今更
何を見ても
何を聞いても
何を感じても
何をしても
君がいる。
何度も君を消してしまおうとした。
でも何度も君は僕の夢の中で現れた。
夢の中であの暖かい腕に包まれて眠りに落ちることを願った。
苦しいんだよ。
でも心地いいんだよ。
ねえ、僕だけだったのかな。
君にとっては何の意味もなかったのかな。
ずっと昔のこと。
古傷だけれど痛むんだ。
あの時自分を説得した。
君を遠くで見守っていようって。
君がふざけてケラケラ笑っているのが、
僕の幸せだった。
木漏れ日と遊んでいる気持ちになった。
今君に会ったら僕は何を思うだろう。
今君が僕に会ったら何を思うだろう。
あの日々に押し殺した感情が、
今になって輝き出した。
また昔のように。
映画観て、
うどん食べて、
夜の横浜を散歩して、
2人の人間として、
素直に話をしようよ。
あの熱心に話す時の君の目が愛おしいよ。
その目を僕という存在にも向けてよ。
ねえ、話をしよう。
聞いて欲しいことがあるんだ。