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ニコン、フルサイズ高画素機、ISO感度はどこまで上げられるのか?新旧D850とD800Eで比較検証した

今回は、ISO感度と画質について。

画質とISO感度の関係を作例をもとに検証した。

同時に、カメラが新しくなって画質は、どのように変化したのか、新旧D800EとD850の二機種で、ISOと画質の関係を検証した。



野鳥、動物などの被写体、体表面の細かな、羽毛や毛の、その質感、つややかさをクッキリと出したいもの。



動き回る動物や野鳥の生き生きとした瞬間を切り取るために、なるべく速いシャッターで撮影したいもの。
それは被写体全般に言える事でもある。

デジタルの進化で、以前では考えられなかったような高いISO感度で、撮影が可能になった昨今。
果たしてISO感度を上げて撮影すると、どれほど画質に影響し、実用に耐えられる写真が撮れるのか?

そして、最良のISO感度設定はどの程度のものなのか?今回は野鳥を被写体に検証した。



筆者の紹介

筆者は、現在、アフリカ、ケニア共和国でカメラマンとして活動している。
主に日本向けテレビの番組向けのVTRの撮影、現地のイベントや、コマーシャル向けの写真撮影、動画撮影を行っている。
特に野鳥や野生動物などの撮影が好きで、普段から身近な野鳥などの撮影を行っている。撮影させてもらった主なものではNHKの「ダーウィンが来た!」や「ワイルドライフ」がある。


初めての有料記事

今回、作例写真をふんだんに使用、他では得られないような独自の情報も含めているので、記事を有料にさせていただいた。
価格は300円
ぜひとも、記事のお礼に、コーヒー一杯ご馳走してくれる気持ちで記事を読んでいただければ幸いだ。


出来るだけ速いシャッター速度で撮影したい野鳥や野生動物


野鳥や野生動物が活発に活動するのは早朝や夕方が多く、また活動場所が森の中だったりと、その撮影条件は薄暗いことが多い被写体でもある。

そんな光的に厳しい条件下でも、シャープに美しい写真を撮るためシャッター速度は上げたいもの。

まずレンズを明るいものに変えれば、それだけシャッター速度は速く設定出来る。

例えば、F5.6のレンズで 1/60秒で撮れる条件であれば F2.8のレンズに交換すれば 1/250秒で撮影出来るという事になる。


しかしながら、明るいレンズは大きく重く値段も高い。
カメラレンズを持ち歩くのも大変だ。

機材を変えずとも、現在の機材でお手軽にシャッター速度を速くできる方法が、ISO感度の設定だ。

弊害として、ISO感度を上げると画質が落ちる事が知られている。

ISO感度を上げると画質が落ちる

ISO感度を上げれば写真のシャドー部からハイライト部までの幅、ダイナミックレンジは狭まり、ノイズが増え、画質が落ちてしまうのだ。

といって、感度を下げれば、

ISO感度を下げる弊害

ISO感度を下げて撮れば、ダイナミックレンジは広がりノイズも減る。(下げすぎても再びダイナミックレンジは狭まる。)

十分な光を得るために、シャッター速度を長くなるので、手振れ被写体ブレが大いに発生する事につながる。

いくらすごい決定的瞬間の写真を撮ったとしても、ブレてしまっては意味が無い。

さてさてどの程度のISO感度で撮影するのがベストなのだろうか?


この記事では流し撮りではなく、しっかりと止めるという事をテーマに話を進めていく。



被写体に選んだのはアフリカツミの幼鳥


僕がモデルだって?照れるなー

今回のモデルに選んだ被写体は、巣立ちを間近に控えたアフリカツミの幼鳥 英名Little Sparrowhawk
すでに空は飛べるが、まだ狩りがうまく出来ない。

親鳥が、餌を運んできてくれるのを待つ彼らの姿を、ISO感度を変えながら写真に捉え比較した。

テストに使用した機材


D850 4575万画素 EXPEED5


比較に使用したカメラはニコンのD850, 4575万画素 とD800E 3630万画素カメラ。

2012年4月12日発売のD800E (3630万画素、EXPEED3)
2017年9月8日発売のD850(4575万画素、EXPEED5)

D850も現行機種ではあるが発売からすでに7が経過しているのだな。

さらに古いD800Eを使用したのは、僕の経験上多くの場面でD850よりも高品質の画像を提供してくれるのが理由だ。

なぜ、エンジンも古いD800EがD850を凌ぐ画質を出すのか、そこらへんも詳しく検証してく。

D800E 3630万画素 EXPEED3

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