noteで定期購読マガジンを始める審査を受けた話
3月13日にnoteを初めて、2週間。
その間に、ちょっと驚いたことといえば、こちらでしょうか。
深津貴之さんは、noteの運営会社のCXO。
ちょっと複雑なポジションですが、私の認識では、一般ユーザーの有料noteを購入するような立場ではないという感覚でした。
むしろ、ユーザーのnoteの中身をチェックするのもお仕事のうち、みたいな方ではないでしょうか。
びっくりしましたが、とにかく、ご購入ありがとうございます。
しかし、ご購入いただいたのは宗教が関係する記事。
差別的な意図はまったくないとはいえ、デリケートな話題なので、どう判断されるか心配になりましたが……。
……大丈夫そうで、よかったです。
というか、
なんかすごく推してくださいました。
「非公式推奨」(参考)みたいな扱いをしていただいたようです。
ありがとうございます、恐れ入ります。
noteの話をします
そんな感じで、今日は、この「note」の話題をさせていただきます。
noteは、2014年4月に始まったサービスです(もうすぐ6周年)。
私が最初、どういう風にnoteを知ったのかは、正直、覚えていません。
気がついたら、あったという気がします。
ただ、はじめて課金したのは2017年1月だと覚えています。
私のnote初課金
私の好きなラノベ作家に、ろくごまるに先生という方がいます。
1995年から2009年にかけて、富士見ファンタジア文庫で『封仙娘娘追宝録』を執筆。
途中、続刊が6年出なかったときは心配されましたが、無事に完結しました。
しかし、その後、商業出版で本が出なくなり、「小説家になろう」で活動を再開することになります。
いちおうの経緯は、次のような感じで……。
・2010年、GA文庫で『桐咲キセキのキセキ』というシリーズを開始。1巻を出しただけで、予定されていた2巻以降は書かれず。
・2014年、「なろう」で連載を開始。1話目を書いただけで、2話目以降は書かれず。
・2015年、「なろう」で、5日間連続更新で完結する中編を執筆。
・2016年、「カクヨム」で、「カドカワ 富士見と独占契約したけど本が出ないハートフル物語」という暴露話を執筆。バズる。
・2016年末、自分のブログで、『封仙娘娘追宝録』の新作を開始。1話目を書いただけで、2話目以降は書かれず。
・2017年、「note」で連載を開始。5話目まで書いたところで止まり、6話目以降は書かれず。
・以後、3年ほど失踪。
・2020年1月、約3年ぶりにツイート。生存を確認。
と、ファンなので、ずっと追いかけていました。
で、2017年1月にろくごまるに先生がnoteで連載を始めたので、それを読むために、私もアカウントを作ったという次第です。
自分の活動
さて、2018年2月。私は、更新の報告用に、ツイッターを始めました。
ただ、あまりアクティブではなく、1年半で80ツイートくらい。放置垢に近かったです。
そして、2019年9月。
『シスタープリンセス』の可憐ちゃんがVTuberを始めたということで、動画を作ったり、ツイートしたりしていたら、なんだか楽しくなってきて……。
「ツイッターやってます」って感じになったのは、つい最近ですね。
そんな感じで、ツイッターをエンジョイしていたところ……。
と、麻雀ライターの福地誠さんのnoteを見ました。
noteに月額制の「定期購読マガジン」があることは、「ニンジャスレイヤー」とかで、なんとなく知ってはいたのですけど……。
それを「自分に関係があること」として意識するようになったのは、このあたりがきっかけだったような気がします。
福地誠さんのしょぼくれ中年ダイアリー、月額1000円の連載、そういうのもあるのか……。みたいな。
2月19日
そして、今年。
2月14日に「ちゆ12歳」のお誕生日更新をして、なんとなく気分的に一区切りついたところで、2月19日。
急に、「定期購読マガジン」をやってみたいなと思い立ちました。
(この辺り、ちゃんと書くと長くなるので省略で……。「ちゆ12歳、定期購読マガジンはじめます」に書いたような感じです)
