むテレビアニメ」も、最近まで存在しなかったように思うのですが、

『とあるおっさんのVRMMO活動記』(2023年)
『新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる』(2024年)
『片田舎のおっさん、剣聖になる』(2025年予定)

などが出てきております。

また、『Lv1魔王とワンルーム勇者』などタイトルに「おっさん」と入らないやつも多く、ちゃんと分類するには「主人公が成人男性の異世界もの」の線引きが難しいですが……。

とにかく、「主人公がおっさんの異世界ファンタジー」が増えているとは思います。

 

おっさんと悪役令嬢と追放の比較

2010年~2018年

「小説家になろう」で、作品タイトルに「おっさん」を含む投稿数の推移をまとめてみると、こんな感じでした。

こうして見ると、2010年代後半、「おっさん」は「悪役令嬢」や「追放」と肩を並べて伸びたジャンルだったと言えそうな気もします。

 

2019年~2023年

しかし、その後の5年間(2019年~2023年)を付け足すと……。

「悪役令嬢」や「追放」の急上昇と比べて、「おっさん」だけ勃起できなかったようなグラフになりました。

『変女』2巻(番外編2)

「悪役令嬢」や「追放」は10代なのに、「おっさん」は40代の角度です。

 

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