失恋東京日記(架空)
いっけなーい遅刻遅刻〜!!!
皆さんこんにちはっ(ニパっ)
私、A!!!花の女子大生です!
両親が名付け親なんだけど、アルファベット1文字って攻めてるよね。
名前の由来を親に尋ねたときがあったんだけど「由来はまだ無い」って言われちゃった(^^;
夏目漱石の吾輩は猫であるの文を引用した言い方してたよ。由来考えてからつけよ??
まだ少女って言ってもいい年齢だったら自分のことを少女Aと名乗り中森明菜の少女Aを歌いだそうかと思ったんだけど女子大生は少女に分類されるの?もう大人かな?
私は一応大人だと思ってる!
それなりに恋愛だってしてきてるし…。
まっ非処女Aってぐらいにはね!!(ニパっ)
ただいま失恋旅行に行くために絶賛猛ダッシュ中です!!
私、まーた失恋しちゃった☆(←この星のマークがみるみるうちに黒く変色していき、中から緑色のドロっとした液体が腐敗臭を出しながら出ていき溶けているイメージ)
通学の際、毎日見かける人に一目惚れしちゃっていつも通る度に胸のときめきがトゥクン!トゥクン!てうるさくって!今日も見れて嬉しい!明日も見れたら嬉しい!そんな気持ちになってね、友達といるときに見かけたときがあって思わず、私あの人に一目惚れしてるの!て伝えたんだけど、その人をみた友達、なんて言われたと思う???
その子に言われた言葉を聞いてまじで焦った!
え、そんなことあるんだ……………て
ぶっちゃけかなりショックだったし…。
その子にねはね
「え、あれ石だよ?」
って言われたの!
えー!!!!!!
どういうことぉお!?!?!?!?
私、石のことを人だと思って好きになっちゃってたみたいなの!
そういうこともあって「Aって見る目ないよね〜」ていつも言われちゃうの
私ってなにしてたんだろうって落ち込みそうになったけれど、晴れの日があるからそのうち雨も降るってモー娘。も言ってたし元気だしていこうと思う!
むしろ石なのに私の毎日を楽しくさせてくれてありがとうって気持ち!
というわけで気持ちを新たに切り替えるべく失恋旅行へ向かっておりますっ。
次の恋へ進むためには出会いをみつけること!
そのためにちゃんと食パンを口に咥えて曲がり角の多い道を通って駅まで猛ダッシュしています!
ここら辺でいい感じの人にぶつかって恋愛に発展していく…ていうのが王道だよね。
と思ったけれど特に誰かとぶつかることもなくそのまま駅まで着いてキセル乗車もして気がつけばあっという間に東京駅へ。
来たぞ東京〜!日本の首都〜!!政治を変えるぞ〜!
あのね、CanCamで読んだんだけど、国会議事堂っていうパワースポットがあるみたいでそこで行われてる会議で答弁をすると出会いがあるって書いてあったんだよね!しかも上手くいくと法律とかも変えられるみたい!!
というわけでさっそく国会議事堂へ行くぞ〜!
えと、えっと〜、東京駅から電車はなにに乗ればいいんだろ…ってか電車の路線ってこんなにあるの〜〜?さすが東京だあ〜〜!!
そしてこの人の多さ。無数の人達が行き交ってすれ違う幅も狭くて密集していて息苦しい!この人混みを避けて正しい路線に乗らなくちゃいけないなんて無理だ。もう東京ばな奈買って帰ろうかな…。
せっかくメルカリで臓器1個売ってまでして稼いだお金で来たのに何もできないで帰るなんてもったいなさすぎる。そんな自分が情けなくて泣けてきて心の底からの叫びが出ちゃいました。
「わあああああああああああああ!!!!!国会議事堂に行きたいのに分からないよおおおおおおおおおおおお!!!」
旅の恥はかき捨て
そういう気持ちで私は大泣きして地面に背中をつけて手足をジタバタさせて思いの丈を叫びながら体でも表現しました。
周りの人は私から距離をとりギョッとした目で見ながらもなにも言わず過ぎ去っていました。
東京の人は冷たいってほんとだったんだ…。
「国会議事堂へ行きたいんですか?」
そう声をかけられてジタバタをやめると男性がこちらを覗きこんでいました。
「ちょっとどこ見てんのよ!!!!!!!!」
子どもの頃青木さやかを見て育っていたので男の人に見られて反射で叫んでいました。
「あ、お姉さんのこと見てますよ」
「え!?」
たじろがないその男性の様子に私も冷静さを取り戻し、立ち上がっておしりと膝を手でポンポンと払ったのちに言いました。
「そうだったんですね。」
会話としては成り立っていても様子としてはおかしいのではないかと考えているとその男性が
「国会議事堂へ行きたいのなら、東京メトロに乗ってすぐですもによ」
と私が知りたかったことを教えてくれました。
「そうなんですか?あ、ありがとうございます!
あの、私旅行で来てて電車の乗り方が分からなくてそれで困っていたので本当に助かります!」
そう伝えると男性は
「力になれてよかったですもに。それでは旅楽しんでくださいもに」
と言い、颯爽と人混みの中に消えていきました。
あのお兄さん、途中から語尾に「もに」ってつけてたな…。
方言かなぁ。聞いたことない方言だけど…。
出身私と一緒だといいなぁ……。
て!!