とにかく、更新頻度高めで率直に書くという方向にしたかったので、やるとしたら、「定期購読マガジン」という形態しかないと思いました。
それで、ちゃんと調べてみたら、「定期購読マガジン」って、始めるのに審査が必要なのですね。
審査について
定期購読マガジンの説明を見ると、こんな感じです。
・開設に際して、運営事務局による審査があります。審査の結果、開設できない場合もあります。
※審査には2週間から1ヶ月程度お時間をいただいております。
基本的に、noteはだれでも簡単に始められるのですが、「定期購読マガジン」については、例外みたいです。
なお、審査が必要な理由は、特に書かれていないようです。
まあ、「月10回更新します」と読者を募っておいて、「実際には2回しか更新しなかった」だと、詐欺ですしね。
よく分かりませんが、継続課金という形態をやるとなると、だれでもご自由に……とはいかないのかも知れません。
審査の申し込み
とにかく、次のような情報をまとめて、note運営に送ることになります。
・マガジンタイトル
・マガジンの説明
・マガジンのアピールポイント
・更新頻度
・販売価格
これは、申し込みのときに書いたものがそのまま、ちゆのマガジンのページに反映されています。
「アピールポイント」については、福地誠さんのしょぼくれ中年ダイアリーをパク…参考にさせていただきました。
こういう形で表示されることを考えると、「アピールポイント」の欄を、更新頻度と料金の説明に回すのは良い考えだなと。
そんな風に、私の定期購読マガジン観は、ある程度『しょぼくれ中年ダイアリー』が基準になっているようなところがあります。
(私の記事で1000円はないと思ったので、半額にしましたけど)
(あと、私のやつ、「マガジンの説明」の欄が冗長なので、省略されることを踏まえて書き直した方が良いですね)
続・審査の申し込み
それから、読者向けに公開する情報とは別に、「note運営が審査をするための情報」として、次のことも送信します。
・掲載していく記事の内容
・目標会員数
・サイトやブログのURL
・Facebook・Twitter・Instagramのアカウント
審査向けのアピールがあれば、ここに書けということですね。
で、書いて送るしかないのですが、この審査、形式的なものなのか、けっこう厳しいのか。
noteでの活動歴なし(noteフォロワー0人)、「実績:ちゆ12歳」という申し込みで、イケそうなのか、ダメそうなのか。
よく分からなかったので、とりあえず情報を集めました。
審査落ちの実例
すると、審査に落ちたという話が、けっこう出てきます。
こういうのは参考になります。ありがたい記事です。
・マガジンタイトル……『Enjoy!僕たちのネット生活』
・掲載していく記事の内容……「ブログ『かぜさいと』では書けなかった内容。イラストレーターやマンガ家からの寄稿でコーナーを作る」
・毎日更新、月額300円
・ブログ(月間1.5万PV)
・Twitter(フォロワー660名)
という感じに申請したところ、次のように返事が来たそうです。
現段階では、ご開設いただくことが難しいという判断になりました。
審査は、以下の内容を総合的に判断させていただいております。
・企画の新規性
・著者の独自性
・集客の見込み
うむむ…。
返信を読む限りでは、単に「約束通りに更新できるか」を見るだけの信用調査ではなさそうです。
「知名度があるから内容クソでも読者が付きそう」「実績はないけど企画は面白そう」みたいなことを、ケースバイケースで判断しとるぞ、と。
クレジットカードの審査というより、銀行融資の審査みたいな感じでしょうか。
けっこうハードルが高そうな印象を受けます。
あと、私の印象を図々しく書かせていただきますと……。
『Enjoy!僕たちのネット生活』(ブログ『かぜさいと』では書けなかった内容。イラストレーターやマンガ家からの寄稿でコーナーを作る)という申請内容を見た限りだと、何のマガジンなのか分からない気はしました。
