東京という街で
夏に3年ぶりくらいに帰省した。便利、スピード感、接客の素晴らしさ、おしゃれな空間、心地よかった。
怖い場所、治安の悪い場所には一切近寄らなくなったというのもあるけれど。
思えば私は東京育ちなのに東京がそんなに好きではなかった。当たり前に物が溢れ、便利であるが、電車に乗れば、精神を病んでいる様な人に絡まれたりして怖い思いをしたりした。
上へ上へと目指す先に見えるものは何なんだろう。
東京という街から振り落とされないように必死だった若い頃のわたし。
だから嫌だったのかもしれない。苦しかった。若かったのもあるかもしれないけどドライになりきれなかった。
沖縄に来た時、沖縄の人の優しさに泣きそうになった事がある。沖縄では当たり前だよと笑顔で答えてくれる温かさ。
レジに並んで遅くても誰も舌打ちしたりしない。
皆何だか幸せそうで助け合って生きている。
その空気感が今も好き。
東京の友達は「沖縄は全部なんくるないさで済ます、そういうの嫌」と言っていた。確かにそういう所もあるけど、ストイックにやり、愚痴をずっとこぼす友達を見て、それは辛いという叫びにしか聞こえなかった。
どちらがいいとも私は思わないけど。何事も一長一短だと思っているから。
いつかは東京に帰るけど、沖縄マインドは忘れない。何があっても私は明るく笑い飛ばして生きていきたい。