「本当の自分」がわかる心理学〜すべての悩みを解決する鍵は自分の中にある〜を読んでのアウトプット
POSIWILL CAREERを受講した際にトレーナーの方が読書ワークとして紹介していただいた本を読んで、本の内容を要約して自分なりにまとめて感じたことをここでアウトプットしていこうと思います。
第1章 「今の自分」を生み出したのは子供時代の経験
・子供時代に刷り込まれた事柄は、性格と自己価値観にとても大きな影響を与え、心理学では影響を受けた人格部分を「内なる子ども」と呼ぶ
・内なる子どもは無意識の中の中核部分であり、悩みや争いの多くは内なる子ども同士の争い
・小さい頃のネガティブな刷り込みの方が内なる子どもがいろいろな対策をとるため、大人になってから大きな影響を及ぼす
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人を信じれなくなったり、大きな決断を避けるなど無意識に自分自身に制限をかけて自分の成長と他者との関係を妨害する
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そうして「今の自分」が出来上がる
第2章 心の中には「子ども時代の自分」と「大人の自分」がいる
心の中は
「子どもの人格である部分(内なる子ども)」
の無意識レベルと
「大人の人格である部分(思考力と理解力を備えた知力)」
の顕在意識に分かれる
第3章 誰の心にも、陽気な「日向子」と傷ついてる「影子」がいる
・私たちが心の中のどの感情を意識するのかしないのかは無意識の中にある「信念」に影響を強く受ける。信念とは心の奥深くに根ざしている確信で自分自身と人間関係に対する考え方
・ネガティブな信念を持つと怒りや悲しみなどの心身に負担のかかる感情を抱え、その感情をうまく処理したり全く感じないようにするために自己防衛戦略をとるようになる
影子…自己価値感の傷ついた不安定な部分の喩え
日向子…自己価値感の健全な部分の喩え
繰り返し問題を起こすのは影子
第5章 自分を振り返らないと、どうなる?
・内省することにより自分の感情や考えに向き合えるため、自分自身の問題解決や他社とうまく付き合っていけるようになる
第6章 心が求めるものは歳を重ねても変わらない
・基本的欲求がストレスや苦しみ、怒り、不安を感じるときに関係している
第7章 四つの心理的な基本的欲求
基本的欲求の種類は四つある
結びつき欲求
繋がりたい、属したい、関わりたいという欲求
この欲求が満たされないと大人になってから他者との密接な結びつきを
避けたり、繰り返し壊したりパートナーに依存したりする
自由欲求
自由に探り、何かを発見したいという欲求
親に厳しく行動を制限されながら育つと大人になってから、主体性がな
く自分の能力を信じれなくなり自分の行動に制限をかけるようになる
快感欲求
食事やスポーツ、映画や買い物などで認知される感覚
厳しく制限されると大人になってから脅迫行為をする恐れや、だらしな
くなったり自らの快感欲求に溺れたりするようになる
承認欲求
自分のことを認めてもらいたいという欲求
自己価値観が不安定な人は、物事を決定する際に他者からの承認を多く
必要とする
・養育者は子どもを映す鏡であって、その行動によって子どもは自分が大丈夫なのか、そうでないのかを知り、養育者の行動によって自己価値観を育んでいく
例) 母親が子どもに微笑みかけたら「ママは私の存在を喜んでいる」と思う
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人間は他者という眼鏡を通して自分の価値を知るようにできている
第8章 子ども時代の経験が「今の自分」にもたらす影響
・子どもは、自分の基本的欲求をわかってもらおうと懸命になり、親に気に入られるようにあらゆることをするが、愛情が薄い親の元で育つと親とうまくやっていくためには自分の欲求を抑えるしかないと思うようになる
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自分の感情にきちんと向き合えず、怒りの感情やそれに伴って適切な方法で自己主張することを学べなくなる
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そうして親に支配されていた経験の掘り込みの眼鏡を通して
他者のことを「支配的で自分よりも大きな存在だ」と思い込んでしまう
第11章 多くの人が「心のプログラム」にまったく気づけない
・人は、理性にもとづいて考えた事柄よりも、子どものころに親と経験した事柄のほうが真実に近いと思いやすい
第14章 自分の「影子」を知る
・怒りは、人間にとって重要である生理的あるいは心理的な基本的欲求の充足が妨げられたときに、必ず生じる感情
・感情は、状況を推測し評価するために必要になってくる。そのため感情はその事柄が私たちにとって重要であるか、そうじゃないかを知らせてくれる
・自分の感情に向き合わない人は、自分の欲求にも向き合えなくなる
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そのような人は、感情を重要視して決断を下すことが求められている場面でも論理的な考えにとらわれ、その事柄の利益と損失を考えることに必死になり、自分の感情に向き合っていない
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頭で考えるだけでなく、自分の感情に向き合っていくことで自分がどうしたいのかが見えてくる