方言違うのに出身一緒なわけないか!!!
あーじゃあもう都道府県制度廃止してひとつのでっかい都だけつくるか。そしたらみんな出身一緒になるもんね。よし法律変えにいこ!!!
そんなわけで国会議事堂まで行きました。
スマホで調べたら歩けない距離でもないということを知って運動がてら結局電車は使わず徒歩で赴きましたっ!
~数時間後~
そっかぁ〜…国会議事堂に行けたのは良いけれど会議に参加するには議員にならないと行けないんだぁ…。せっかく来たのに参加できないんだ…。まあでもその仕組みを知れたことが大きな収穫だ。
でもどうやったら議員になれるんだろう。
私は新たにできた課題について考えながら歩いているとだんだん体がだるくなってきてそのうちに悪寒や関節の痛みを感じるようになっていきました。
ヤバい……………これは……
知恵熱だ。
普段あまり頭を使わないので久しぶりに頭を使ったせいで知恵熱が出ちゃったんだ。辛いぞ…。
ハァハァと息もあがっていきとりあえずどこか休めるところを探そうとスマホをとったけれどだんだんと意識が朦朧としてきて視界がだんだん暗く……………
「…だね」
「目が覚めたみたいだね」
「目が覚めたみたいだね」
ふと目を開けるとさっき東京駅で道を教えてくれたお兄さんがまた私の事を覗き込んでいました。
必死に声を振り絞ってやっと出た小さな小さなだけど掠れてる「どこ見てんのよ!」
お兄さんは無視しました。
「君の目が覚めるまでずっと目が覚めたみたいだね、と繰り返してたんだもに。そうしたら本当に目が覚めたよ!」
ちょっと興奮しながら嬉しそうに言うお兄さんに恐怖を覚えたところで「ここはどこですか?、私どうしたんですか?」と質問しました。
議員になって答弁をするには、質問ができるようにならないとって思ったので私なりに頑張って聞いてみました。
「君、道でもの凄い量の泡吹いて倒れててたまたま仕事の途中で僕が通りかかって介抱したんだもに。ここは皇居の公園だもに。」
え、皇居の公園?
「君が倒れていたところからちょっと離れてるけれど、君が旅行に来てるって言ってたのを思い出して目が覚めたときに違う場所の景色の方がいいかなと思ったから運んだもに。」
え、?私泡吹いて倒れてたのにちょっと離れてる公園まで運ばれたんだ?
「どうだいもに?広大な土地だろう?」
ズレてるもになぁ〜。そう思いながらもそのお兄さんの顔を見るとちょっと男みを感じてしまいますた。
いついかなるときも出会いというものはあり、そして男性の魅力的な部分を見つけてしまう私の才能(一目惚れ体質)にゾッとさせられつつ、「お礼をしたいのでお名前と連絡先教えていただけませんか?」と口が動く私。
チャンスは逃がさないよ!
「K」
え?
「僕Kっていいます。アルファベットのK」
「え!?アルファベットのK!?夏目漱石のこころに出てくる人??、ていうか私も名前アルファベットなんです!」
「え!そうなんですか?すごいですね!どれですか?」
「A」
アルファベット繋がりで盛り上がって一気に親密度があがった気がしてそのままLINEを聞こうとしたんだけどメールアドレスしか持ってないって言ってたの。
LINEいれろや。
仕方ないからアドレスを聞いたら「K」て言ってた。
Kだけだって。
@の前が1文字のアドレスがあること信じられなかった!
K@bmail.com
なんだって。なんだよbmailって。GかEだろ。
今後のことはこちらからメールするので一旦ホテルに帰りますねと告げるとKさんが忘れ物って言いながら足元にあった口の縛っている45Lのゴミ袋を渡してきたの。
「君が吐いた泡だよ!全部集めて入れといてあげたからお風呂にでもいれて浸かりな」
袋にパンパンに詰まってる泡をみて、私こんなに泡吐いてたんだと自分に感心した。
無事ホテルへと着きKさんのアドバイス通り湯船にお湯をはりそこに泡をいれてから入浴します。
シャボンの香りに癒されながら思ったことは私がAでKさんがK。
AK
AK-69じゃん
69って、え、、
やだエッチな単語じゃん!技法じゃん!プレイスタイルじゃん!
やだてことはうちらがそういうことしたらAK-69でSTART IT AGAIN でAnd I Love You Soでってことじゃん〜////////
きゃああああああああああああ
ゃばい!!好きかも
東京に来てよかった
とりあえずご飯ご馳走しないといけないからまたテキトーに臓器売って…
あとは「もに」って語尾につくときと全然つかないときがあるからそこも聞きたいもになぁ〜♡
勢いよく湯船から上がり水浸しのまま早速スマホを取り出し、K@bmail.comと打ち、件名にAですと打ち、本文には2度も助けてもらっとことへの感謝と同じ日に2度も会えたことに対しての運命を感じたこと、後日食事へ行くことの提案をして送信を押しました
送れませんでした。
存在しないアドレスじゃん@っだよくそがっ!!!!
東京ってすごい
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