20代で得た知見を読んでのアウトプット
この本の内容
この本の著者であるFさんは、人生は出会った言葉や預金額、結婚などで決まるとは思っていない。
恋人がふとした瞬間に吐き捨てた台詞、なんの救いもない都会の景色、雨のように己の全身を貫いた言葉にならない気づき。
「20代の人生は、忘れがたい断片にいくつ出会い、心を動かされたかで決まる」
そういったもので人生は決定されたように思うとFさんは話している。
その断片を「20代で得た知見」と名付けて、Fさん自身の断片と、いろいろな方々の断片を収録したものだ。
読んでみての感想
この本を知ったのは、Tik Tokというアプリで動画を見ていた際に流れてきて
「好意は早く伝えた方がいい。だってすぐ消えてなくなる」
「欲しい物は、すぐ買った方がいい。物欲にも賞味期限がある」
という言葉を聞いてなんか自分の中でその言葉が響いて、面白そうな本だなと思ったから読むことにした。
読む前のこの本の印象は、Fさんが得た知見をもとに、20代でしておいたほうがいいことや、こう生きれば20代を有意義に過ごせるよといった教訓的なことがかかれているのかなと思った。
でも、Fさんの断片とそのときFさんが思ったこと、Fさんが聞いた断片がかかれているだけで、ああしろこうしろとはかかれていなかった。
というより、それを教訓ととるかとらないかは人それぞれだと思う。
たくさんの断片が収録されているため、世の中にはいろいろな考えの人がいるなと改めて感じた。それと同時にそんな考え方もあるのかと自分の思考では考えられなかったことなども知ることができて面白かった。
しかし、自分には難しい表現や知らなかった言葉などがでてきて、今の私には少し難しい本だと感じた。
著者であるFさんは、ユーモアがある方だな思った。
それは、難しい単語はでてくるものの、文章が堅苦しくなくてクスっと笑えるような文面もあったから。
なんだかいいなと思った言葉たち
●「欲しい物は、すぐ買った方がいい。物欲にも賞味期限がある」
少し前までの私は、たぶんこの言葉を読んでも
「すぐ買わずに必要かどうか考えて、本当に必要だと思えば買った方がいい。考えている途中で物欲の賞味期限がきれるのであれば、そこまでの物欲だったんだ。衝動的に買って、後で無駄遣いだったと後悔しない方がいい」
と感じていたと思う。
私は倹約家な方だ。高価なものを買うときほど必ず本当に必要か考えてから買うようにしていた。物を買う時だけではなく、なにかしたいと思った時も行動するより先に考えていた。考えてから、お金がなくなるから…とやらなかったことも多々ある。
毎月必ず貯金していたし、貯金がどんどん貯まっていくのが嬉しい反面、貯まれば貯まるほど減らしたくないという思いが強くて無駄遣いしないようにと必死になっていた。
たしかにお金は大事だと思うし、衝動買いばかりしていて貯金が0なんてことは考えただけで怖い。
でも、昔の私はお金にシビアになりすぎていたと最近感じる。
今の私は夢中になれる趣味もなければ、やりたいこともない。
それは今までお金を理由に、その時買いたいと思ったものを買わなかったりやりたいと思ったことを我慢したせいだと思っている。
その時欲しいと思ったものを買っていれば、それがきっかけで何かに夢中になっていたかもしれない。
その時やりたいと思っていたことをやっていたら、それにハマってどんどん好きなり、熱中できることができたかもしれない。
そうたら今の人生もっと楽しくて充実したものになっていたかもしれない。
そう考えたら、その時その時の気持ちを大切にしようと思った。
買いたいときに買う。やりたいと思ったときに考える前に行動してみる。
物欲や気持ちの賞味期限がきれたときにお金は残るけど、将来の可能性を失っていると考えたらお金なんて安いもんだと思うようになった。
だからこの言葉は、自分の中で結構響く
●「背伸びした自分を好かれたって、もはや仕方ない。遠慮したって、いつまでも埒が明かない」
私は人と接する時、嫌われないようにしようと人を接するため気疲れするタイプだ。
でもこの言葉を読んで少し気持ちが楽になった。
背伸びした自分を好かれるより、本当の自分を好きになってもらった方が嬉しい。
●「いつかは来ない」
「どんなに不完全でも、不完全のまま動くしかなかった」
「事前完璧主義に陥ると一歩も動けなくなるもの」
「いつか海外に行ってみたいと結構前から言っている。
英語を勉強して少しでも英語を話せるようになってからだとか
休みがつくれないからだとか言い訳を言って結局行けていない。
「いつかは来ない」この言葉を思い出しながら思ったことはすぐ行動する。
そのほうが人生に後悔が残らないと思った。
●「世界を中心としない。己を中心とする。過剰で素直。これが最も楽な生き方です」
わたしは自分の言動で周りはどう思うかなど考えてしまい、自分が世界の中心と思ったことはない。
たしかに周りのことなんて気にしなかったら楽なんだろうとは思うが、自己中心になりすぎないように自分を出していく。その調整も難しいなと思う。
●「これまで敗れたあらゆる夢や目標の中に、己が本当になしとげたいことは一貫して変わらず、そこにある。あり続ける」
私は小さい頃の夢を覚えていない。小学校などの卒業文集などに書いてある「将来の夢」の欄には、友達のマネをして書いた夢を書いてある。なぜマネして書いたのかというと、自分の気持ちを正直に書くことで他人にどう思われるかが怖かったのだと思う。または本当に夢がなかったか…。
