高島トレイル撤退記。EP.4
前回の続き。
黒河峠に到着する頃には雨が酷くなってきた。
トイレにあった雨水を溜めておく貯水槽?で給水しておく。
ここで一休止。気付くと靴に雨が浸水していた。
雨対策ではレインウェアや防水のトレイルランシューズを履いているが、藪漕ぎで雨水が靴下に伝ってしまい、シューズの中敷までびっしょりだ。
「靴下の替えあったかなー」と思い返してみると、まさかの持ってきていないことに気づいた。
まぁ、明日晴れ予定だから乾かせばいいか!と、進むことに。
赤坂山に到着!(手前の明王の禿は写真なし)
眼下に広がるのが琵琶湖でございます!
やっぱり、雨の中トレイルを歩くのはメンタルがやられるなー。
そして、500mぐらい進んだ粟柄越という分岐点に辿り着く。
今から、ここを降ればマキノ高原キャンプ場へエスケープすることができる。おそらく時間的にも帰りのバスがまだある。
ここで歩き続けるかどうかをいくつかの要素を考慮して選択した。
・明日以降は3日間晴れ予報。信用性はない。
・靴下の予備はなし、メリノウールのため明日の朝に乾く保証なし。靴下の中敷きも浸水。
・この先を進むと次のエスケープまでは遠い。
明日の晴れに期待して歩き続けるメリットってなんだろう?と考えた時に何にも思い浮かばなかった…。
遊びで来てるんだからメリット有無の話じゃないんだけど、山では間違えると生死に関わってくるし、経験上続けるリスクの方が大きい気がしたので撤退することにした。
実は、撤退すると決めたときに、自分の中で気持ちがかなり楽になった。
大人になると“続ける”ということ重要性について分かってくる。
自分自身も続けることに対する信仰心が大きかったので、「ここまできて終わりかー」って気持ちもあった。けど、悪い気がしなかった。
それは、ちゃんと引くことを選べる自分がそこにいて感動していたからだ。
身体が無事ならまた来れるしな!
(撤退を判断する条件があれば教えてください!)
この後エスケープルートでトレイルを見失い、めちゃくちゃ道に迷いながらも無事下山!
今回は失敗から教訓を得る回だったなと思って、次回に活かそうと思います。
・(雨天)装備の過信をしすぎない。
・靴下の予備を持ってくる。
・トレイルリボンの意味を理解する。
・トレイルを見失う→周囲をよく確認する。
・現在地を見失う→近くに目印のあるもの探してコンパスで方角と地図を照らし合わせる。無ければ、落ち着け。
高島トレイル、また歩きにくるでなー。
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