一年ぶりの東京国立博物館
やまと絵展も大包平も12/3までだと知り、ギリギリで駆けつけました。
高速バスだと朝6時位についてしまうので神田明神と浅草寺にお参り、天気が良いので朝日が目にしみ、読経の声も響く中旅の安全をお祈りしました。
その後ゆっくり歩いて上野公園に着くとすでに10メートルぐらいの列になっていました
それでもほぼ会館同時に入館、ワクワクしながらやまと絵展の会場へと入ります
事前にツイッターで充実した展示と聞いていたので音声ガイドも借ります
まずは唐絵の中にやまと絵要素が出てきた頃の作品から日月山水図 潅頂儀式で使われていたものと見られるそうで、正直私の目にはふつうの仏画にも見えましたが山の表現が柔らかいと言われれば確かにそう見えます
とにかく人の列が多いうえに平日に行くような人たちの集まりですから熱気もあります 押し合いつつもあまり誰も気にしません
大型の屏風が続きます
そして平安時代にやまと絵が確立します 明らかにここからはやまと絵だとひと目でわかります
権記、御堂関白記、小右記が3つ並んでお出まし
凄い これを並べてみることがあるとは 同じ日付で共通の出来事が記録されており、儀式で使う屏風の和歌を公卿たちが選定し、行成が揮毫した一連の流れがわかりました
葦手 やまと絵の中でもかなり重要な要素であることが展示全体からも見て取れます
もともと存在は知っていたし、きものの柄なんかにも使われているイメージがありました 最初期の葦手は本当に水辺の葦とか水鳥といった絵のような字のようなもので、これは確かに仮名が発達しないと出てこないだろうなと思いました
四大絵巻 源氏物語絵巻は夕霧の、便覧でおなじみのあのシーン 実物を見るまで雲居の雁が来ているのが薄物で腕が透けて見えているのに気づきませんでした
病草子 餓鬼草子
これが凄かった 出産シーンに餓鬼がいるなんて思わず、どういうことかと見つめました まさにお母さんの股から生まれてきたその瞬間で、まわりは無事生まれたと浮かれ気分なのに横に餓鬼がいる 胞衣を狙っているのかはたまた赤子を…?何にせよ怖い
病草子では有名な太りすぎた女の人を見られて感動
別の絵巻で馬の病気を治すのに長けた人たちの絵巻もあって、こんなのあったのかと楽しく見ました