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#27 泣くな泣くな大丈夫
私が前グループを卒業すると決めた時、
ほぼ絶望していた、疲れていた。
周りのもの全てが嫌だった瞬間や、
ライブが楽しいと思えない日があって
嘘をついて笑うことが出来なかった。
それは見てくれている人に失礼だなと思い、
卒業する事を決めました。
「"アイドルなんて"こんなもんなのかな」
そんな風に、全てを知った気になってた。
そんな時に出逢えたのが、
BiSHさんの歌う「Nothing.」
知人に勧められて観たそのMVで
涙が止まらなくなっていた。
映像の中のプロデューサーとメンバーたちは
涙ながらに抱き合って喜んでいて、
当時の私には、眩しすぎて信じられなかった。
とにかく涙が止まらなかった。
私が思う"アイドル"の姿はこうだ、って。
それまでは
BiSHさんを見てこなかった私だったけど、
私がWACKを目指そうと思うには
十分過ぎるくらいだった。
アイドルなんて、と思っていた私が
一瞬にしてアイドル再出発を夢見た瞬間。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
結局憧れのWACKには入れなかったけど、
タイトル未定に出逢えて、
阿部葉菜として色んな経験をした今は
「これで良かった」胸を張って言えます。
本当は明日も会場で見届けたかった。
でも、
木曜日って知った瞬間にはもう
「行きたい」っていう気持ちは消えた
消えたというか消した!
私は今、タイトル未定の阿部葉菜で
ステージを目の前に用意して頂いているのなら
絶対に穴を開けたくないから。
そこまで強く思えたのも、
推しが頑張ってるからかなって!
きっと最後のステージも素敵なんだろうな。
遠い北の地から、ぽつりと、
心の底から応援している人がいるって
いつか伝わりますように。
いつか、直接お礼を言えますように。
たくさんの出逢いをくれて、ありがとうって!
絶対言うんだ!
2023.06.28