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『ダンボール戦機』の主人公の親父の思い出

大変申し訳ございません。
今月、更新ペースを保てなかったため、過去に雑誌に書いた記事の再掲載をさせていただきます。

以下は、2014年2月の『二次元ドリームマガジン』vol.75に書いた文章の再掲載となります。

(『ダッシュ!四駆郎』の父ちゃんとか、『ドッジ弾平』の父ちゃんとか、ホビー漫画の主人公の父親には、頭のおかしい奴が多いです。
それで、『ダンボール戦機』の主人公の父ちゃんも、バカと天才を兼ね備えた人格破綻者だったのを紹介したくて書いた記事でした)



『ダンボール戦機』の世界設定

『ダンボール戦機』は、2011年からアニメ・ゲーム・プラモなどで展開している作品です。

その基本設定を簡単にまとめると……。

【2042年】
LBXという名前の、子供向けのオモチャが開発されました。
それは、小さなロボットのプラモデルなのですが、リモコンで自由に操作できて、実弾を撃つことができます。

【2045年】
LBXで遊んでいた子供がケガをする事件は日常茶飯事。
ついに大きな事故が起きてしまい、LBXは販売中止になります。

【2046年】
強化ダンボールが発明されました。
それは「あらゆる衝撃を吸収し、ほとんど無にしてしまう」という素材。
そのダンボールで作った囲いの中でLBXを戦わせるルールにすることで、安全に実弾を撃ち合うことが可能になりました。

かくして、ダンボールの中を戦場にした、LBXたちの熱いバトルが始まったのです!

……えと、たぶん、『ダンボール戦機』というタイトルが先に決まって、設定は後から強引に合わせたのかと思います。
ダンボールの中で戦うという設定には、特に意味はありません。
(ストーリーの中では、ダンボールはそれほど出てきません)

記憶の限りでは、強化ダンボールの設定が有効に生かされていたのは、LBXを使って女の子を拷問するエロ同人くらいだったと思います。

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「ほーら、(ダンボールが)無かったらお腹に穴 開いてたぞ」
(サークルWICKEDHEARTさんの 『これは○○ではない!!』)



LBXの設定

「LBX」というオモチャの性能は非常に高く、次のような方法で、リニアを止めることも可能です。

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また、遠距離狙撃が可能なライフルを装備した、暗殺用のLBXも開発されています。
主人公の中学生たちは、LBXによる総理暗殺計画大統領暗殺計画を阻止するために戦うことになるのでした。

作中でも、「オレたちより警察に頼めばいいんじゃ」という冷静な指摘は出ています。
しかし、
「総理暗殺にはLBXが使われる。
 → LBXに対抗するにはLBXが最も有効だ。
 → そのためには君たちのような優秀なLBXプレイヤーが必要なんだ」
という三段論法で納得していました。


その後も、
「タンカーに偽装した戦艦に突入」
「米国の宇宙軍事基地に乗り込んで内部から機能を停止させる」
といった作戦を達成していく、中学生たち。

なお、米国の国防基地に侵入した際には、米兵が「格納庫で侵入者を発見しました。侵入者はLBXを所持しています!」と発言。
米軍は、LBXを兵器と認識しているようでした。
(実際、米艦隊がLBXに壊滅させられたりします)

そして、そんなLBXを開発したのは、山野淳一郎という博士。
マスクドJと名乗ってLBXの世界大会に参加し、決勝まで進んだこともある44歳です。

ますくど

マスクドJ

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