これからは自分がやりたい、なりたいと思った気持ちに正直になって向き合っていこうと思う。そしてその共通点を見つけて自分が本当になしとげたいことはなんなのか?と考えてみるのもいいと思う。
●「ずっと好きでいることは誰にもできないように、ずっと好きでいてもらうことも誰にもできない」
ずっと好きでいることは難しいと前から思っていたが、その逆は考えたことがなかった。自分のことを好きでいてもらいた、嫌われたくないと思いますがそれがずっと続く方が難しいと考えればそんなに人に気を遣わなくていいのかなと思った。
●「本質的に向いてないこと、好きでもないことを突き詰めるほど人生は長くない」
20歳を超えてから1年があっという間に過ぎるようになった。最近は身近な人の死をきっかけに人生って長くないしいつ終わるかもわからないなと思う。そんな中で、嫌だと思うことを無理にしているのは非常にもったいないなと思う。
●「大切なのは己で定めた基準、ただひとつ。勝手を言う人様の基準ではないのです」
私は人の意見に流されやすいが、人の意見を聞いて行動して最終的に後悔するのは自分。その意見をいった人じゃない。その人の意見を聞いた自分に責任がある。人の意見に流されて後悔するより、後悔するなら自分の決めたことにをして後悔するほうがいいと思った。
●「それが無駄かを決めるのはいまの自分ではなく、未来の自分」
今やりたいこと、ほしいものがあるときは考える前に行動しようと思った。
やってみてどうだったか、買ってみてどうだったか決めるのはたしかに未来の自分だ。やる前から無駄かどうかなんてわからないな。
●「なにかを「嫌いだ」「下手だ」と気づくことは才能です。もっと言えば「どうしてこの人はこんな簡単なことができないんだろう」と思うことはあなたの得意分野である」
自分には他人より長けたところなんてない、誰もがすごい!と思うような内容じゃないと長けていると言えないと思っていたけど、すごい!と思われるようなことじゃなくてもいいんだと思うようになった。また自分ではすごいと思わなくても他の人からするとすごいと思われているかもしれない。本当に自分の得意な事は自分じゃ気づかないと思う。
これからは、日々の中でなににイラついたか、なぜイラついたのかなど自分のことを振り返って得意分野など見てけて行きたい。
●「大人になると、どうすれば傷つかずに済むか、そんな計算ばかり上手くなる」
大人になればなるほど、過去の経験から過ちを犯さないように器用に立ち回るようになる。私も実際、嫌な経験をした時ほど記憶に残っていてそれを繰り返さないために人と接する時に考えながら話していると思う。これを言ったら嫌われそうだな…黙っとこうとか、どんなときも明るく人と接しないと嫌われる…とか。そんなことを考えながら人と話しているから気疲れしやすいんだと感じる。
●「年上が魅力的に見えるのは単に自分に知識と余裕が抜けているからに過ぎない」
私は今までに同い年の人しか付き合ったことがないけど、猛烈に年上と付き合いたいと思っていた時期が高校3年から社会人2年目くらいまで。その頃は、年上は自分より大人に見えて頼りになって助けてくれる存在だと思っていた。でも、年上でも頼りない人だったり人としてどうなの?と思う行動をする人だったりいろんな人がいることを知り、年上じゃなくてもいいやと思うようになった。もし年上っていいなと思うようになったらこの言葉を思い出したい。
●「なにを言っても、なにをやっても、槍は飛んでくる。ですので我々が言うべき台詞はたった一つです。うるせぇ。黙ってろ。私は私の好きなように生きる。おまえもおまえの好きなように生きて死ね。
なにか行動したとき、100人中100人がいいね!って言ってくれるわけはない。絶対何人かは批判するんだろう。そう考えると、いちいち他人の言葉を鵜呑みにしていたら埒があかんなと思う。自分がいいと思ったならやればいいじゃん!って。それをどんな時でも、どんなことでも行動する人は自分軸がしっかりしているんだと思う。
●「正しい選択も、謝った選択も、私たちにはない。だからどちらを選んでも、同じである。導かれた結果すべてを強く受け入れることで初めて楽になる」
なにかを選択するとき私はすぐに選択できない。本当にこっちでいいんだろうか?こうなってしまったらどうしよう…など考えて選択がおろそかになる。でもこの言葉のとおり正しい選択なんてないのかなと思った。いつも選ばいような方を選んでも新しい経験をするかもしれないし、後悔してそこから学べることがあるかもしれない。すごく後悔しても過去には戻れないし、結果をすぐに受け入れてしまった方が確かに気持ちは楽になるのかもしれない。
●「話したいことを話したい言葉でそのまま話せる相手が友人だ」
この言葉を受けて私にはこの定義に沿った友人がいるだろうか?と考えたところ、旦那と(友人といっていいのかわからないけど…)高校時代の友人と幼馴染の友人…1人以上はいるから、気を使わない友人がいることが嬉しいと思った。気を遣わない友人がいることは結構大きい。そんな友人をこれからも大事にしていきたいと思った。
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