伊勢茶ってどんなお茶？「隠れた名品」といわれるけど、どういう歴史があるの？

2025年2月9日 19:20

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伊勢茶ってどんなお茶？どういう歴史があるの？

伊勢茶についてですね！どんなお茶か、そしてその歴史についてご説明します。

伊勢茶は、三重県で作られるお茶の総称です。三重県は静岡県、鹿児島県に次ぐ全国第3位の茶葉生産量を誇るお茶どころであり、その大部分が「伊勢茶」として流通しています。

伊勢茶は、栽培方法や製法によって様々な種類がありますが、一般的には深蒸し煎茶が多く作られています。深蒸し煎茶は、通常の煎茶よりも蒸し時間を長くすることで、渋みを抑え、まろやかでコクのある味わいが特徴です。

味わい: まろやかでコクがあり、甘みと旨味が豊か。深蒸しによる独特の香ばしさも感じられます。渋みが少ないため、お子様や年配の方にも飲みやすいと評判です。
香り: 深蒸し煎茶特有の香ばしい香り。淹れた時の水色（すいしょく）は濃い緑色になります。
水色: 濃い緑色。深蒸しによって茶葉の細胞が細かくなるため、水色が濃く出やすいです。

伊勢茶には、主に以下のような種類があります。

煎茶: 最も一般的な伊勢茶。深蒸し煎茶が多く、まろやかな味わいが特徴です。
かぶせ茶: 茶葉を摘む前に日光を遮って栽培したお茶。煎茶よりも渋みが少なく、まろやかで濃厚な味わいです。玉露に似た風味を持ちますが、玉露ほど手間がかからないため、比較的手頃な価格で楽しめます。
玉露: 高級茶の代表格。手間暇かけて栽培され、濃厚な旨味と甘みが特徴です。伊勢茶としても少量生産されています。
抹茶: 碾茶（てんちゃ）を粉末状にしたもの。伊勢抹茶も生産されています。
ほうじ茶、玄米茶: 煎茶や茎茶を焙煎したほうじ茶や、玄米とブレンドした玄米茶も作られています。

伊勢茶の歴史は古く、鎌倉時代にまで遡ります。

鎌倉時代: 臨済宗の僧侶である栄西禅師が、中国から持ち帰った茶の種子を伊勢の朝熊山（あさまやま）に植えたのが始まりとされています。栄西禅師は、日本の喫茶文化の基礎を築いた人物として知られています。
室町時代: 伊勢神宮の神官であった河崎氏が、本格的な茶園を開墾し、伊勢茶の生産を広めたと伝えられています。
江戸時代: 伊勢神宮への参拝客が増加するにつれて、伊勢茶も土産物として広まりました。また、伊勢商人が全国に伊勢茶を販売したことで、その名が知られるようになりました。
明治時代以降: 近代的な製茶技術が導入され、生産量が飛躍的に増加しました。特に、深蒸し製法が普及したことで、伊勢茶は独特の風味を持つお茶として確立しました。
現代: 現在も三重県を代表する特産品として、伊勢茶は広く親しまれています。近年では、海外への輸出も積極的に行われています。

伊勢茶は、鎌倉時代から続く歴史を持つ、三重県を代表するお茶です。深蒸し煎茶を中心としたまろやかでコクのある味わいが特徴で、様々な種類のお茶が作られています。歴史と豊かな自然に育まれた伊勢茶を、ぜひ一度味わってみてください。

さらに詳しく知りたい場合:

この情報が、伊勢茶について知りたいと思っていたあなたのお役に立てれば幸いです。

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