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自分が本当に望む事柄は、自分が心地よく感じられる事柄
自分の内面を感じる練習法
①1日のうちに何度か「私は今、どう感じている?」と自問し、自分の内面に注意を向け、胸やお腹などに生じる身体感覚を探っていく
②くすぐったい、つっぱる、締め付けられるなどその感覚にぴったり合う「感情を表す言葉」は何か感じとってみる
(不安、悲しみ、恥ずかしさ、怒り、喜び、愛、安堵感など)
自分の感情を無意識のうちに抑えてしまっているときには、呼吸が浅くなっている
第15「影子」の傷を感じないようにするための防衛戦略
完璧主義
・「私は十分ではない」という信念の防衛戦略
完璧主義者は、つねに自分に要求を課して、その要求に向かって走っている。
客観的には成功しているのに心の奥底では自分自身に対する不信感を抱き、実際には自分自身に決して満足していない人がたくさんいる。
・物事を完璧に行おうとするのは、ほとんどの場合、そのことにすべての情熱を捧げたいからではなく、潜在意識下でミスをしたり認めてもらえなかったりすることに不安を感じているから。
過ちや失敗は自分が不十分であることの証になるため、深い羞恥心を生じさせ、すべてのことを正確に行おうと必死になる
・承認中毒である人は、認められるためにあらゆる行動を起こし、その結果、自分の本当の願望がわからなくなり、ときには自分自身の道徳的価値さえも見失ってしまう
この防衛戦略の価値とアドバイス
・力と勤勉さ、自律心が十分に備わっており、精神的強さがある
ハーモニー志向
・「私は独りきり!」という信念の防衛戦略
「周りの人との密接な関係を絶対に壊してはいけない」と思い、常に周りに合わせ、調和を気にする
・ハーモニーを保とうと一生懸命になっている人は、周りの人の期待にできる限り応えたいと思っている
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周りの人に合わせるために自分の願望と感情を抑える
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特に自分の意思を強く後押しする怒りや攻撃性を反射的に抑えている
怒りではなく、悲しみで反応する
・調和を保つために自分の願望を抑えることを訓練していると、自分の願望がよくわからなくなっていく
・ハーモニー中毒者になってしまうと、周りの人に不快な印象を与えることをひどく恐れるようになり、それゆえ衝突することに臆病になってしまう。その結果、自分が感じていること、考えていること、したいことを正直に言わないことが多くなる。
この防衛戦略の価値とアドバイス
・感じの良い、親切な人だと思われる
・素晴らしいチームワーカー
・安心してもっと自分をさらけ出してもいい
抑圧
ある事柄を無意識の中に閉じ込めて意識しないようにすること。すべての防衛戦略の基礎(防衛戦略の目的は認めたくない、感じたくないと思う事柄を意識しないようにするため)
・私たちが抑圧するのは、不安や悲しみ、寄る辺なさなど不快な感情を生じさせる現実だけ
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悲惨な子ども時代を過ごした人の大半は、わずかな経験しか思い出せない
投影
自分自信の欲求や感情といった眼鏡を通して、他者を認識すること。不安や劣等感を抱いている人がその感情の眼鏡を通して相手のことを見ると、相手が自分よりも強く優れている存在に見えてくる。
例)自分自身がケチで欲深くなると、他人もケチで欲深いはずと思ってしま
う
コントロール志向
安全と感じられる生活を送るために自分自身と周囲をコントロールしたがる。完璧主義はコントロール志向のバリエーションでもある。
・完璧主義者と同様、無駄に力を使い果たしてしまう傾向にあり、コントロールできなくなってしまうのではないかという不安から他者に仕事を任せることができない
・コントロール欲求が強い人の中には、自分自身を最善の状態にしようとするだけでなく、自分のパートナーや家族についても厳しく管理しようとする
子どものままでいようとする
大人になっても子どものままでいようとして、重要な決断の際にも親やパートナーの同意が必要だと思っている。自分の人生を自分でつくりあげていく勇気がない。
・親やパートナーの基準や望みに従うことで、自分の責任をそれらの人や場合によっては運命に転嫁している。我が道を行ったら、親やパートナーをガッカリさせ、自分の無能をさらけ出すことになってしまうのではないかと恐れている
・欲求不満耐性が低い人にとっては、自分を守ってくれる人から「あなたはこうすべきうだ」と言ってもらうほうが安全だと考えている
この防衛戦略に対するアドバイス
・自分の人生を幸せにする責任は自分にあり、親の幸せの責任は親にある
・周りの人の期待に応えるために存在しているのではない
・自分自身が下した決定であれば、どのようなものでも自分を一歩前進させる
逃避・退却・回避
・「退却(自分の周囲に壁をつくる)」の防衛戦略を使う人は「人と関わるより独りでいるほうが安全」という信念を抱えている。
独りでいると安全であると感じるだけでなく、自由であると感じる。なぜなら、独りでいるときだけ、自由に決定したり行動したりしてもいいと思っているから。他者が近くにいる限り、自分は他者からの期待に応えなければならないと子どもの時代からのプログラムが始動してしまう
・他者の感情のゆれと気分を、自分の心の中に思いっきり受け入れてしまい、それらの責任が自分にあると感じてしまうため心のアンテナがずっと受信状態で人付き合いが大きなストレスになる
この防衛戦略のアドバイス
