「いくぜ!!」とかで終わる最終回
前置き
『週刊少年ジャンプ』に連載していた『魔々勇々』が、全29話で終わってしまいました。
連載最終回の、最後の台詞は「いくぞ!!!」。
「単行本に続く構成」とのことで、連載のまとめ方は良かったのですが……。
できれば、もっと長く読みたかったです。
「おれたた」について
現状、打ち切りフレーズのテンプレといえば、「俺たちの戦いはこれからだ」のイメージが強いです。
一言一句その通りではなく、「戦いは始まったばかりだ」だったり、「本当の冒険はこれからだ」だったりするのですが……。
現在では、こういうのが「あるある」だと広く認識されております。
今期アニメでもギャグっぽく使われているのを見かけて、
もはや、ネタ的に使われることの方が多いような気がします。
(普通に使っているのを、まったく見ないわけでもないのですが……)
「戦いはこれからだ」のネタ化について
90年代前半の『ジャンプ』でも、色々な戦いがこれからになっていました。
1994年の『地獄戦士魔王』が、それを「あるあるネタ」にしています。
その12週後の『まんゆうき』の最終回でも「戦いはこれからだ!!」をネタっぽく使いました。
ソードマスターヤマト
そして、2003年には『月刊少年ジャンプ』に「ソードマスターヤマト」が掲載。
これが00年代後半に広く知られるようになって、「奴は四天王の中でも最弱」などの「あるあるネタ」を周知させたように思います。
銀魂
そして、2008年に『銀魂』が「打ち切り漫画あるある」的なネタで「俺達の戦いはこれからだ」を使用。
それが2009年にアニメでも放送されました。
と、そんな感じの出来事があって……。
00年後半に、「ソードマスターヤマト」や「銀魂」の影響から、「奴は四天王の中でも最弱」や「俺たちの戦いはこれからだ」が、この種の「あるある」のテンプレと広く認知されるようになったような気がしております。
まあ、2020年の『ミタマセキュ霊ティ』では「戦いは始まったばかりだ」の方でネタにしていたり……。
「始まったばかり」系も、やはりよく見かけます。
「いくぞ!!」に注目したい
と、こういう話題では、「戦いはこれからだ」「始まったばかりだ」がクローズアップされがちです。
一方、『魔々勇々』みたいな「いくぞ」というフレーズは、そこまで注目されないのですが……。
実は、ソードマスターヤマトは「戦いはこれからだ」ではなく、「いくぞオオオ!」と叫んでいたりします。
そんな感じで、あまり注目されない打ち切り漫画の「いくぞ」系ラストについて考えていく一歩目を、今回踏み出してみたいと思います。
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