イケハヤ大学やマコなり社長が有料コンテンツに走る理由
なぜ、イケハヤ大学さんや、マコなり社長さん等の多くのビジネスユーチューバーが、有料サービスに行こうとしているか?理由を端的に言うと、「世の中の嗜好が細分化されるから」である。
彼らは、「YouTubeは一般的な話しかウケない」ので、別の形で「本当に話したい難しい話は有料配信する」と一様に言ってますが、ただそれだけなら、有料にする必要はないんです。ならなぜそうするかと言うなら、世の中の嗜好が細分化されると「一般的にウケる話」=「一定層にウケる話」に成り下がってしまうからです。
今まで、「一般的にウケる話」と「マニアにウケる話」に二分化されていたものが、もっと細分化されると「一般的にウケる話」といえども、「ある一定層にウケる1つのジャンル」に過ぎなくなってしまう。少なくとも、「一般的」のパーセンテージは下がり、「マニア」のパーセンテージが上がる。
例えば「一般層」のシェアが60%だったものが40%に下がる。そして逆に「マニア層」のシェアが40%だったものが60%に上がる。
ここで、じゃあそれなら「マニア層に移行しよう」と考えたとしよう。ただ世の中の嗜好が細分化されるとその「マニア層というのは、マニア層の中で更にもっと細分化される」ので、1つの事柄に焦点を当てた時にパイとしては、「一般層」よりも下がる可能性がある。
そこで、彼らビジネスユーチューバーが考えたのは、「一般的な層」の下がった20%分を、「マニア層を狙った有料コンテンツ」で補填しようという考えなのだ。
これなら、「一般的な話しかウケない」というYouTubeを今まで通り続けながら、収益が下がった分は「マニア層への有料コンテンツ」でまかなえるばかりでなく、本人達の発信意欲も満たされる。
しかし、彼らはYouTubeで、そこまでの話はしない。無論それは、「一般的にウケる話」ではないからである。