・自己主張したり抵抗してもいいということを影子に理解させることで、人と接しているときにもっとのびのびとして自信を持てるようになる
隠ぺい・偽装・嘘つき
ルールにのっとった役割を演じ、仮面をかぶって完全に身を隠してしまっている。人付き合いにおいてしょっちゅう「自分に覆いをかける必要がある」と思っている
・本来の自分のままでいる自信がなく、周りの人に拒絶され攻撃されるのではないかとひどく恐れている。ただ、外見からそうした不安を抱えているようには見えない。
・隠ぺいや偽装の防衛戦略には、ハーモニー志向と完璧主義に共通する要素がたくさんある
・役割を演じながら行動している人は自分に正直でいることがない。
自分に正直でいるためには、そのように自分を守るのではなく、自分の願望と考えを大事にし、それらに責任を持つ必要がある
この防衛戦略の価値とアドバイス
・適応力と自制心が十分に備わっている
・自分自身と自分の考え、願望に対する責任をもっと持ち、それらを主張するように練習してみる
16章 「影子」の傷を癒す
・影子のネガティブな信念と感情は、単に子どもの頃の掘り込みから生じたものに過ぎず、真実ではない
・影子の目線から感じて行動している自分に毎回気づくことが必要(セルフマネジメント)
・「自分を受け入れること」こそがリラックスとさらなる成長の前提条件になる
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自分の全てを良いと思うということではなく、今の自分に対してネガティブな感情もポジティブな感情も「そうだよね」と肯定してあげる
・「自分を受け入れる」ということは自分の限界も認めるということ
・ハーモニー志向で自分の影子の不安をなくそうとする人は、自分と周りの人との間に境界線を引くことができず、他者の感情や期待に対して過剰に共感してしまう
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自分が本当は何がしたいのか、自分にとってなにが重要なのかもっと感じ取れるように練習して、他者との間に境界線を引くことを学んでいく必要がある
17章 自分の「日向子」を見つけ出す
・日向子には「ここ」と「今」に没頭する能力が備わっている
自分自身のことを深く考えずに、ありのままの自分でいたいと考えている
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自分と他の子を比べたり、他の子からどのように見られているかも考えていない
・多くの場合、自分の感情と気分は外的要素によって引き起こされたと解釈するが、そうすると、自分の問題と自分の気分の責任を他者や運命に負わせることになる
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実際に、私たちの気分と決定に対する責任は自分にある
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自分が思う以上に感情や思考、気分、行動には自由裁量の余地があり、それらを形づくる能力も備わっている
・他者が変わることや自然と何かが起こることを待つのではなく、自分の人生に自分自身が踏み込み、変えたいと思うことを変えていこう
・「自分の行動が役に立っていて意味がある」と感じると、心の奥深くから幸せな気分になれるため、常に自分の行動に意味を見出そうとしている
・自分自身を不安定に感じいている人ほど、他者の言葉や行動の中に自分に対する批判や拒否が含まれているとすぐに解釈してしまいがち
・自分の言葉や行動が相手にどのような感情を引き起こすのか正確に推測できない
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適切なタイミングで、自分の心の内を相手に率直に語ることが大事
・「退却」の防衛戦略を使っていることに気づいたら「私がしようとしている、もしくはしないようにしていることは意味があることなのか?」と何度も自問してみる
・幸福とは訓練によって得られるものであり、人生に対する考え方に大きく左右されるもの
18章 「本当の自分」が心地よくいられるための黄金戦略ー基本編ー
黄金戦略
できる限り防衛戦略を使わなくても済むようにする、または自分をもっと
好きになるようにするための戦略
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本当の自分を受け入れれば受け入れるほど、本当の自分でいるときに心地
よく感じ、他者と一緒にいるときも心地よく感じるようになる
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この世界に満足するために重要なのは自分を優秀にすることではなく、自
分を受け入れて適切な方法で自己主張していくこと
・人生のほぼすべては、人間関係によって決まる
・防衛戦略を使うことで、本当の自分ではなくなってしまう。もしくは部分的にしか本当の自分ではなくなってしまう
・完璧ではないからこそ、好感を持たれる
・他者との付き合いがうまくいっていないのは、自分自身とうまく向き合えていないから
・影子の見地から物事を見て行動しているときには、それを示唆する感情が現れている
・自分が意識した部分しか変えられない
・影子と一体化している人は、自己価値感がゆらぎやすく、他者のことを悪く見る傾向がある
・調和を非常に好む人は、衝突をさける性質だけでなく、衝突をときどき認識しない性質を持っている
・自分の才能に限界があることを認めなければ、自分の能力に満足することも決してない
