ほそかわ春先生の70年代→80年代
前置き
ほそかわ春先生は、70年代後半~90年代前半に秋田書店・小学館・リイド社などで活動した漫画家です。
代表作は、女子プロレス漫画『キャット』(単行本全7巻)など。
連載は多く、単行本も25冊ほど出ているのですが、『漫画家人名事典』には載っていませんでした(むぅ…)
単行本の帯などによると、ほそかわ春先生のお誕生日は1953年3月ということで、ご存命なら現在71歳という世代になります。
今日の話題
ほそかわ春先生は、70年代後半には『少年チャンピオン』でギャグ漫画を描いていました。
当時の『チャンピオン』は、『ジャンプ』に先んじて200万部を突破し、少年漫画誌のトップに立ったとされる時期。
ギャグ漫画では、『マカロニほうれん荘』『がきデカ』『月とスッポン』が人気で、
ほそかわ春先生は『がきデカ』の山上たつひこ先生のアシスタントで、こういう系統の新人でした。
なので、いま「『キャット』のほそかわ春先生」というイメージで初期作を見ると、ちょっとギャップを感じます。
見比べると、けっこう面影もありますけど……。
そんなこんなで、今日は、ほそかわ春先生が『キャット』に至るまでの流れを、ざっくりと振り返ってみようと思います。
1976年(23歳)
『嘆きのブービーマン』
ほそかわ春先生は、1976年6月に『少年ジャンプ』のギャグ漫画の新人賞・赤塚賞で準入選。
当時の選評は、こんな感じでした。
やや意見が割れた印象ですが、準入選なので、基本的には高評価。
しかし、読切が少し載った程度で、ほそかわ春先生が『ジャンプ』系で活躍することはありませんでした。
『小学六年生』
『小学六年生』の1977年1月号などで、ほそかわ春先生が挿し絵を描いている記事が少しありました。
1977年(24歳)
『密林教室』
それから、『少年チャンピオン』の1977年4月15日増刊号に、『密林教室』という読切が載りました。
理科の授業中に、主人公の悪ガキがクソ教師とやり合う感じ。
こういうノリで進行するギャグ漫画でした。
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