いちおう、『かぜさいと』というブログも見てきたのですが、競馬や鉄道の話が多いものの、「じゃがいもの簡単な育て方」「危険物乙4試験・1週間で一発合格」「NHKをぶっ壊す」など、多様な話題が並んで、ターゲットがよく分かりません。
いや、私だって、他人の企画を偉そうに批評できる立場ではないのですけど……。
どんなマガジンにする予定なのか、書いた本人には分かっているのだろうけど、審査する人には情報不足で伝わらないという印象でした。
それでも、Twitterのフォロワー数などが多ければ、違う結果になるのでしょうが……。
とにかく、審査に落とされたケースの具体例ということで、参考になります。
ちなみに、この方はその後、競馬ネタに特化することでYouTubeでうまくいっているみたいで、おめでとうございます。
審査落ちの実例・その2
それから、こちらの方。
申請したマガジンタイトルが「マスコミの朝鮮半島情勢を分析・検証!」。
主にNHK、民法テレビ局の報道で盛りあがったり、突如下火になったり、ミサイルが飛んできて大騒ぎになったりする北朝鮮に関する情勢報道を分析するマガジンになります。
ううむ…。
普段は「脱奴隷」というスローガンで色々な話題に触れているようですが、定期購読マガジンでは北朝鮮にフォーカスするというセンス。
noteの中の人がどう思うか次第ですけど、「集客の見込み」を求められると、なかなか厳しそうな印象です。
ツイッターのフォロワー数は現在700人くらいということで、その700人が「マスコミの朝鮮半島情勢を分析・検証!」というテーマに強烈な関心を抱く選ばれし精鋭700人だったりすれば、話は違うのですが……。
審査落ちの実例・その3
こちらのnoteも、申請内容などが詳しく書かれていて、参考になりました。
有料記事なので、あまり内容に触れられないのですが……。
株式・債券・不動産・仮想通貨・Youtube・ブログ・アフィリエイトなど、労働以外の「資産の増やし方」を解説するマガジンという企画で、審査は残念な結果だったそうです。
なお、noteからの返信には、次のようにあったそうで、
・企画の新規性
・著者の独自性
・集客の見込み
やはり、審査に落ちた場合は、この定型文が届くみたいです。
ご本人の分析によると、資産形成に関するマガジンは少ないので、「企画の新規性」は問題なし。
しかし、フォロワー数が多くないこと(Twitterが1100人、noteが4000人くらい)を理由に、「集客の見込み」が低いと判断されたのではないか……という解釈でした。
noteのフォロワー4000人というのは多いのですが、noteの場合、新規アカウント作成時に「人気のクリエイターをフォローしましょう」と表示されるメンバーに入ってしまうと、読者でもないフォロワーが自動的に増えていき、見かけのフォロワー数が膨らんでしまう場合があります。この方もそのタイプだったみたいです。
(つまり、noteで「人気のクリエイター」認定されているのに審査は通らなかったということで、厳しいですね)
審査落ちの実例・その4
それから、こちらの方も、審査で落ちたという報告でした。
この方は、note内で、ちょっとした実績がありました。
内容は、自己ブランディングについて(たぶん)。
ちょっと私には合わなかったのですが、現時点で、「スキ」が2664個。
けっこう評判は良かったようです。
で、このヒットした記事と同じ方向性のマガジンとして申し込んだところ、審査落ち。
ご本人は、フォロワー数が原因と考えておられるようです。
申請時点で、ツイッターのフォロワー数が2000人くらい。
少なくもない数字ですが、noteとしては、「集客の見込み」が低いという判断になるのでしょうか?
ちなみに、この方のその後の活動を追ってみると……。
と、「TikTok攻略法」が4980円で販売中。
これが1週間で15万円くらい売れたそうです。
で、その実績を元に、「『TikTok攻略法を15万円売ったノウハウ』を書いたノート」が14980円で販売中。
あ、はい。
もしかしたら、こういう情報商材っぽいやつについては、審査が厳しいのかも知れません。
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