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ありのままの自分を認めることを恐れているよりも、ありのままの自分を認めるほうが、自分の目標と行動を最終的にはるかに満足できるものにしていきことができる
・人間は協力し合うようにつくられており、与えることで幸せになれる
・自分自身と他者の「不十分さ」に対して、できる限り寛容になろう。攻撃と心の狭さは自分自身を痛めつけて気分を下げ、人間関係をストレスフルなものにしてしまう
・好意を表す=周りの人を褒めること
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自分を褒めることとあらゆるものに感謝することによって自分自身に承認を与えると、今度はそれを他者に与えられるようになる
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与えるものが多ければ多いほど得るものも多くなる。そうすると自分自身の気分と人間関係がものすごくよくなることに気づく
19章 具体的な黄金戦略
・自分が完璧主義の防衛戦略を使っているとしたら、自分が他者からどう思われているのかを考え過ぎていて、本当に意味のあることについてあまり考えていない
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「どのような動機から完璧になろうとしているのか?」
「その動機になっていることだけが自分にとって本当に重要なこと?」
自分自身に問うことで完璧主義を相対化して、影子に何度も
「君は、ありのままで十分なんだよ。ミスをしてもいいんだよ」と言ってあげる
・完璧主義の人はしょっちゅうストレスを感じているが、そのストレスは自分自身を苦しめるだけでなく、人間関係もうまくいかなくなる
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自分自身に課した高い要求のために、身近な人にも極端に厳しく接していないかよく考えてみよう
・必死に成功を目指して行動するのではなく、自分にとって何が正しいのかを問いながら行動するほうがすばらしいこと
・ハーモニー志向を身につけた人は、すべての人を満足させたいと思っている
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周りの人の願望や欲求と自分のそれとの間に境界線をはっきり引くことができず、周りの人のっ気分の良し悪しは自分にかかっていると感じている
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相手の願望ばかり気にして自分の願望を後回しにしている。その一方で自分の願望も相手に叶えてもらえると期待している
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相手にわかってもらえないとすぐに侮辱されたと感じて、相手が支配者に見えてくる
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ハーモニー志向者はすべてのことを正しく行って誰も傷つけないようにしようとしてしていますが、本心では相手のことをそれほど大切に思っているわけではなく、相手に影子が拒絶されることに不安を抱いているから
・「みんなのあなた」でいる必要はなく、それよりも自分にとって重要な事柄や「大切な価値」に関わることであれば、意志をもっと強く持って異論を唱えるほうが有意義
・自分の意見を主張すると相手からあまり感じがよくない人と思われることがあるが、みんなに気に入られるようにするのは不可能
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重要なのは、気に入られるようにすることではなく、あなたの「大切な価値」に沿って正しく行動すること
・自分の行動に相手がどう対応するかは相手次第であって、その結果は自分の責任でない
・ハーモニー志向者が人間関係を自らの力で積極的につくりあげていこうとしないのは、衝突をできるだけ避けたいと思っているから
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「人との関わり合いの中では、自分が我慢しなければならない」という影子の幻想にとらわれて、「自分の力で人間関係を変えることができる」と思えなくなっている。
行動を起こすというよりも他者の行動に”応えている”という感じ
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それに慣れると適切に自己主張できなくなってしまう
・衝突をできるだけ避けたいと思っているは、そうした気持ちをしばしば「受動抵抗」で表す。例えば、言われたことをわざとやらなかったり、他のことをしてごまかしたり、連絡を取るのをやめたりする。
・本当の失敗とは、機械を逃すことであり、つまり「やってみないこと」と「依存したままでいること」だけ
・趣味を持ったり興味があることを追い求めたりするのは、自分の幸せに対してきちんと責任を持っているということ
・自分の自由を守りながら他者とうまく付き合っていくための前提条件は「自分自身の味方になること」
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重要なのはありのままの自分を温かく迎え入れるということ
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