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文学フリマ東京2023.11.11

「文学フリマ」にいってみた。
はじめての経験。
会場につくのがお昼すぎるから、
人の波はおさまってるかな、と期待してたけど、
入る前から、人・人・人で、
時間がたつにつれて、来場者がどんどん増えてきて、
身動きとれなくなりそうなほどだった。

しかも、まったく予習していなかったため、
第一展示会場と第二展示会場で、
何のカテゴリでわかれているのかもわからないまま、
人の流れにまかせて、あいうえお順、アルファベット順に、
ぶらぶらとブースを回ることにした。

ビジネスらしい身なりのせいか、ぼくの態度のせいか、
みなさん熱心にフリーペーパーや名刺を差しだしてくれたので、
断れずにぜんぶ受けとって、薦められるまま見本を手にとって目を通した。

なんせ、まったく予備知識がなかったので、
2,3行読んだだけで内容はわからなかったけれど、
どれも装丁や見せ方に凝っていて、
一般の書店に並んでも見劣りしない立派な本をたくさん見かけた。

足がとまったのは、
机の上にただ本だけ積みあげ、店長が静かに座っているブースだった。
気になったけど、声をかけてよいものか、迷ったので、
あとでもう一度来ようとかんがえ、その場を去った。

ただ本を積みあげて、静かに座っている。

本が好きな人はみんなというわけではないと思うけど、
読むとき書くとき、音のない真空管のなかにいる、
そんな感覚を経験することはないだろうか。
ぼくは音を入れない。
音楽を聴きながら、読んだり書いたりしたこともあったけど、
音楽に感情がゆさぶられて集中できなくなるのでやめた。

静かに座っている(立っている)店長は何人かいたけど、
雑踏のなか、そのブースだけ時がとまっていた。

3時間ほどかけて2つの会場を回ったので、
そのブースに戻ることはなかったけど。今考えてみるととても気になる。

次のフリマでブースが出てたら、思いきって声をかけてみよう。


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