寺山修司先生、周富徳さん、富野監督、北方謙三先生の人生相談
大変申し訳ございません。
今月、更新ペースを保てなかったため、過去に雑誌に書いた記事の再掲載をさせていただきます。
以下は、2005年6月の『二次元ドリームマガジン』vol.23に書いた文章の再掲載となります。
島本和彦先生の人生相談
人生相談には、回答者の性格が出ます。
たとえば、『炎の転校生』の熱血漫画家・島本和彦先生の「逆境人生相談」なら、「パソコン通信にハマってしまい先月は通信費に3万円かかってしまいました」という相談に、「4万よけいにかせげ!! 1万もうくぞ!!」と熱血回答します。
寺山修司先生の人生相談
一方、寺山修司先生の『寺山修司から高校生へ』を読むと……。
読者の「あなたは高校生ですか。高校生でないかぎり、高校生のことはわからないはずだ」という屁理屈を受けて、
「『高校生』などという抽象物はどこにもいないのであり(中略)ぼくらはベトナム人じゃなくてもベトナム問題について考えることが必要な時代を生きているのである」
と真正面から返球します。
「ぼくは今を大切に生きるか、明日を大切に生きるかで悩んでいます」という若さダダ漏れの悩みには、「きみはラジオ体操とマラソンでもやって、少し思想を鍛え直せ!」と説教。
「この世の中で、私ほど醜くて、私ほど愚かな人間がほかに存在しているものでしょうか」という高校生には、「一度、友だちの前で、はだかになってみるとか、『太陽がいっぱい!』と叫んでみるとか、誰かを愛してみるとかしてください」という三択を投げかけました。
周富徳さんの人生相談
また、『周富徳の中華人生相談』は、世の女性が大好きな「恋愛相談」と「料理レシピ」を無理矢理ドッキングさせた凄い内容です。
たとえば、好きな男がオカマかも知れなくて困っているという相談者には、周富徳さんが「ボクの中華診断によると、彼はたぶんオカマだね」と何の根拠もなく言い放ちます。
そして、「彼が本当にオカマかどうかを見抜かなくちゃいけないな。そのためには、スタミナ色仕掛け作戦だ」と、オカマを奮い立たせる料理『XO蒜芯炒牛柳』のレシピを紹介するのでした。
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